7弦ギターに興味はあるけれど、本当に必要なのか迷っていませんか?
多くのギタリストが6弦ギターを愛用している中で、7弦ギターを選ぶべきかどうか悩むのは自然なことです。
「弾きこなせるのか」「自分の演奏スタイルに合うのか」といった不安を抱えている方も多いでしょう。
7弦ギターは低音が豊かで、表現の幅を広げてくれる楽器ですが、その一方で扱いが難しくなることも事実です。
そこで本記事では、7弦ギターの長所と短所を詳しく解説し、どのような人に向いているのかを整理しました。
自分の演奏スタイルに合っているのか、メリットを活かせるのかを考えながら、最適な選択をするためのヒントをお届けします。
最後まで読むことで、7弦ギターが必要なのかどうかを理解し、迷いなくギター選びができるようになるでしょう。
- 7弦ギターの特徴とメリット・デメリットがわかる
- 7弦ギターが自分に合うかどうか判断するポイントが得られる
- 初心者が7弦ギターを選ぶ際の注意点が理解できる
- 7弦ギターを選ぶ際の参考になる具体的なアドバイスが得られる
7弦ギターはいらないのか考察

7弦ギターは、通常の6弦ギターに1本の低音弦を加えた楽器です。
そのため、演奏の幅が広がる一方で、扱いが難しくなることもあります。
ここでは、7弦ギターの特徴を詳しく解説し、どのようなプレイヤーに向いているのかを考察していきます。
- 7弦ギターの特徴
- 7弦ギターがいらない人の意見
- 7弦ギターが楽しい人の意見
- ギター初心者が7弦を買うと後悔する?
- 7弦ギターは手が小さいと引けない?
- 7弦だとコードの押さえ方はどうなる?
7弦ギターの特徴
7弦ギターは、通常の6弦ギターと比べてさまざまな違いがあります。
低音の強化や演奏の幅の拡張ができる反面、扱いづらさも伴います。
ここでは、7弦ギターの特徴を詳しく見ていきましょう。
より低い音域をカバー
7弦ギターの最大の特徴は、通常の6弦ギターよりも低い音域を演奏できることです。
一般的に追加される7弦は「B(シ)」の音に設定されており、これによって楽曲の表現力が広がります。
特にヘヴィなサウンドを求めるギタリストにとって、低音の厚みは重要な要素となります。
また、ベースラインに近いフレーズをギターで弾けるため、バンドアレンジの幅も広がります。
しかし、低音が増えることでアンプのセッティングやピッキングのコントロールがより重要になり、扱いにくさを感じることもあるでしょう。
音の幅が広がる
7弦ギターは、6弦ギターと比べて音域が広がるため、より多彩な演奏が可能になります。
低音域を強調したリフや、通常の6弦では届かない音程を使ったメロディーが弾けるのが魅力です。
また、クラシックやジャズなどのジャンルでは、コードの構成をより豊かにできるため、洗練された響きを作り出せます。
一方で、音域が広がることで、指板上での移動が増えたり、不要な弦をミュートする技術が求められたりするため、6弦ギターよりも難易度が上がることもあります。
演奏の難易度が増す
7弦ギターは、弦が1本増えることで演奏が難しくなる側面もあります。
特に、コードの押さえ方やスケールの運指に慣れるまで時間がかかることが多いです。
また、弦が増えることでネックの幅が広くなるため、手が小さいプレイヤーにとっては負担になる可能性があります。
さらに、余分な弦のミュートが必要になり、ピッキングやフィンガリングの精度を求められることも7弦ギターの難しさの一因です。
しかし、この難しさを克服することで、新しいプレイスタイルを習得でき、演奏の表現力を高めることができます。
特有のチューニングが可能
7弦ギターは、通常の6弦ギターにはない独自のチューニングを活かすことができます。
標準的な7弦チューニングはB(シ)ですが、プレイヤーによってはA(ラ)やDrop A(A-E-A-D-G-B-E)などのチューニングを用いることもあります。
このような低音寄りのチューニングを活用することで、よりヘヴィなサウンドを作り出すことが可能になります。
