フレットレスベースに興味はあるけれど、難しそうで一歩を踏み出せませんよね。
通常のベースとは違い、使い勝手が異なるため、挫折した人も決して少なくありません。
弾いてみて初めて気づいたことや、やってみたからこそ分かった難しさが存在するからです。
そこで本記事では、フレットレスベースがなぜ難しく感じられるのかを解説しつつ、実際にどんな練習をすれば克服できるのかご紹介します。
この内容を読めば、フレットレスベースに対する不安が和らぎ、どんな風に練習を重ねれば良いかが見えてくるはずです。
ぜひ最後まで読み進めていただき、フレットレスベースの魅力と向き合ってみてください。
あなたの音楽表現の幅を広げるヒントが、きっとここにあります。
- フレットレスベースの難しさと魅力を具体的に理解できる
- 練習法や音作りのコツを実践的に学べる
- 初心者でも安心なモデル選びの基準が分かる
- 失敗しない購入・自作の判断材料を得られる
フレットレスベースは難しいのか考察

フレットレスベースに興味はあるけれど、難しそうで一歩を踏み出せない……そんな不安を抱える方は少なくありません。
ここでは「フレットレスベースは本当に難しいのか?」という疑問について、理由や背景を分かりやすく解説していきます。
- フレットレスベースが難しいと感じる理由
- フレットレスベースのメリット
- フレットレスベースと普通のベースの違い
- フレットレスベースは初心者だと弾けない?
- フレットレスベースはロックだと難しい?
- フレットレスベースでもスラップはできる?
フレットレスベースが難しいと感じる理由
見た目は普通のベースとよく似ていても、フレットレスには独特の難しさがあります。
なぜ多くのプレイヤーが難易度を感じるのか、具体的な理由を掘り下げてみましょう。
指の位置がシビア
フレットがあるベースでは、多少指の位置がズレていてもフレットが正しい音程に補正してくれます。
しかし、フレットレスベースは弦を押さえる位置がそのまま音程に直結します。
ほんの数ミリずれただけでも、音程が不安定になってしまうのです。
そのため、正しいポジション感覚を身につけるまでは、思うように音が合わずストレスを感じやすいです。
初心者はもちろん、ある程度弾ける人でも最初は苦戦するポイントでしょう。
音程の微妙な違いを耳で判断
フレットレスベースでは、フレットが音程を決めてくれるわけではないため、プレイヤー自身の「耳」がとても重要になります。
微妙な音のズレを聴き分け、正しいピッチになるよう自分で調整しなければいけません。
この「耳で音程を合わせる」という作業は、慣れていないと非常に難しく感じられます。
音感が鍛えられていないと、自分で気づかないうちにピッチがズレてしまうこともあり、これがフレットレスベースの難しさの一因となっています。
通常より練習に時間がかかる
フレットレスベースは、フレット付きのベースと比べて習得に時間がかかる楽器です。
音程を自分の指で決めるため、安定した演奏ができるようになるには、より丁寧で地道な練習が必要です。
また、耳や指の感覚も同時に鍛えていく必要があるため、効率的に上達するためには時間と根気が求められます。
そのため、短期間で結果を出したいという人には、ハードルが高く感じられるかもしれません。
手や指の力加減が難しい
フレットレスベースでは、弦を押さえる強さや手の角度によって音色や音程が変わりやすくなります。
フレットがない分、ほんの少しの力加減や位置の違いが大きく影響してしまうのです。
そのため、ただ正しい位置に指を置くだけではなく、どれくらいの力で押さえるか、どんな角度で弾くかまで意識する必要があります。
この繊細なコントロールが難しく、フレット付きのベースに慣れている人ほど違和感を覚えることがあります。
感覚をつかみにくい
フレットレスベースは、目で見てすぐに音程を確認できる目印がないため、ポジションや音の感覚を「体で覚える」ことが求められます。
これが初心者にとっては大きな壁になります。
感覚的に弾けるようになるまで時間がかかるため、最初は不安や戸惑いを感じやすいです。
また、演奏中に迷ってしまうことも多く、ミスが重なると自信をなくしてしまうケースもあります。
焦らず、少しずつ感覚を育てていくことが大切です。
フレットレスベースのメリット

