マルチエフェクターに興味はあるけれど、「プロは使わないらしい」という話を耳にして、購入を迷っていませんか?
特にギター初心者にとって、機材選びは重要なステップですが、間違った選択で後悔するのは避けたいところです。
実際、プロのギタリストはコンパクトエフェクターを使用していることが多いのは事実です。
しかし、それがすべての人に当てはまるとは限りません。音質へのこだわりや使用目的の違いによって、適切な選択肢は異なります。
この記事では、プロがマルチエフェクターを使わないと言われる背景やその理由を詳しく解説します。
また、マルチエフェクターとコンパクトエフェクターの違いや、それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく整理しました。
もし、自分にぴったりのエフェクターを見つけて、理想のサウンドを作り上げたいなら、この情報がきっと役に立ちます。
今こそ、自分に最適なエフェクターについて知識を深め、後悔しない選択をしましょう。
- マルチエフェクターとコンパクトエフェクターの違いが分かる
- プロがマルチエフェクターを使わない理由を理解できる
- 自分に合ったエフェクター選びのコツを学べる
- 効果的な音作りの方法や設定のポイントを知れる
プロはマルチエフェクターを使わない背景を考察

ギターを始めたばかりだと、「プロはマルチエフェクターを使わない」という言葉を耳にすることがあります。
でも、それはどうしてなのでしょうか?
プロがどんな考えでエフェクターを選んでいるのか、その背景を知ることで、自分に合った選択が見えてくるはずです。
- プロがマルチエフェクターを使わない理由
- マルチエフェクターとコンパクトの違い
- プロがエフェクターを直列する理由
- エフェクターを使わないギタリスト5選
プロがマルチエフェクターを使わない理由
プロがマルチエフェクターを避ける理由にはさまざまな背景があります。
音に対するこだわりや機材の扱いやすさを重視することが多いようです。
以下では、それぞれの理由について詳しく見ていきます。
音質のこだわりが強いから
プロのギタリストは、一音一音に命を吹き込むような演奏を心がけています。
そのため、音質には非常にシビアです。
マルチエフェクターは便利で多機能ですが、個々のエフェクトが単体のコンパクトエフェクターほど高い音質を持たない場合があります。
特にプロの現場では、微妙な音の違いがリスナーに与える印象を左右するため、最適な音を求めてコンパクトエフェクターを選ぶことが多いのです。
自分だけの音を作りたいから
プロにとって「自分だけの音色」はアイデンティティそのものです。
マルチエフェクターには多くのプリセットが含まれていますが、それらは万人向けに設計されているため、個性を追求するには限界があります。
一方で、コンパクトエフェクターを組み合わせることで、自分好みの音色をゼロから作り上げることができます。
この自由度の高さが、プロにとって重要な要素なのです。
アンプの音作りが中心だから
プロのギタリストは、アンプそのものの音を最大限に活かす演奏を好むことが多いです。
アンプの歪みやEQ(イコライザー)調整によって音を作ることが基本となるため、あえてエフェクターを多用せず、アンプの特性を重視するスタイルを取ることがあります。
特に高品質なアンプを使用している場合、その音を損なわないようシンプルなセッティングを選ぶ傾向があります。
不要な機能を避けたいから
マルチエフェクターは多機能で便利ですが、実際には使わない機能が多く含まれていることも事実です。
プロの現場では、必要な音をすぐに呼び出すことが求められるため、シンプルな操作性が重要です。
そのため、不要な機能が多いマルチエフェクターは敬遠されることがあります。
シンプルで直感的に操作できる機材を好むプロが多いのです。
トラブル時の対応が難しいから
ライブやレコーディングでは、機材トラブルが発生することもあります。
マルチエフェクターの場合、一部の機能に問題が起きると全体が使えなくなる可能性があります。
