ギターを弾いていると、6弦や開放弦からビビリ音がして気になったことはありませんか?
特に初心者や、新しいギターを購入したばかりの方にとって、ビビリ音は「ギターが壊れているのかも…」と不安になってしまう原因の一つです。
ビビリ音に悩んでいると、演奏に集中できなくなったり、自信をなくしてしまったりすることもあります。
とはいえ、もしかしたらそのビビリ音は、そこまで気にしなくていいものかもしれません。
そこで本記事では、ギターのビビリ音について詳しく解説します。
ビビリ音の原因や、それを気にしないで楽しむためのコツ、簡単にできる直し方も紹介。
ビビリ音に悩む時間を減らして、演奏の楽しさを取り戻しませんか?
まずは、一緒にギターのビビリ音について理解を深めていきましょう。
- ギターのビビリ音の原因と解消方法を理解できる
- ビビリ音を気にしない楽しみ方を学べる
- 簡単な調整やメンテナンスの知識を得られる
- 自分に合ったビビリ音の許容範囲を見つけられる
ギターのビビリは気にしない方が良い理由

ギターの「ビビリ音」は、演奏中に発生する微妙なノイズですが、初心者から上級者まで誰しもが一度は経験するものです。
ここでは、ギターのビビリがなぜ起こるのか、そしてそれを気にしない方が良い理由について解説していきます。
- ギターがビビるとは
- 初心者はギターがビビりやすい
- エレキギターの6弦がビビる原因
- 開放弦のビビリ音とネックの関係
- ギターのビビリは気にする派の意見
- ギターのビビリは気にしない派の意見
ギターがビビるとは
ギターの「ビビリ」とは、弦を弾いたときに通常の音に混じって発生する、不要な振動音やノイズのことです。
主に弦がフレットやネックに微妙に触れることで起こります。
エレキギターやアコースティックギターの種類を問わず、この現象は発生する可能性があります。
ビビリは、特定の音や特定の弦で顕著になることがあり、特に低い音域の弦(6弦など)で起こりやすいです。
この音を聞くと「ギターが壊れているのでは?」と不安になるかもしれませんが、多くの場合、それは楽器自体の問題ではなく、調整や演奏方法に起因します。
一方で、ビビリ音がまったく無い状態を追求するプロのギタリストもいれば、ビビリを気にせず演奏を楽しむプレイヤーもいます。
この「許容するかどうか」という姿勢の違いは、プレイスタイルや音楽ジャンルによっても異なります。
そのため、まずはビビリの仕組みを理解し、必要以上に恐れず、ギター演奏の一部として受け入れる心構えが大切です。
初心者はギターがビビりやすい

ギター初心者にとって、ビビリは特に気になるポイントです。
なぜなら、まだ演奏技術が安定していないため、弦の押さえ方や弾き方が原因でビビリを引き起こしやすいからです。
初心者の中には、指の力加減が足りず、弦を十分にフレットに押さえられないことがあります。
この場合、弦が振動してフレットに軽く触れ、ビビリ音が発生します。
また、弦を押さえる位置がフレットから離れていると、音の不安定さが増し、結果的にビビリが生じることがあります。
さらに、ギターのセッティングもビビリの要因です。
ギターの調整が十分でない場合、ネックの反りや弦の劣化が原因でビビリが起こるケースも少なくありません。
初心者がビビリを完全になくそうとするのは難しいですが、重要なのは少しずつ慣れることです。
最初のうちは音のズレやノイズに敏感になりすぎず、演奏自体を楽しむことを意識することで、自然と上達し、ビビリも減少していくでしょう。
エレキギターの6弦がビビる原因

エレキギターの6弦がビビる原因は、弦の特性やギターの構造、さらには演奏スタイルに起因します。
6弦は他の弦よりも太く、振動幅が大きいことから、フレットやネックに触れやすく、ビビリが発生しやすい傾向があります。
特に低音域の弦は、力強く弾いた際に振動が増幅され、この現象が顕著に表れます。
例えば、弦高が低すぎると、弦が振動する際にフレットに接触しやすくなり、ビビリ音が発生します。
また、ネックが適切に調整されていない場合、反りやねじれが原因で特定のフレットに弦が触れやすくなることがあります。
これにより、6弦のような太い弦が影響を受けやすくなるのです。
次に、弦自体の状態も重要です。
古い弦や錆びた弦は、振動が均一でなくなるため、ビビリが発生する可能性が高まります。
加えて、正しいチューニングがされていない場合、弦の張り具合が不均一になり、ビビリの原因となることがあります。
さらに、プレイスタイルも影響します。
ピックの角度や強さ、指での押さえ方が適切でない場合、弦の振動が不安定になり、ビビリ音を誘発します。
これらの要因を踏まえ、弦高やネックの調整、弦の交換、さらには演奏技術の向上を通じて、6弦のビビリを軽減することが可能です。
開放弦のビビリ音とネックの関係