難しさがある一方で、フレットレスベースには他にはない魅力もたくさんあります。
ここでは、そんなフレットレスベースならではのメリットを紹介します。
これを知れば、「難しさ」も「楽しさ」に変わるかもしれません。
滑らかな音が出せる
フレットレスベース最大の特徴は、何といってもその滑らかな音のつながりです。
指をスライドさせたときにフレットの段差がないため、音が途切れずに自然に繋がります。
これにより「グリッサンド」と呼ばれる奏法がよりスムーズになり、メロディラインに流れるような滑らかさを加えることができます。
まるで歌っているかのような演奏が可能になり、楽器との一体感を味わうことができるでしょう。
表現の幅が広がる
フレットレスベースは、音程のコントロールが自由なぶん、より繊細で個性的な表現が可能になります。
ほんの少し指を動かすだけで、ビブラートや微妙な揺れを加えることができるため、自分の感情を音に乗せやすいです。
楽曲の雰囲気に合わせて音色や抑揚を細かくコントロールできるため、「聴かせるベース」を目指したい人にはぴったりです。
プレイヤーの個性がダイレクトに反映されるのも大きな魅力です。
独特の温かみある音色
フレットがないことで、弦と指板が直接触れ合い、柔らかくて温かみのある音が生まれます。
この音色はフレット付きのベースでは再現しにくく、フレットレスならではの魅力といえます。
角の取れた、少し丸みのあるサウンドは、アンサンブルの中でも主張しすぎず、自然に溶け込みます。
それでいて深みがあるため、じっくり聴かせるバラードや静かなセクションでも力を発揮してくれます。
ジャズやフュージョンにぴったり
フレットレスベースは、ジャズやフュージョンといったジャンルと特に相性が良い楽器です。
これらの音楽では、演奏者の表現力や即興性が求められるため、音程や音色を自由に操れるフレットレスが真価を発揮します。
スムーズな音の移動やニュアンスの細やかな表現が重視される場面では、他のベースでは出せない味わいを演出できます。
憧れのジャズベーシストのような演奏を目指すなら、ぜひ挑戦してみたくなる一本です。
自分だけの音を作りやすい
フレットレスベースは、弾き手のタッチや押さえる位置、指の角度など、細かな違いがそのまま音に現れます。
つまり、同じベースを使っていても、プレイヤーごとにまったく違う音になるということです。
この特徴は、自分だけの個性を音に反映させたい人にとって大きなメリットです。
自分らしいベースサウンドを追求する楽しみがあり、「唯一無二の音」を作りたいという人にとっては、大きな武器になるでしょう。
フレットレスベースと普通のベースの違い

フレットレスベースに興味を持っているけれど、普通のベースとどう違うのかが分かりづらい……。
そんな疑問を持つ方のために、両者の違いをポイントごとに解説します。
それぞれの特徴を知ることで、自分に合ったスタイルが見えてくるかもしれません。
フレットの有無
最大の違いは、名前の通り「フレットがあるかどうか」です。
普通のベースには金属の棒(フレット)が等間隔で打ち込まれており、これが音程を分かりやすくしてくれます。
一方、フレットレスベースにはこのフレットがなく、指板はスムーズでつるんとしています。
そのため、指を置く位置によって音程が決まり、より細かなコントロールが求められます。
この構造の違いが、演奏の感覚や音色にも大きく影響しています。
音程の取りやすさ
普通のベースでは、ある程度指の位置がズレてもフレットが正しい音に補正してくれます。
そのため、音程を取りやすく、初心者でも安心して演奏に集中できます。
一方、フレットレスベースでは、指の置き場所が少しでもズレると、すぐに音程が不安定になります。
演奏中に「正しい位置」を感覚で捉える必要があるため、慣れるまでに時間がかかるのが特徴です。
音感やポジション感覚をしっかり鍛えることが大切です。
音色の違い
フレットがあるベースは、金属のフレットと弦が接触することで、やや硬めで輪郭のはっきりした音が出ます。
音の立ち上がりも速く、アタック感が強いのが特徴です。
それに対して、フレットレスベースは、弦が直接指板に触れるため、柔らかくて丸みのある音色になります。
どこか人間の声のような、滑らかで自然な響きが魅力です。
ジャンルや演奏スタイルによって、好みが分かれるポイントです。
表現力の幅
普通のベースでも豊かな表現は可能ですが、音程が固定されているぶん、音の細かなニュアンスには限界があります。
フレットレスベースは、自由にピッチをコントロールできるため、ビブラートやスライドといった細やかな表現がしやすくなります。
感情や雰囲気を音に反映させる力が大きく、「歌うような演奏」ができるのが魅力です。
自分の演奏に個性を出したい人には、フレットレスの方が可能性が広がるでしょう。
練習や演奏の難易度
普通のベースは、フレットによるサポートがあるため、音程や押さえ方の習得が比較的スムーズです。
初心者にとっては、上達までのハードルが低く、基礎をしっかり学ぶには最適な楽器といえます。
フレットレスベースは、正確なポジション感覚や耳の良さが求められるため、練習の難易度は高めです。
また、演奏の際にも常に自分で音程を調整し続ける必要があり、集中力と技術力が試されます。
とはいえ、乗り越えた先には表現の楽しさや自由さが待っています。
フレットレスベースは初心者だと弾けない?