一方、コンパクトエフェクターであれば、トラブルが発生した際に個別のエフェクターを交換するだけで対応できます。
こうしたリスク管理の面でも、プロはコンパクトエフェクターを選ぶ傾向があるのです。
マルチエフェクターとコンパクトの違い

マルチエフェクターとコンパクトエフェクターには、それぞれ独自の特徴があります。
どちらを選ぶかは、機能性や利便性、コストをどう捉えるかによって変わります。
以下では、それぞれの違いを詳しく解説します。
機能の数と種類
マルチエフェクターは、1台にさまざまなエフェクトが詰め込まれているのが特徴です。
空間系、歪み系、モジュレーション系など、幅広いエフェクトを簡単に切り替えることができます。
一方、コンパクトエフェクターは、1つのエフェクターが特定の機能に特化しているため、必要なエフェクトだけを厳選して使うことが可能です。
マルチエフェクターは、初心者にとって便利ですが、細部までこだわりたい人には物足りなさを感じることもあります。
音質の自由度
コンパクトエフェクターは、それぞれが専門的な役割を持ち、音質の自由度が高い傾向にあります。
一方、マルチエフェクターは、あらかじめ設計されたプリセットが多く、手軽に多彩な音を出せる反面、細かい調整に限界があることがあります。
特にプロの現場では、コンパクトエフェクターを組み合わせることで、より自分好みの音を作り出すことができます。
セッティングの簡便さ
マルチエフェクターは、複数のエフェクトを1台で管理できるため、セッティングが非常に簡単です。
パッチの切り替えもボタン一つで済むため、リハーサルやライブでの操作も効率的です。
対して、コンパクトエフェクターは個別のセッティングが必要で、ケーブルの配線や電源の管理など、初心者にとっては手間がかかる場合があります。
ただし、その分、細かな調整が可能で、自分だけの音を追求しやすい点が魅力です。
持ち運びの便利さ
持ち運びの観点では、マルチエフェクターが有利です。
1台に多機能が詰まっているため、ギグバッグやケースに収まりやすく、外出時の準備も楽になります。
一方、コンパクトエフェクターは複数台を使う場合、ボードやケースが大きくなりがちです。
しかし、自分で組んだボードを使うことで、必要なエフェクトだけを持ち運べるという利点もあります。
価格とコストパフォーマンス
マルチエフェクターは、多くの機能を1台で網羅しているため、全体的なコストパフォーマンスが高いといえます。
初心者がさまざまなエフェクトを試すには理想的な選択肢です。
一方、コンパクトエフェクターは1台ごとに購入する必要があるため、すべて揃えると費用がかさむ場合があります。
ただし、長期的に見て音質や機能性を重視するならば、投資する価値があると考える人も多いです。
プロがエフェクターを直列する理由

プロのギタリストは、エフェクターを直列に接続する方法を好むことが多いです。
それには、音作りや操作性、そしてライブでの信頼性など、さまざまな理由があります。
以下に、具体的なメリットを解説していきます。
音の変化を調整できる
エフェクターを直列に接続すると、各エフェクターが順番に音に影響を与えるため、細かい音の変化を調整しやすくなります。
例えば、歪みエフェクターの後にディレイをかけることで、歪んだ音に広がりを持たせることができます。
このように、直列接続はエフェクターごとの役割を活かした音作りが可能です。
プロのギタリストは、この細やかなコントロールを大切にしています。
エフェクター同士の相性問題
エフェクターを直列にすることで、個々のエフェクターの相性を確認しながら音作りができます。
あるエフェクター同士の組み合わせが意図しない音を生む場合もあるため、プロはそれを避けるために慎重に接続順を調整します。
直列接続なら問題が起きたときにすぐに対応できるため、相性を考慮しながら柔軟に音作りを進められます。
音圧を調整しやすい
直列接続では、音圧(音の大きさや厚み)を細かくコントロールすることが容易です。