また、変則チューニングを駆使することで、独特のコードボイシングや新しいフレーズを生み出すことができます。
しかし、チューニングの選択肢が増えることで、音作りの調整に時間がかかることや、通常の6弦ギターと異なる感覚に慣れる必要があるという点も考慮する必要があります。
メタルやプログレで人気
7弦ギターは、特にメタルやプログレッシブロックのジャンルで人気があります。
メタルでは、低音を強調した重厚なリフを作るために7弦ギターが多用されており、バンド全体のサウンドに迫力を加えることができます。
また、プログレッシブロックでは、複雑なコード進行や変拍子のリフを演奏するのに適しており、独自の世界観を表現するのに役立ちます。
一方で、ポップスやブルースなどのジャンルでは7弦を活かしにくいこともあり、プレイヤーのスタイルによっては不要に感じることもあります。
しかし、ジャンルの枠を超えて活用するギタリストも増えており、新しい音楽表現の可能性を探求できる楽器であることは間違いありません。
7弦ギターがいらない人の意見

7弦ギターには魅力がある一方で、「自分には必要ない」と考えるギタリストも少なくありません。
その理由はさまざまで、6弦ギターで十分だと感じる人もいれば、7弦の扱いにくさやコスト面のデメリットを指摘する人もいます。
ここでは、7弦ギターを必要としない人の意見を詳しく見ていきましょう。
6弦ギターで十分だから
多くのギタリストにとって、6弦ギターはすでに完成された楽器です。
ロックやブルース、ポップスなどの主要なジャンルでは6弦ギターが標準となっており、楽曲の大半は6弦で演奏できます。
また、7弦ギターを活用するには新しいフレーズや運指を学ぶ必要があり、慣れた6弦ギターの方が扱いやすいと感じる人も多いです。
さらに、7弦の低音域を求める場合でも、6弦ギターのドロップチューニングで代用できることがあり、わざわざ7弦ギターを使う必要がないと考える人もいます。
使わない弦がある
7弦ギターを購入しても、結局7弦を活用できないという人もいます。
特に6弦ギターに慣れているプレイヤーは、無意識のうちに6弦までしか使わず、7弦がある意味を感じられないことがあります。
また、コード演奏の際に不要な弦が増えることで、ミュートを意識する必要があり、かえって演奏が難しくなることもあります。
そのため、7弦を活かしたプレイスタイルを確立できない限り、余計な弦があることで扱いづらさを感じる人も少なくありません。
単純に弾きにくい
7弦ギターは、6弦ギターに比べてネックが太くなり、手の小さい人にとっては扱いにくくなります。
特にコードを押さえる際やスムーズな運指をする際に、ネックの幅が広いことが負担になることがあります。
また、弦の本数が増えることで、意図しない弦を鳴らしてしまうミスも増え、演奏の精度を上げるのが難しくなることもあります。
そのため、6弦ギターで十分に演奏できる人にとっては、7弦ギターはかえってストレスの原因になることもあります。
音楽ジャンルに合わない
7弦ギターは、主にメタルやプログレッシブロックのようなヘヴィなジャンルで活躍する楽器です。
しかし、ポップスやジャズ、ブルースなどのジャンルでは、7弦の低音が必ずしも必要とは限りません。
むしろ、音が重くなりすぎたり、楽曲のバランスが崩れたりする可能性もあります。
そのため、自分が演奏する音楽のスタイルによっては、7弦ギターが不要だと感じることがあるのです。
コストが高くなる
7弦ギターは、一般的に6弦ギターよりも価格が高い傾向にあります。
また、7弦ギター専用の弦やメンテナンス費用など、ランニングコストも増えることが考えられます。
さらに、アンプやエフェクターの設定も7弦の低音域に適したものを選ぶ必要があり、場合によっては追加の機材が必要になることもあります。
そのため、コストを抑えてギターを楽しみたい人にとっては、7弦ギターは負担が大きく、6弦ギターで十分だと考える人も多いのです。
7弦ギターが楽しい人の意見

7弦ギターは、6弦ギターにはない魅力を持っています。