フレットレスベースは難しそうというイメージがありますが、初心者だからといって弾けないわけではありません。
たしかに、音程を正確に取るのが難しく、フレットのあるベースに比べて「最初の一歩」が大変に感じることもあります。
しかし、焦らず基礎からじっくり練習していけば、初心者でもしっかり弾けるようになります。
特に、チューナーを活用しながら音程を確認したり、指板に目印を付けたりすれば、迷うことなく練習できます。
むしろ、最初からフレットレスに慣れることで、耳が鍛えられ、音感や表現力が自然と身につくというメリットもあります。
「初心者だから無理」と決めつける必要はありません。
自分のペースで練習を重ねれば、着実にステップアップできます。
大事なのは、丁寧に音を聴いて弾く姿勢です。
フレットレスベースはロックだと難しい?

ロックでフレットレスベースを使うのは難しいと思われがちですが、決して不可能ではありません。
たしかに、ロックでは力強くハッキリとした音が求められる場面が多く、輪郭がやや柔らかいフレットレスは不向きに感じることもあるでしょう。
しかし、弾き方や音作りを工夫すれば、ロックでも十分に使えます。
例えば、ピックで弾いたり、EQやコンプレッサーを使って音に芯を加えることで、フレットレス特有の「曖昧さ」を補うことが可能です。
また、滑らかなスライドや独特の音色は、ロックの中でも他とは違う個性を出す武器になります。
「ロック=フレット付き」という固定観念にとらわれず、自分らしい表現を目指すなら、フレットレスの導入はむしろ面白い挑戦になるはずです。
フレットレスベースでもスラップはできる?

フレットレスベースでも「スラップ奏法」は可能です。
ただし、フレットがないぶん、音の立ち上がりやアタック感が少し控えめになる傾向があります。
そのため、フレット付きベースとまったく同じ感覚でフラップをすると、やや丸みのある音になり、迫力に欠けると感じるかもしれません。
ですが、工夫次第で十分にスラップらしいサウンドは出せます。
ピックアップの位置やアンプの設定を調整したり、弦の種類を変えたりすることで、より明瞭でパワフルな音を引き出すことができます。
また、スラップに加えて滑らかなフレットレスらしいフレーズを織り交ぜれば、より個性的で印象的な演奏になります。
テクニックと音作りを組み合わせれば、フレットレスでも十分スラップを楽しめます。
フレットレスベースは難しい?練習法とコツ