例えば、コンプレッサーで音を整えた後、歪み系エフェクターで音圧を強調し、最後にイコライザーで微調整する、といった手順が取れます。
このプロセスにより、演奏環境に適した音圧を維持することができ、全体のサウンドに統一感を持たせることができます。
シンプルに音作りができる
直列接続はシンプルな構成で音作りができるため、余計な機能に惑わされることがありません。
マルチエフェクターのように複雑な設定を必要とせず、必要なエフェクターだけを選び、自分好みの音を作ることができます。
シンプルであるからこそ、プロは直列接続を選び、効率的に音作りを進めるのです。
ライブで安定性を確保
ライブパフォーマンスでは、安定性が非常に重要です。
直列接続は、一つのエフェクターが故障しても他のエフェクターに影響を及ぼしにくいという利点があります。
また、トラブルが発生した場合でも、個々のエフェクターを交換するだけで簡単に対応可能です。
この信頼性が、プロが直列接続を好む大きな理由の一つです。
エフェクターを使わないギタリスト5選

エフェクターを多用せず、シンプルなセッティングで名演を生み出したギタリストたちがいます。
彼らはギター本来の音色や、アンプでの音作りを追求し、エフェクターに頼らない独自のスタイルを確立しました。
以下では、その代表的な5人のギタリストを紹介します。
※なお、全くエフェクターを使わないという意味ではないためご了承ください。
マイク・ブルームフィールド
マイク・ブルームフィールドは、ブルースロックの黎明期を支えたギタリストの一人です。
彼のプレイは、ギターとアンプのシンプルなセッティングから生まれるナチュラルなトーンが特徴です。
彼はギブソン・レスポールとフェンダー・アンプの組み合わせを好み、ピッキングの強弱やフィンガリングだけで多彩な表現力を引き出しました。
彼のスタイルは「音作りよりも演奏の感情を大切にする」という哲学に基づいています。
グラント・グリーン
グラント・グリーンは、ジャズギタリストとして名を馳せた存在です。
彼はエフェクターを使わず、ギブソンのギターとアンプだけで独自の美しい音色を追求しました。
彼の滑らかなトーンとリズミカルなフレージングは、エフェクターに頼らずともギターのポテンシャルを最大限に引き出すことができることを証明しています。
彼の音楽には、エフェクターに頼らないシンプルなセッティングの魅力が詰まっています。
デュアン・オールマン
デュアン・オールマンは、スライドギターの名手として知られています。
彼はレスポールとマーシャルアンプを組み合わせ、ピュアで太いトーンを生み出しました。
彼の音作りは、アンプのゲイン調整やギターのボリュームノブを活用するもので、エフェクターはほとんど使用しません。
特に彼のスライドプレイは、エフェクターなしでも感情豊かな音を奏でる技術力の高さを示しています。
B.B.キング
ブルース界の王様と呼ばれるB.B.キングは、エフェクターを使わず、ギターの「ルシール」とアンプだけでその地位を築きました。
彼の音色は、アンプのクリーンサウンドとビブラート奏法が生み出す滑らかなトーンが特徴です。
エフェクターに頼らないことで、演奏そのもののダイナミクスと感情を最大限に活かすスタイルを確立しました。
彼の音楽は、シンプルでありながら心に響く力を持っています。
アベフトシ
ミッシェル・ガン・エレファントのギタリスト、アベフトシは、シンプルなセッティングで熱いパフォーマンスを見せたことで知られています。
彼はギブソンのギターとマーシャルアンプを基本とし、エフェクターに頼ることなく、ギターとアンプの特性を活かした音作りを追求しました。
演奏中の激しい感情表現とダイナミックなプレイスタイルは、エフェクターなしでも十分に観客を魅了することができるという好例です。
プロはマルチエフェクターを使わない?賢い選び方

「プロはマルチエフェクターを使わない」という言葉に不安を感じる方もいるかもしれません。
しかし、すべてのギタリストにとってベストな選択肢が同じとは限りません。