特に、低音の迫力や演奏の幅の広がりに魅力を感じるプレイヤーが多く、表現の可能性を追求する人にとっては欠かせない楽器となることもあります。
ここでは、7弦ギターを楽しんでいる人の意見を紹介していきます。
低音が深くて迫力がある
7弦ギターの最大の魅力は、その低音の深みと迫力です。
標準の7弦ギターは、6弦ギターに「B(シ)」の低音弦を追加した構造になっており、これによりより重厚なサウンドを奏でることができます。
特に、メタルやハードロックでは、低音が強調されたリフが楽曲の土台となることが多く、7弦ギターならではの重圧感のあるサウンドが求められます。
また、アンプやエフェクターを活用することで、低音の響きをさらに強調し、より独自の音作りを楽しむことも可能です。
演奏の幅が広がる
7弦ギターを手にすることで、これまで弾けなかったフレーズやリフが演奏可能になります。
特に、低音を活かしたヘヴィなバッキングプレイや、6弦ギターでは不可能だった広い音域を使ったリードプレイができるようになります。
また、6弦ギターの延長として考えれば、通常のチューニングでも使えるため、これまでの演奏スタイルを維持しつつ、新しい表現を取り入れることが可能です。
このように、7弦ギターはクリエイティブなプレイヤーにとって、大きな可能性を広げる楽器となるでしょう。
新しいテクニックを試せる
7弦ギターを使うことで、新たな演奏技術の習得にもつながります。
例えば、低音弦を活用した「スイープピッキング」や「タッピング」、さらには「ジャンプコード」といった高度なプレイにも挑戦できます。
また、7弦ギターならではの広い音域を活かして、アルペジオやコードワークをより複雑にアレンジすることも可能です。
演奏スキルを向上させたい人や、新しいテクニックに挑戦したい人にとって、7弦ギターは学びの多い楽器となるでしょう。
ジャンルを超えて演奏できる
7弦ギターは、メタルやプログレッシブロックだけでなく、ジャズやフュージョン、さらには実験的な音楽ジャンルにも活用されています。
例えば、ジャズギタリストの中には7弦を使用し、低音を活かしたリッチなコードワークを取り入れる人もいます。
また、映画音楽やアンビエントミュージックのように、独自の音響空間を作る際にも7弦ギターが有効活用されることがあります。
ジャンルの枠にとらわれず、新しいサウンドを追求するギタリストにとって、7弦ギターは可能性を広げる重要なツールとなるでしょう。
自分だけの音を作れる
7弦ギターを使うことで、独自の音作りを追求することができます。
低音弦を活かしたリフやフレーズを作ることで、他のギタリストとは一味違うプレイスタイルを確立することが可能です。
また、エフェクターやアンプ設定を工夫すれば、7弦ならではの深みのあるサウンドを生み出すこともできます。
オリジナルの楽曲制作や、個性的な演奏を目指す人にとって、7弦ギターは創造力を刺激する魅力的な楽器となるでしょう。
ギター初心者が7弦を買うと後悔する?

ギターを始めたばかりの初心者が、いきなり7弦ギターを選ぶと後悔する可能性があります。
その理由のひとつは、7弦ギターの演奏が6弦よりも難しいことです。
ネックが太くなるため、コードの押さえ方やフィンガリングがより複雑になり、初心者にとっては負担が増えます。
また、7弦目を活かした演奏をするには、低音弦を意識したリフやコードワークを学ぶ必要があり、基礎が身についていないと使いこなすのが難しくなります。
さらに、市販されているギター教本や初心者向けのレッスンは6弦ギターを前提としていることが多く、7弦ギターで学ぶ場合は独学のハードルが上がる可能性もあります。
ただし、将来的に7弦ギターをメインにしたい場合は、最初から7弦に慣れておくメリットもあります。
6弦ギターに慣れた後に7弦へ移行するのが面倒だと感じるなら、最初から7弦に挑戦するのも一つの選択肢です。
重要なのは、自分の演奏スタイルや音楽の好みに合っているかどうかを考え、慎重に判断することです。
7弦ギターは手が小さいと弾けない?