フレットレスベースの魅力に惹かれても、「ちゃんと弾けるようになるのかな…」という不安はつきものです。
でも安心してください。正しい練習法を知り、コツをつかめば、誰でも着実に上達できます。
このセクションでは、難しさを乗り越えるための練習方法と、音作りのヒントをご紹介します。
- 難しさを克服するための練習法
- フレットレスベースの音作りのコツ
- フレットレスベースのおすすめ5選
- 中古のフレットレスベースを買うポイント
- フレットレスベースの弦高はどのくらいが良い?
- フレットレスベースに加工して自作するはあり?
- フレットレスベースは難しかった体験談
難しさを克服するための練習法
フレットレスベース特有の難しさは、音程や指の感覚に大きく関係しています。
そのため、ただ漠然と練習するのではなく、目的を明確にした練習がとても重要です。
ここでは、初心者でも実践しやすい5つの具体的な練習法を紹介します。
正確な音を出す力を身につけることが、上達の近道です。
指板に目印をつけてポジションを覚える
フレットレスベースは視覚的なガイドがないため、音程の正確な位置を覚えるのが難しくなります。
その対策としておすすめなのが、指板に目印のシールやテープを貼る方法です。
フレットがある場所に沿ってガイドを付ければ、どこを押さえれば正しい音が出るか一目で分かります。
見た目が気になる場合は、細いマスキングテープや透明シールなど目立たない素材を使うと良いでしょう。
これにより練習中の迷いが減り、耳と目の両方でポジションを覚えやすくなります。
チューナーを使って音程を確認する
音程のズレを意識しながら練習するには、チューナーを使ったトレーニングが効果的です。
弾くたびにチューナーで確認し、自分の指が正確な位置にあるかを目でチェックしましょう。
最初は時間がかかるかもしれませんが、繰り返すことで「この位置でこの音が出る」という感覚が自然と身につきます。
クリップ式チューナーをヘッドにつけたまま練習すれば、視線を外さずスムーズに確認できます。
耳を鍛える練習にもつながるので、習慣化するのがおすすめです。
ゆっくり弾いて音程を安定させる
速く弾こうとすると、どうしてもポジションが雑になり、音程が不安定になります。
まずはテンポを落とし、1音ずつ丁寧に音を出すことを意識しましょう。
音がズレていないか、耳とチューナーで確認しながらゆっくり練習することで、指の正確さと安定感が身につきます。
焦らず地道に音を追うことが、後々のスピードや表現力にも大きく影響します。
この基礎練習は、どのレベルのプレイヤーにとっても大切な習慣です。
スケール練習で指の動きを慣らす
スケール(音階)の練習は、フレットレスベースの指使いに慣れるうえで非常に役立ちます。
たとえばメジャースケールやマイナースケールを1オクターブずつ丁寧に弾くだけでも、ポジション感覚が鍛えられます。
ゆっくり弾きながら、1音1音の音程が正しいか確認し、指の位置を身体に覚えさせましょう。
日々スケールを繰り返すことで、指の動きがスムーズになり、どんなフレーズにも柔軟に対応できるようになります。
正確さと滑らかさを同時に身につけられる、効率の良いトレーニングです。
録音して自分の演奏を客観的に聴く
自分がどのくらい正確に弾けているかを知るためには、録音がとても有効です。
演奏中は気づかなかった音程のズレやリズムの不安定さも、録音を聴くことで明確に分かります。
スマホやオーディオインターフェースなど、手軽な機材で十分です。
録った音をチェックして改善点を見つけ、再び練習に活かすことで、上達のスピードがグッと上がります。
自分の変化を記録することで、モチベーションアップにもつながります。
フレットレスベースの音作りのコツ

フレットレスベースの魅力は、なんといってもその独特な音色と表現力の幅広さにあります。
しかし、その反面「音作りが難しい」と感じる人も少なくありません。
実はちょっとした工夫で、自分の理想に近いサウンドに近づけることができます。
ここでは、演奏時のアプローチや機材の設定など、音作りに役立つ5つのポイントをご紹介します。
弾き方で音色を変える
フレットレスベースは、弾き方ひとつで音色が大きく変化します。
たとえば、指の腹で優しく弾くと、丸く温かい音になり、指先を立てて弾くと少し硬めで明瞭な音になります。
弦を引っかけるように弾けば、ジャズっぽいニュアンスが出せたり、力を抜いて滑らかに流すように弾けば、歌うようなトーンにもなります。
ピッキングの強弱や角度、右手の位置を少し変えるだけでも音の表情は変わるので、いろいろ試してみましょう。
まずは「どんな音を出したいのか」をイメージすることが大切です。
ピックアップの位置を工夫する
フレットレスベースには通常、複数のピックアップ(音を拾うマイク)が付いています。
このピックアップの使い方ひとつで、音のキャラクターがガラリと変わります。
ブリッジ側のピックアップを強めにすれば硬く締まった音に、ネック側を使えば柔らかく深いトーンになります。
両方のピックアップのバランスを調整することで、自分好みの音作りが可能になります。
また、曲調やジャンルに応じて設定を変えていくことで、より幅広い表現ができるようになります。
まずは自分のベースのピックアップ配置をよく理解することが第一歩です。
アンプの設定を調整する
アンプの設定も、フレットレスベースの音作りに欠かせないポイントです。
特に中音域(ミドル)と高音域(トレブル)の調整が音の輪郭に影響します。
音がこもって聞こえる場合は中高音を少し上げてみましょう。
逆に耳に刺さるような音になったら、少しトレブルを下げたり、低音域(ベース)を強調することでバランスを取ることができます。
また、アンプの「コンプレッサー機能」や「ドライブ機能」を使うことで、さらに音の存在感や太さを演出できます。
自分の耳を頼りに、少しずつ試していくのがコツです。
弦の種類を選ぶ
フレットレスベースにおいて、弦の種類は音色の決め手とも言えます。
たとえば、「フラットワウンド弦」は滑らかで温かみのある音が特徴で、指板へのダメージも少なく、フレットレスには特に人気です。
一方、「ラウンドワウンド弦」はシャープで明るい音になりますが、弾き方によっては指板に傷がつきやすいので注意が必要です。
弦の材質や太さによっても音のキャラクターは変わるため、理想の音に合わせて弦を選ぶと良いでしょう。
迷った場合は、楽器店で相談するのもおすすめです。
エフェクトでニュアンスを加える
フレットレスベースの個性的な音に、さらに深みや表現力を加えたいときは、エフェクターの活用が効果的です。
たとえば、「リバーブ」をかけることで空間的な広がりが出て、「コーラス」は音に揺らぎを加え、幻想的な雰囲気を演出できます。
また、「オーバードライブ」を軽く加えれば、輪郭を残しつつ温かみのある歪みも楽しめます。
ただし、エフェクトのかけすぎは音がぼやける原因にもなるので、バランスを見ながら調整するのがポイントです。
音作りに遊び心を加えたいときには、ぜひ試してみてください。
フレットレスベースのおすすめ5選