開放弦のビビリ音は、弦を押さえずに弾いたときに発生するノイズの一種です。
このビビリの多くは、ギターのネックやナットの状態に起因します。
特に、ネックの反りが原因で弦が不自然に振動し、特定の箇所でフレットに接触することでビビリが発生することがあります。
ネックが前方に反っている場合、弦がフレットから離れすぎているため振動幅が大きくなり、結果としてビビリ音が発生しやすくなります。
逆に、ネックが後方に反っている場合、弦がフレットに近すぎて振動が制限され、ビビリが顕著に出ることがあります。
このようなネックの状態は、湿度や温度変化、ギターの保管環境によっても変化します。
また、ナットの溝の深さも開放弦のビビリ音に影響を与えます。
ナットの溝が深すぎる場合、弦がナットにしっかりと支えられず、フレットに触れてしまうことがあります。
ナットが摩耗していると弦の安定性が損なわれ、ビビリが発生しやすくなるのです。
これらの問題を解決するためには、ネックの反り具合をトラスロッドで調整することが重要です。
また、ナットの溝を適切な深さに調整することで、開放弦のビビリを防ぐことができます。
これらの調整は、信頼できるギター工房やショップで行うのが安心です。
正しい調整を施すことで、開放弦のビビリ音を軽減し、よりクリアな音色で演奏を楽しむことができます。
ギターのビビリは気にする派の意見

ギターのビビリを気にする派の意見には、音のクオリティに対するこだわりが挙げられます。
特に、スタジオ録音やライブパフォーマンスの場では、細かなノイズでも音楽全体の印象に影響を与える可能性があります。
プロのギタリストや音に敏感なリスナーにとって、ビビリ音は不快であり、演奏のクオリティを損ねる要因と見なされることが多いのです。
また、ビビリを放置することで、ギターそのものに悪影響を及ぼすと考える人もいます。
例えば、ネックの反りやフレットの摩耗が進行する可能性があるため、早めに対応すべきだとする意見が主流です。
このような考え方を持つ人々は、ギターの状態を常に最良に保つことが、長く楽器を使うための重要なポイントだと捉えています。
さらに、ビビリが演奏者自身の集中力やパフォーマンスに影響を与えることもあります。
演奏中に気になる音が発生すると、それがストレスとなり、演奏に悪影響を及ぼす場合があるのです。
特に初心者にとって、ビビリ音が気になって練習に集中できないことが、上達の妨げになることも考えられます。
そのため、ビビリを完全に排除し、ストレスのない状態で演奏したいと考える人も少なくありません。
ギターのビビリは気にしない派の意見

一方で、ギターのビビリを気にしない派の意見には、音楽の自由や個性を重視する姿勢が見られます。
彼らは、ギターのビビリも音楽の一部として捉えており、ビビリが必ずしも悪いものではないと考えます。
特にロックやブルースのジャンルでは、少し荒々しい音やノイズが逆に味わい深く感じられることもあります。
また、演奏において完璧さを求めすぎると、音楽そのものを楽しむ気持ちが失われるという意見もあります。
ビビリを気にしすぎて練習や演奏を億劫に感じてしまうよりも、まずは音楽を楽しむことが優先だという考え方です。
このような姿勢は、初心者にとって特に有益であり、細かい点にこだわりすぎることなく演奏に集中するきっかけとなるでしょう。
ビビリを気にするかどうかは、演奏者の価値観や目指す音楽スタイルに大きく依存しますが、何よりも自分が楽しめる演奏環境を作ることが大切です。
ギターのビビリを気にしないで楽しむコツ