手が小さいと7弦ギターを弾くのが難しいのでは?と心配する人も多いですが、実際には弾き方次第で十分に対応できます。
確かに7弦ギターはネックが太くなるため、手の小さい人にとってはコードを押さえるのが大変に感じることがあります。
特に親指をネックの裏側にしっかり置くクラシックフォームを使う場合、指を大きく開く必要があり、6弦ギターと比べると負担が増します。
しかし、慣れれば適応することは可能です。
例えば、指のポジショニングを工夫したり、親指をネックの側面に軽く添えるようなフォームを試すことで、無理なくコードやフレーズを弾けるようになります。
また、7弦ギターの中でもネックが薄めのモデルを選べば、手の小さい人でも扱いやすくなります。
実際にプロのギタリストの中にも、手が小さくても7弦ギターを自在に操っている人は多くいます。
重要なのは、ネックの形状や弾きやすさを考慮して自分に合ったモデルを選び、適切なフォームを身につけることです。
7弦だとコードの押さえ方はどうなる?

7弦ギターでは、基本的なコードの押さえ方は6弦ギターと大きく変わりません。
しかし、7弦目(低音弦B)が追加されることで、コードフォームにいくつかの違いが出てきます。
例えば、7弦目をルート音として活用する場合、パワーコードやバレーコードの形を拡張することで、より重厚なサウンドを作ることができます。
特にメタルやプログレッシブロックでは、7弦目を活かした低音の響きが重要になります。
一方で、通常の6弦ギターと同じコード進行を弾く場合は、7弦目をミュートすることで6弦ギターと同じように演奏することも可能です。
また、ジャズやフュージョンなどのジャンルでは、7弦目をベース音として活用することで、より幅広いコードボイシングが可能になります。
7弦ギターのコードフォームを覚える際は、基本的な6弦ギターのフォームを基にしつつ、7弦目の活用方法を徐々に学んでいくのが良いでしょう。
7弦ギターはいらない?後悔しない選び方

7弦ギターに興味があっても、「本当に必要なのか?」と悩む人は多いでしょう。
自分の音楽スタイルや演奏の目的に合わなければ、せっかく購入しても後悔してしまう可能性があります。
ここでは、7弦ギターを選ぶ際に考慮すべきポイントを解説し、後悔のない選択ができるようにサポートします。
- 7弦ギターを選ぶポイント
- 7弦ギターが難しい人の上達のコツ
- おすすめの7弦ギター5選
- 7弦ギターを6弦で弾くのはあり?
- いきなり7弦ギターを選ぶのは無謀?
- 7弦ギターの試奏体験談
7弦ギターを選ぶポイント
7弦ギターには、6弦ギターにはない特徴が多くあります。
そのため、単純に「カッコいいから」や「憧れのギタリストが使っているから」という理由だけで選んでしまうと、後悔することになりかねません。
自分の演奏スタイルや使いやすさを考慮し、慎重に選ぶことが大切です。
以下のポイントを押さえて、自分に合った7弦ギターを見つけましょう。
音楽ジャンルに合うか
7弦ギターは特にメタルやプログレッシブロックで人気がありますが、それ以外のジャンルでも活用できます。
低音の響きを活かしたヘヴィなリフを演奏するなら、7弦のメリットを十分に感じられるでしょう。
一方で、ポップスやブルース、カントリーなど、主にクリーントーンで演奏するジャンルでは、7弦目が必要になる場面は少ないかもしれません。
自分がどんな音楽を演奏したいのかを明確にし、そのジャンルに7弦ギターが本当に必要かを考えることが重要です。
弦の太さと弾きやすさ
7弦ギターは、低音弦が追加されているため、弦のテンション(張力)が強くなる傾向にあります。
そのため、弾きやすさを重視するなら、弦の太さにも注目することが大切です。
例えば、ヘヴィなサウンドを求めるなら太めのゲージ(弦の太さ)を選ぶと低音の安定感が増しますが、フィンガリングが難しくなる可能性があります。
逆に、細めの弦を選べば弾きやすくなりますが、低音の迫力が少し控えめになるかもしれません。