フレットレスベースに挑戦したいけれど、どのモデルを選べばいいか迷っていませんか?
ここでは、初心者にも扱いやすいものから本格派まで、音質・演奏性・コストパフォーマンスに優れたおすすめのフレットレスベースを5本ご紹介します。
Fender Jaco Pastorius Jazz Bass FL
ジャコ・パストリアスのモデルを再現した、フレットレス至高の1本です。
選別されたアルダー材ボディとエポキシ指板により、滑らかで温かみのあるサウンドが魅力です。
ヴィンテージ・ジャズベースPUを搭載し、繊細ながら芯のある音が得られます。
アーティストモデルながら精巧な作りで、音質・演奏性ともに非常にハイレベルです。
Squier Classic Vibe ’60s Jazz Bass Fretless
エントリーモデルながら非常に完成度が高く、指板の滑らかな弾き心地と安定した音程が手軽に手に入ります。
ポップラーボディとスリムな「C」ネックで扱いやすく、アルニコII PUはジャズベースらしい豊かな音色を実現 。
口コミサイトでも「安くて使いやすい」と高評価多数です。
Ibanez SRH500F NNF
国産ブランドIbanezのSRシリーズより、フレットレス仕様のSRH500Fです。
アクティブ回路搭載で幅広い音作りが可能、プレイヤーの表現力に応えてくれる一本です。
軽量なスリムネックで演奏性も良く、柱となる中域とクリアな高音が得意です。
Bacchus BJB-1R-FL
コスパ重視で選ぶならBacchusのフレットレスベースです。
国産による高品質な日本製モデルで、フレットレス初心者にもぴったりな扱いやすさがあります。
滑らかなネック仕上げと安定したサウンドで、練習用に適しつつ性能も十分と言える一本です。
SCHECTER STILETTO STUDIO-4 FL HSN
4弦ながらヘッドやボディに強い個性を持つSchecterのフレットレス。
ホンジュラス・マホガニー材の甘い響きと、アクティブEQによる豊かな音作りが可能です。
表現力重視の方におすすめしたい一本です。
中古のフレットレスベースを買うポイント

新品よりも手頃な価格で手に入る中古ベースは魅力的ですが、状態によっては後悔することもあります。
ここでは、フレットレスベースを中古で購入する際に確認すべき重要なポイントを5つ紹介します。
ネックのまっすぐさをチェック
フレットレスベースは音程が指の位置に大きく影響するため、ネックの状態はとても重要です。
ネックが反っていたりねじれていたりすると、正しい音程が取りづらくなり、演奏のストレスになります。
視覚で確認するだけでなく、実際に弦を押さえてビビりや音程ズレがないかもチェックしましょう。
できれば専門店での確認や、信頼できる人と一緒に見るのが安心です。
指板の状態を確認する
フレットがない分、指板は直接弦とこすれやすく、摩耗や傷がついている場合があります。
深い溝ができていると、音質に悪影響が出たり、演奏しにくくなったりすることがあります。
表面が滑らかで均一か、異常にすり減っていないかをよく見ましょう。
可能であれば実際に指を滑らせて、違和感がないかを確認することをおすすめします。
電気系統の動作確認
ピックアップやボリューム、トーンなどの電気系統が正常に動作しているかも忘れずに確認しましょう。
ガリ音が出たり、音が出ないポジションがある場合、内部配線に問題がある可能性があります。
シールドを挿してアンプで音を出し、ボリュームやトーンを操作して異常がないかを確かめてください。
場合によっては修理が必要になるため、動作不良のある個体は慎重に検討しましょう。
弦高の調整ができるか
中古ベースの中には、弦高が高すぎたり低すぎたりしている個体もあります。
その場合、サドルやネックで弦高を適切に調整できるかがポイントです。
特にフレットレスは音程の安定性や滑らかさに直結するため、自分好みのセッティングが可能か確認しましょう。
調整機構が壊れていないか、また調整レンジが十分にあるかも大切なチェック項目です。
信頼できる相手から買う
中古楽器は見た目だけで状態を判断しにくいため、信頼できるショップや個人からの購入が基本です。
専門知識のある店員が整備済みと保証しているショップであれば安心感があります。
個人取引の場合も、実際に試奏できる環境や細かい説明があるかを確認しましょう。
安さだけで飛びつかず、安心して長く使える一本を選ぶことが大切です。
フレットレスベースの弦高はどのくらいが良い?