ギターのビビリを完全に無くすのは難しいですが、工夫次第で気にせず演奏を楽しむことができます。
ここでは、簡単にできる対策と調整方法を紹介します。
- 簡単にできるビビリの直し方
- ビビリの許容範囲を知る
- 強く弾くとビビる原因と対策
- ビビリを修理する場合の値段
- 新品のギターでビビるのは不良品の可能性大
- ギターのビビリを気にしていた体験談
簡単にできるビビリの直し方
ビビリ音が気になるときは、ギターの調整を少し見直すだけで改善できることがあります。
ここでは、初心者でも取り組みやすい具体的な方法を説明します。
弦高を少し低く調整
弦高は、弦とフレットの間の距離を指します。
この距離が高すぎると弦を押さえる力が必要になり、逆に低すぎるとビビリが発生しやすくなります。
ビビリを軽減するには、弦高を適切な高さに調整することが重要です。
弦高を調整するには、ブリッジのサドル部分を少し上下させます。
調整は1回で大きく動かすのではなく、少しずつ変更しながら音を確認しましょう。
工具が必要な場合もあるので、わからない場合はギターショップに相談するのも良い選択です。
適切な弦高を見つけることで、ビビリを抑えつつ弾きやすい状態に仕上げることができます。
ネックの反りを確認
ネックの反りがビビリの原因となる場合があります。
ネックが適切な状態でないと、特定の弦やフレットで音が歪みやすくなります。
ネックの反りを確認するには、ギターを正面から見て、ネックのラインが真っ直ぐかどうかをチェックしましょう。
もし反りが見られる場合、トラスロッドを調整することで修正できます。
ただし、この作業は力加減が重要で、間違った調整をするとギターにダメージを与える可能性があります。
自信がない場合は、プロの調整サービスを利用するのがおすすめです。
正しく調整されたネックは、音の安定性を向上させるだけでなく、演奏の快適さも向上します。
ピックアップの高さを調整
ピックアップの高さが適切でないと、弦の振動が影響を受け、ビビリが強調されることがあります。
ピックアップが弦に近すぎると、磁力の影響で弦の動きが制限されるため、音に悪影響を及ぼすことがあります。
ピックアップの高さを調整するには、ピックアップ両側のネジを回して上下に動かします。
目安としては、弦とピックアップの間に3〜5ミリ程度の隙間があると良いとされています。
ただし、この数値は好みやギターのモデルによって異なるため、音を確認しながら調整することが重要です。
ピックアップの高さを適切にすることで、音質が向上し、不要なビビリ音を軽減できます。
弦を新品に交換
弦が古くなっていると、振動が不均一になり、ビビリが発生しやすくなります。
特に長期間使用している弦は、錆びや汚れが原因で音が劣化しやすいです。
ビビリが気になる場合、まず弦を新品に交換することを検討してみましょう。
新品の弦は張りがあり、安定した振動を生み出すため、音がクリアになり、ビビリが軽減されることが多いです。
また、交換後は正しいチューニングを行い、弦のテンションを均一にすることも重要です。
弦の交換は簡単な作業なので、定期的に行うことでギターの音質を維持しやすくなります。
フレットの状態を確認
フレットの摩耗や不均一な高さもビビリの原因となることがあります。
フレットが削れていると、弦が正しく振動できず、音が歪む場合があります。
また、フレットの高さが揃っていないと、特定の場所でビビリが発生しやすくなります。
フレットの状態を確認するには、ギターの弦を押さえながら音を出し、不自然なノイズが発生する箇所を特定します。
フレットの研磨や修正を行うことで問題を解消できますが、この作業は専門的な技術が必要なため、プロに依頼するのが安全です。
フレットの状態を適切に保つことで、演奏時の快適さと音質を向上させることができます。
ビビリの許容範囲を知る

ギターのビビリは、完全にゼロにすることが難しい現象です。
少しのビビリは通常の範囲内であり、必ずしも楽器や演奏に重大な問題があるわけではありません。
特にエレキギターの場合、アンプを通した音にビビリがほとんど影響しないケースもあります。
このため、自分がどの程度のビビリを許容できるかを知ることが重要です。
まず、アンプを通して演奏してみて、音の中にビビリがどれだけ目立つかを確認してください。
演奏中にビビリがほとんど感じられない場合は、それを気にしすぎる必要はありません。
また、ビビリが特定の弦やフレットでのみ発生する場合、それが演奏スタイルに影響を与えないかどうかを判断することも大切です。
プロのギタリストの中にも、わずかなビビリを許容範囲内として受け入れ、自分の演奏スタイルに活かしている人もいます。
完璧な音を求めすぎると、練習や演奏の楽しさが損なわれることがあるため、過剰に神経質になる必要はありません。
音楽を楽しむことを第一に考え、適度な妥協点を見つけることが、ビビリとうまく付き合うコツです。
強く弾くとビビる原因と対策