自分の演奏スタイルに合った弦の太さを選ぶことが、快適なプレイにつながります。
チューニングの選択肢
7弦ギターは、標準チューニング(B-E-A-D-G-B-E)だけでなく、さまざまなチューニングが可能です。
例えば、ドロップA(A-E-A-D-G-B-E)にすると、より重厚な低音を生かしたリフが弾きやすくなります。
また、ジャズやフュージョンでは、より低音を強調した特殊なチューニングを使うこともあります。
自分がどのようなチューニングを使いたいのかを考え、それに適したスケール(弦長)のギターを選ぶことが大切です。
スケールが短いと低音弦が緩くなりすぎる可能性があるため、低音重視のプレイヤーはロングスケールのモデルを検討すると良いでしょう。
ギターのバランスと重さ
7弦ギターは、6弦ギターよりもボディやネックが重くなることが多いです。
そのため、長時間の演奏を考えているなら、重量やバランスをチェックすることが重要です。
ネックが長すぎたり、ボディが重すぎたりすると、弾きにくく感じることがあります。
また、座って演奏するときの安定感や、ストラップを使った際のバランスも考慮しましょう。
自分の体格や演奏スタイルに合ったギターを選ぶことで、ストレスなく演奏できるようになります。
予算に合ったモデルを選ぶ
7弦ギターは6弦ギターに比べて種類が少なく、価格帯も幅広いです。
エントリーモデルなら比較的安価ですが、ピックアップや木材の品質が異なるため、音質や演奏性に影響が出ることもあります。
一方、高級モデルは品質が優れていますが、初心者にはオーバースペックになりがちです。
自分の予算内で、必要なスペックを備えたギターを選ぶことが大切です。
また、中古市場を活用すれば、コストを抑えつつ高品質なギターを手に入れることも可能です。
最初から高額なギターを買うのではなく、自分の演奏スキルや目的に応じた最適なモデルを選びましょう。
7弦ギターが難しい人の上達のコツ

7弦ギターは通常の6弦ギターとは異なる弾き方や感覚が求められるため、最初は難しく感じるかもしれません。
しかし、正しい練習方法を身につければ、スムーズに演奏できるようになります。
ここでは、7弦ギターを弾く際に意識すると上達しやすいポイントを紹介します。
指のポジションを確認
7弦ギターはネックが太くなるため、6弦ギターと同じ感覚で演奏すると指が届きにくいことがあります。
特に低音弦(7弦)を押さえるときは、親指の位置を少し下げて、手全体をリラックスさせることが重要です。
また、コードやスケールを弾く際に指が無理に広がらないように、正しいポジションを意識しましょう。
手の大きさに合わせて、無理のないフォームを探しながら練習することが、スムーズな演奏につながります。
弦を弾く力加減を調整
7弦ギターは、低音弦が太いため、6弦ギターと同じ感覚でピッキングすると音がこもったり、不明瞭になったりすることがあります。
そのため、弦を弾く力加減を調整し、低音弦では少し強めに、細い弦では軽めにピッキングするとバランスの良い音になります。
また、ピックの角度を少し調整することで、弦の鳴り方が大きく変わるため、さまざまなピッキング方法を試してみるのも良いでしょう。
しっかりとしたアタックを意識しつつ、無駄な力を入れずに弾くことが、クリアな音を出すコツです。
低音弦の使い方を工夫
7弦ギターの特徴である低音弦は、適切に使うことで楽曲に厚みや迫力を加えることができます。
しかし、むやみに7弦を使うと、演奏が単調になったり、音が濁ったりすることもあります。
特に、低音弦を強調するリフを弾くときは、ミュートをうまく活用しながら、はっきりとしたアタックを意識することが大切です。
また、コード演奏では、低音弦を鳴らしすぎないようにコントロールし、必要な音だけを鳴らす工夫をすると、まとまりのあるサウンドになります。
リズムとタイミングを意識
7弦ギターは低音が強調されるため、リズムのズレが目立ちやすい楽器です。