特に初心者や趣味としてギターを楽しむ方にとっては、マルチエフェクターが持つ利便性やコスト面の魅力が大きな助けになることもあります。
ここでは、マルチエフェクターのメリットを詳しく解説します。
- マルチエフェクターのメリット
- マルチエフェクターのデメリット
- おすめのマルチエフェクター5選
- マルチエフェクターで音作りするコツ
- マルチエフェクターの体験談
マルチエフェクターのメリット
マルチエフェクターには、単体のコンパクトエフェクターにはない多くの利点があります。
以下に、具体的なポイントを挙げながら、その便利さやコスト面での魅力について説明していきます。
機材の数を減らせる
マルチエフェクターの最大の利点は、複数のエフェクターを1台でまかなえることです。
ディストーション、リバーブ、ディレイ、コーラスなど、さまざまなエフェクトが一つのデバイスに集約されているため、複数のエフェクターを揃える必要がありません。
これにより、機材の数を大幅に減らすことができ、練習場所やライブ会場でのセッティングが簡単になります。
また、複数のコンパクトエフェクターを接続する際の配線トラブルを回避できる点も魅力です。
設定が簡単で便利
マルチエフェクターは、プリセット機能が充実しているため、初心者でも簡単に使いこなせます。
あらかじめプロが設定した音色を選ぶだけで、自分の好みのサウンドを手軽に再現できるのです。
また、複数のエフェクトを一括で管理できるため、曲に合わせた音色変更もスムーズに行えます。
ライブパフォーマンス中に複数のペダルを操作する必要がない点も、ストレスを軽減してくれるでしょう。
コストパフォーマンスが高い
マルチエフェクターは、初期費用がやや高めですが、単体のエフェクターをいくつも購入するよりもコストを抑えることができます。
ディストーションやコーラス、リバーブなど、幅広いエフェクトを個別に購入する場合、費用がかさむ上に管理も大変です。
一方、マルチエフェクターなら1台で多くの機能をカバーできるため、総合的なコストパフォーマンスに優れています。
持ち運びが楽
1台に多くのエフェクトが詰まっているため、持ち運びが非常に便利です。
これにより、ライブや練習スタジオへの移動がスムーズになり、荷物を減らすことができます。
特に、電車移動や徒歩で楽器を運ぶ場面では、マルチエフェクターのコンパクトさと軽量さが大きな助けになるでしょう。
必要なケーブルや電源も少なくて済むため、セッティングの時間短縮にもつながります。
音色のバリエーションが豊富
マルチエフェクターには、数十種類以上のエフェクトやアンプシミュレーターが内蔵されており、音色の幅が非常に広いです。
特に、いろいろなジャンルの音楽を楽しみたいギタリストにとって、豊富なエフェクトが搭載されていることは大きな魅力です。
自由に音色をカスタマイズできるため、演奏の幅を広げたい方には最適です。
マルチエフェクターのデメリット

マルチエフェクターには多くの便利な機能が詰まっていますが、その反面、注意すべきデメリットも存在します。
使用時の課題や制約をしっかり理解しておくことで、自分に合った選択ができるようになります。
ここでは、マルチエフェクターの代表的なデメリットを解説します。
音質が単体と比べて劣る
マルチエフェクターは多機能である反面、音質面で単体のコンパクトエフェクターに劣ることがあります。
一部のモデルでは、高度なデジタル処理が施されているため、サウンドがやや薄く感じられることもあります。
プロのギタリストがこだわる「生っぽい音」や「深みのあるトーン」が出しにくい場合があるため、音質を最優先に考える方には不向きな場合があります。
ただし、最近の高性能なモデルでは、この差がかなり縮まってきている点も押さえておきたいポイントです。
操作が複雑で慣れが必要
マルチエフェクターは、豊富な機能を搭載している分、初めて使う人にとっては操作が複雑に感じられることがあります。
エフェクトごとの細かい設定や、プリセットの作成方法を理解するまでに時間がかかる場合があります。
また、ライブ中にとっさの変更が必要な場合、設定を変更する手順が複雑で対応が遅れる可能性もあります。