弦を強く弾いたときにビビリが発生するのは、弦の振動幅が大きくなりすぎるためです。
特に、低音域の弦は太さと振動幅の大きさから、フレットに接触しやすく、ビビリが発生する可能性が高まります。
これは演奏の力加減やテクニックが原因であることが多く、対策次第で改善することが可能です。
まず、力を入れすぎず適度な力加減で弾くよう心がけましょう。
強い力で弦を弾くと、音量が上がるだけでなく、ビビリやノイズの原因にもなります。
軽く弾いても十分な音量が出せるよう、アンプの設定を調整することも一つの方法です。
また、ピッキングの角度や弦を押さえる指の位置を見直すことで、音の安定性が向上し、ビビリを軽減できます。
さらに、弦高の調整や弦の張り替えも効果的な対策です。
弦高が低すぎると強い振動に対応できず、ビビリが発生しやすくなります。
弦高を少し上げるか、太さが異なる弦を試してみると良いでしょう。
適切な演奏テクニックと調整を組み合わせることで、強く弾いてもビビリが気にならない演奏環境を作ることができます。
ビビリを修理する場合の値段

ギターのビビリを完全に修理したい場合、専門的な調整や修理が必要になる場合があります。
修理費用は問題の原因や修理内容によって異なりますが、一般的な価格帯を把握しておくと安心です。
まず、弦高やネックの反りの調整のみであれば、基本的なセットアップ費用として3,000円から8,000円程度が目安です。
このような調整は比較的短時間で完了し、ビビリの軽減に効果的です。
一方、フレットの摩耗が原因の場合、フレットの研磨や交換が必要となり、10,000円から20,000円以上の費用がかかる場合もあります。
また、ナットの調整や交換が必要な場合、5,000円から15,000円程度が一般的です。
ナットの溝が深すぎるとビビリが発生しやすいため、正しい高さに調整することで音が改善します。
さらに、ピックアップの交換や他のパーツの修理が必要になる場合は、それに応じて追加費用が発生する可能性があります。
修理費用を抑えるためには、定期的なメンテナンスやセルフケアも大切です。
もし、自分で修理を試みるのが難しい場合は、信頼できるギターショップや工房に依頼しましょう。
新品のギターでビビるのは不良品の可能性大

新品のギターでビビリが発生する場合、製品の初期不良である可能性があります。
通常、新品のギターは工場出荷前に調整が施されているため、適切な状態であるはずです。
それにもかかわらずビビリが気になる場合、原因を慎重に確認することが重要です。
まず、ネックの反りや弦高が適切に調整されているか確認してください。
これらが不適切な場合、購入したショップで再調整を依頼することが可能です。
また、フレットの高さやナットの状態もチェックポイントです。
不均一なフレットや不良品のナットが原因で、ビビリが発生することがあります。
新品であってもビビリが解消されない場合、製造工程での不具合や出荷時のチェック不足が原因である可能性があります。
その場合は、購入したショップに相談し、交換や修理対応を求めることが推奨されます。
メーカー保証が適用されることが多いため、早めに対応することが大切です。
新品のギターでビビリが発生するのは稀なケースですが、そのまま使用を続けるとストレスになるだけでなく、演奏に支障をきたすこともあります。
問題を放置せず、適切な対応を取ることで、快適な演奏環境を手に入れることができるでしょう。
ギターのビビリを気にしていた体験談

筆者はどちらかというと、ギターのビビリをかなり気にする方です。
ある日、パワーコードで6弦を弾いた際に、「ビビリ音」がすることに気づきました。
最初は気にしないようにして練習していましたが、何度もその音が耳に入るたびに気になって仕方なくなり、練習にも集中できないのです。
「これってギターが壊れてるのかな?」と不安になり、ネットで調べてみたり、先輩に聞いてみたりしました。
先輩からは「初心者にはよくあることだし、演奏にそこまで影響しないよ」と言わましたが、どうしても納得できません。
自分で弦高を調節したり、何回も弦を交換したのですが、上手くいかなかったです。
その後、楽器店で相談したところ、ネックが少し反っていることが原因だと分かりました。
プロに調整してもらい、ビビリ音が改善されたときの嬉しさは忘れられません。
その経験から、適切な調整やメンテナンスの重要性を学び、ギターをもっと楽しめるようになりました。
ビビリに悩んでいる人には、自分で抱え込まず、ぜひ周りや専門家に相談してみてほしいです。
ギターのビビリは気にしないの総括
記事のポイントをまとめます。
- ギターのビビリ音は初心者がよく直面する悩みの一つである
- ビビリ音の原因はネックの反りや弦高の調整不足が多い
- エレキギターの6弦は特にビビリが発生しやすいポイントである
- 開放弦のビビリはフレットやネックの状態が影響している
- 適切なメンテナンスでビビリ音を軽減することが可能である
- 少しのビビリ音は演奏に大きな影響を与えないことも多い
- 強く弾くことでビビリが発生する場合は力加減が鍵になる
- ビビリ音の修理費用は原因によって幅があるが解決は可能である
- 新品ギターのビビリは不良品の可能性があるため早めに相談が必要
- ビビリ音を気にしすぎず音楽を楽しむ心構えが大切である