特にメタルやプログレッシブロックでは、タイトなリズムが求められるため、メトロノームを使って正確なタイミングで弾く練習をしましょう。
また、ピッキングのタイミングがずれると、低音が濁ってしまうことがあるので、はっきりとしたアタックを意識することが重要です。
リズム感を鍛えるために、スローなテンポから徐々に速くしていく練習を取り入れると、安定した演奏ができるようになります。
簡単な練習曲を選ぶ
7弦ギターに慣れるためには、無理のないレベルの曲から練習を始めるのが効果的です。
最初はシンプルなリフやコード進行を含む曲を選び、7弦の使い方に慣れることを意識しましょう。
例えば、メタル系のバンドの楽曲には7弦ギター向けのフレーズが多いため、好きなバンドの簡単な曲からチャレンジすると、モチベーションを維持しやすくなります。
徐々に難易度の高い曲に挑戦することで、無理なくスキルアップできるでしょう。
おすすめの7弦ギター5選

7弦ギターの購入を検討されている方に向けて、特におすすめの5つのモデルをご紹介いたします。
各ギターの特徴を理解し、ご自身の演奏スタイルや好みに合った一本を見つけてください。
Ibanez UV70P
IbanezのUV70Pは、ギタリストSteve Vaiのシグネチャーモデルとして知られるUniverseシリーズの一つです。
ネックには5ピースのメイプルとウォルナットを使用し、KTSチタニウムロッドで強化されています。ボディはアメリカンバスウッド製で、軽量ながら豊かな音響特性を持ちます。
指板はバインディング付きローズウッドで、グリーンのドットインレイが特徴的です。
ピックアップにはDiMarzio Blazeが3基搭載され、多彩な音作りが可能です。
ブリッジにはEdge-Zero II-7トレモロを採用し、安定したチューニングと滑らかなアーミングを実現しています。
GRASS ROOTS G-HORIZON-FX7
GRASS ROOTSのG-HORIZON-FX7は、コストパフォーマンスに優れた7弦ギターとして人気です。
ボディはアルダー、ネックはメイプル、指板はローズウッドを使用しています。
ピックアップにはオリジナルハムバッカーを2基搭載し、パワフルなサウンドが特徴です。
固定式ブリッジにより、チューニングの安定性も確保されています。初心者から中級者まで幅広く対応できるモデルです。
SCHECTER C-7 DELUXE SWHT
SCHECTERのC-7 DELUXE SWHTは、エントリーモデルながら高品質な仕様が魅力です。
ボディはバスウッド、ネックはメイプル、指板はローズウッドで構成されています。
ピックアップにはSchecter Diamond Plusを2基搭載し、クリアでバランスの良いサウンドを提供します。
ストリングスルーボディのデザインにより、サステインが豊かで、演奏性も高いモデルです。
JACKSON JS Series Dinky JS22-7
JACKSONのJS Series Dinky JS22-7は、手頃な価格で高性能を求めるギタリストに最適です。
ボディはポプラ、ネックはメイプル、指板はアマランスを採用しています。
ピックアップにはJackson High Output 7ストリングハムバッカーを2基搭載し、力強いトーンが特徴です。
アーチトップデザインとコンパウンドラジアス指板により、快適な演奏性を実現しています。
ESP SNAPPER-7 Fujioka Custom
ESPのSNAPPER-7 Fujioka Customは、BABYMETALのサポートギタリストとしても活躍した故・藤岡幹大氏のシグネチャーモデルです。
ボディはアルダー、ネックはハードメイプル、指板はローズウッドを使用し、24フレット仕様です。
ピックアップにはEMGの7弦ギター用モデル、707TWと707を搭載しており、ミニスイッチでネックピックアップをシングルモードに切り替えることが可能です。
ブリッジにはフロイドローズを採用し、激しいアーミングにも対応します。
7弦ギターを6弦で弾くのはあり?