フレットレスベースでは、弦高の設定が演奏性や音質に大きな影響を与えます。
一般的には、フレット付きのベースよりもやや低めに設定することが多いです。
理由は、指板との接地が音に直結するためで、弦が高すぎると指の力加減が難しくなり、滑らかさやニュアンスが出しにくくなってしまいます。
しかし、低すぎるとビビリや音のこもりが出やすくなるため、自分の弾き方や音の好みに応じて微調整するのが理想です。
目安としては、12フレット付近で2.0〜2.5mm前後が一般的ですが、これはあくまで基準であり、必ずしも正解ではありません。
手の大きさや演奏スタイルによっても感じ方が変わるため、実際に何パターンか試してみるのが大切です。
また、弦の種類やネックの反り具合にも影響されるので、調整後はチューニングや音程感覚もしっかり確認しましょう。
自分が弾いていて気持ちよく、かつ音が安定しているポイントを探すことが、フレットレスベースを楽しむうえでの第一歩です。
フレットレスベースに加工して自作するはあり?

すでに持っているベースをフレットレスに改造するという方法もありますが、これは慎重に考えてください。
まず、フレットを抜く作業は指板に大きな負荷をかけるため、やり方を間違えると指板を傷つけてしまうリスクがあります。
また、フレットを外したあとはその溝をきちんと埋めて整えなければなりません。
この処理が不十分だと、滑らかに弾けないだけでなく、音にもムラが出てしまいます。
さらに、フレット付き用に設計された指板は、フレットレスとして使うと音程の精度や弾き心地が微妙に違うこともあります。
確かな工具と知識があればDIYも可能ですが、初めてなら専門のリペアショップに依頼する方が安全です。
費用はかかりますが、綺麗に仕上がれば自分だけの一本として長く愛用できるでしょう。
失敗すると元に戻せないこともあるため、「フレットレスにして本当に使い続けたいか」をしっかり考えてから決断するのがおすすめです。
フレットレスベースは難しかった体験談

筆者がフレットレスベースに興味を持ったのは、好きなベーシストが滑らかな音を奏でているのを聴いたのがきっかけでした。
「自分もあんな表現ができたら」と思い、思い切ってヤフオクで中古のフレットレスベースを購入したのです。
届いた時はテンションも最高潮で、さっそく練習に取りかかりましたが……予想以上に難しく、すぐに壁にぶつかりました。
特に戸惑ったのは、指の力加減と位置取りです。
フレットがないため音程が安定せず、ほんの少しズレただけで不協和音に。
どんなに耳を澄ませても正解がつかめず、次第にストレスを感じるようになってしまいました。
結局、筆者にはまだ早かったと判断し、購入からわずか数ヶ月で手放すことに。
やはりベース初心者には、まずフレットありのモデルで基礎を固める方が無難だと痛感しました。
フレットレスベースは難しいの総括
記事のポイントをまとめます。
- フレットレスは音程を耳で取るため高い集中力が必要
- フレットがないことで指の位置にシビアさが求められる
- 滑らかで表現豊かな音色が出せるのが大きな魅力
- 初心者には難易度が高く、練習に根気が必要
- チューナーや録音を活用することで音程感を養える
- フレットレスは弦高やセッティングが音質に大きく影響する
- ジャズやフュージョンなど表現力重視の音楽に向いている
- 中古購入時は指板やネックの状態を丁寧にチェックする
- 弾き方やエフェクト次第で音の個性を出しやすい
- 自作加工にはリスクがあり、初心者は慎重に検討すべき