慣れるまでに時間がかかる点は、初心者が特に注意すべきポイントです。
必要のない機能が多い
マルチエフェクターには非常に多くのエフェクトが搭載されていますが、すべてを使いこなす人は少ないのが現実です。
多機能であるがゆえに、自分にとって不要な機能が多く、結果的に「宝の持ち腐れ」状態になる場合もあります。
また、過剰な機能がかえって迷いを生じさせ、シンプルな音作りを妨げることもあります。
必要なエフェクトが限られている場合は、コンパクトエフェクターのほうが適しているかもしれません。
トラブル発生時の影響が大きい
マルチエフェクターは一台に多くの機能が詰まっているため、万が一トラブルが発生した際の影響が非常に大きくなります。
たとえば、ライブ中に電源トラブルや故障が起きた場合、すべてのエフェクトが使用できなくなる可能性があります。
一方で、コンパクトエフェクターであれば、故障したエフェクターだけを取り外して演奏を続けることができます。
この点は、信頼性を重視する人にとって重要な考慮事項です。
サイズが大きくなることがある
マルチエフェクターは多機能であるがゆえに、本体サイズが大きくなることがあります。
特に、プロ仕様の高性能モデルは重くてかさばるため、持ち運びが不便に感じる場合もあります。
自宅やスタジオ練習だけでなく、頻繁にライブ活動を行うギタリストにとっては、この点がデメリットになることもあります。
ただし、コンパクトなモデルもあるため、自分の用途に合ったサイズを選ぶことが大切です。
おすすめのマルチエフェクター5選

多彩な音作りを楽しむために、以下のマルチエフェクターをおすすめします。
それぞれの特徴を理解し、自分のスタイルに合ったものを選びましょう。
BOSS GT-1
BOSS GT-1は、シンプルで使いやすい正統派のマルチエフェクターです。
直感的な操作性とコンパクトなデザインが特徴で、初心者から上級者まで幅広く対応します。
高品質なエフェクトとアンプモデリングを搭載し、さまざまな音色を自在に作り出すことが可能です。
また、EASY EDIT機能により、簡単に音作りを始められます。
ZOOM G2 FOUR
ZOOM G2 FOURは、コンパクトなボディに多彩なエフェクトを詰め込んだマルチエフェクターです。
高品質なアンプモデリングとエフェクトを搭載し、幅広い音作りが可能です。
また、ルーパー機能やリズムパターンも内蔵しており、練習やパフォーマンスの幅を広げます。
操作性もシンプルで、初心者にも扱いやすい設計となっています。
VOX StompLab SL2G
VOX StompLab SL2Gは、スタイリッシュなデザインと直感的な操作性が特徴のマルチエフェクターです。
104種類のモデリング・エフェクトを搭載し、多彩な音作りが可能です。
また、コンパクトなサイズで持ち運びにも便利です。
ユーザーフレンドリーなインターフェースにより、初心者でも簡単に操作できます。
HOTONE AMPERO MINI
HOTONE AMPERO MINIは、コンパクトながら高品質なサウンドを提供するマルチエフェクターです。
多様なエフェクトを搭載しており、ライブパフォーマンスやスタジオ録音に最適です。
タッチスクリーンによる直感的な操作と、豊富なプリセットが特徴です。
また、IRローダー機能を備えており、リアルなキャビネットサウンドを再現できます。
MOOER GE200
MOOER GE200は、55種類のアンプモデリングと多彩なエフェクトを搭載したマルチエフェクターです。
高品質なサウンドと直感的な操作性が特徴で、ライブやスタジオでの使用に適しています。
また、フレーズルーパー機能やドラムマシンも内蔵しており、練習やパフォーマンスの幅を広げます。
マルチエフェクターで音作りするコツ

マルチエフェクターは多彩な機能を持っていますが、効果的に使いこなすには工夫が必要です。
以下では、初心者にも分かりやすく音作りのコツを紹介します。
プリセットから始める
マルチエフェクターの基本的な使い方として、まずはプリセットを活用しましょう。