7弦ギターを6弦ギターのように弾くことは可能ですが、いくつかの注意点があります。
まず、7弦ギターは6弦ギターよりもネックが広く、弦間隔も異なるため、手の小さい人にとっては弾きにくさを感じることがあります。
また、7弦ギターは通常、7弦目(低音弦)をB(シ♭)にチューニングするため、この弦を無視して6弦ギターと同じ運指で弾くことはできますが、演奏中に誤って7弦を鳴らしてしまう可能性があるため注意が必要です。
一方で、7弦ギターの利点を活かすために、6弦部分を通常の6弦ギターと同じように使いながら、必要に応じて7弦を活用するという方法もあります。
例えば、低音を強調したい場面では7弦を使い、それ以外の部分は従来の6弦ギターのように演奏することで、新しい表現の幅が広がります。
結論として、7弦ギターを6弦として扱うことは可能ですが、そのまま使うよりも7弦の特性を理解し、適切に活用する方が演奏の幅が広がるでしょう。
いきなり7弦ギターを選ぶのは無謀?

ギター初心者が最初から7弦ギターを選ぶことは、一概に「無謀」とは言えませんが、難易度が上がることは確かです。
7弦ギターは6弦ギターと比較してネックが太く、指板の幅も広いため、コードの押さえ方や運指に慣れるまで時間がかかります。
また、弦が1本多いことで、右手のピッキングや左手のポジション移動の際に戸惑うこともあります。
特に初心者の場合、基本的なコードやスケールの習得に時間を要するため、まずは6弦ギターで基礎を固めるのが一般的です。
ただし、もし演奏したい音楽ジャンルが7弦ギターを主に使うものであれば、最初から7弦ギターを選ぶのも一つの選択肢です。
例えば、メタルやプログレッシブロックのような低音を多用するジャンルでは、7弦ギターの活用が必須となる場合があります。
その場合は、最初から7弦ギターに慣れることで、後々スムーズに演奏技術を向上させることができます。
結論として、いきなり7弦ギターを選ぶことは難易度が高くなるものの、演奏したいジャンルや目標によっては適した選択となる可能性もあります。
7弦ギターの試奏体験談

先日、ギター愛好家の知人の家を訪れた際に、初めて7弦ギターを弾かせてもらう機会がありました。
普段は6弦ギターしか弾かない私にとって、7弦ギターは少し敷居が高い存在でした。
見た目の印象としては、やはりネックが少し太く、持った瞬間に「これは慣れが必要だな」と感じました。
とりあえず、いつも弾いているコードやリフを試してみましたが、無意識のうちに7弦に指が触れてしまい、思った通りの音が出ないことが何度かありました。
特に右手のピッキングが難しく、低音弦に余計な力が入ってしまうことが多かったです。
ただ、7弦の低音を活かしたパワーコードを鳴らしたときの重厚な響きには驚かされました。
「なるほど、メタルやプログレのギタリストが7弦を好む理由がわかる」と納得しました。
慣れれば演奏の幅が広がるのは間違いありませんが、正直なところ、6弦に慣れていると最初は戸惑うことが多いと感じました。
とはいえ、7弦ギターならではのサウンドの魅力を実際に体感できたのは大きな収穫でした。
もし今後、より低音を活かしたプレイに挑戦したくなったら、真剣に7弦ギターの購入を考えるかもしれません。
7弦ギターはいらないの総括
記事のポイントをまとめます。
- 7弦ギターは低音が豊かで表現の幅が広がる特徴がある
- ネックが広くなるため演奏の難易度が上がる場合がある
- 6弦ギターで十分と感じるプレイヤーも多い
- 使わない弦が増えることで演奏に戸惑う可能性がある
- 特定の音楽ジャンルに適しているが万能ではない
- コストが高くなるため慎重な選択が求められる
- 低音の迫力や新しいテクニックに魅力を感じる人もいる
- 手が小さいと弾きにくいが工夫次第で対応できる
- 初心者には扱いが難しく後悔する可能性がある
- 7弦ギターを6弦のように弾くのは不可能ではない