プリセットとは、メーカーがあらかじめ設定した音色のことで、多くのマルチエフェクターには幅広いジャンルに対応する音が用意されています。
これらを選んで試してみることで、自分の好みや楽曲に合った音を見つけやすくなります。
プリセットをベースに微調整を加えることで、短時間で理想的な音色を作り上げられるでしょう。
設定を工夫する
マルチエフェクターの魅力は、細かい設定が可能な点です。
イコライザーやリバーブ、ディレイなど、各エフェクトのパラメーターを調整することで、自分らしい音を作ることができます。
一度に多くの設定を試すと混乱しやすいので、1つずつ調整しながら効果を確認しましょう。
また、楽曲ごとに最適な設定を保存することで、次回から手間をかけずに使用できます。
不要なエフェクトを減らす
初心者が陥りがちな失敗の1つが、エフェクトを多用しすぎることです。
エフェクトを重ねすぎると音が不自然になったり、肝心の演奏が埋もれてしまう場合があります。
音作りでは、必要最小限のエフェクトに絞ることを心がけましょう。
例えば、リバーブとディレイを組み合わせて深みを出す場合でも、控えめな設定にすることでよりナチュラルな音に仕上がります。
フィードバックを活用する
マルチエフェクターの音作りでは、実際に演奏しながらのフィードバックが重要です。
ヘッドホンやアンプを使って実際の音を確認し、自分が求める音色と一致しているかをチェックしましょう。
また、バンド練習やライブの場面では、他の楽器と合わせたときの音のバランスにも注意が必要です。
その場で微調整を行うことで、音の輪郭がはっきりし、全体のサウンドが向上します。
ボリュームとゲインを調整する
音作りの最後の仕上げとして、ボリュームとゲインの調整を忘れないでください。
ボリュームは全体の音量を、ゲインは音の歪み具合をコントロールします。
適切なバランスを保つことで、音色がクリアで聞き取りやすくなります。
特にライブやスタジオでの使用時には、他の楽器とのバランスを考えた設定が重要です。
音の印象を大きく左右するポイントなので、細かくチェックすることをおすすめします。
マルチエフェクターの体験談

筆者が初めて手にしたマルチエフェクターは、ZOOMの小型モデルでした。
当時はギターを始めたばかりで、いろいろな音色を試したくて購入しました。
プリセットを切り替えるだけで様々な音が出せるため、すっかり夢中になりました。
ただ、使い込むうちに「もっと自由に音を作りたい」という欲求が生まれ、次に選んだのがBOSSのGT-5です。
GT-5は、それまで使っていたZOOMに比べて圧倒的に音質が良く、設定の幅も広いモデルでした。
特にライブでの使用が楽しく、1台で何役もこなしてくれる便利さに助けられました。
ただし、設定が複雑だったため、最初は慣れるまでに苦労しました。
ライブ中に思わぬ音が出てしまったこともありますが、その分使いこなす喜びは格別でした。
この経験を通じて、マルチエフェクターは初心者だけでなく、プロを目指す人にも十分な可能性を持つアイテムだと実感しました。
自分に合ったモデルを選び、じっくり向き合うことで、ギター演奏の楽しさをさらに広げられると思います。
結論:プロはマルチエフェクターを使わないわけではない
記事のポイントをまとめます。
- マルチエフェクターは多機能で初心者にも音作りが楽しめる
- コンパクトエフェクターは音質や自由度を追求するプロに好まれる
- プロがマルチエフェクターを使わない理由には音質へのこだわりがある
- マルチエフェクターは持ち運びが便利でライブでも活用しやすい
- トラブル時の対応はコンパクトエフェクターの方が柔軟性が高い
- 音色の幅広さがマルチエフェクターの大きな魅力とされている
- エフェクター直列は音の変化や安定性を重視するプロに適している
- 初心者にはプリセットの活用やシンプルな設定がマルチで有効
- 各製品の特徴を理解して選ぶことが理想の音作りに繋がる
- マルチエフェクターの選び方次第でプロのような音が実現できる