フェンダーのジャズマスターに興味があるものの、弾きやすさや扱いやすさに不安を感じていませんか?
口コミを調べると、「操作が難しい」「弦が落ちやすい」などといった意見を目にすることもあり、購入するか迷いますよね。
独特なブリッジ構造や歪みサウンドとの相性、演奏時のクセなど、ジャズマスターには気になる点がいくつかあります。
こうした欠点を知ると、ほかのギターを選んだほうが良いのではないかと考えるかもしれません。
そこで本記事では、ジャズマスターの欠点だけでなく、その魅力や活かし方についても解説していきます。
ジャズマスターを購入するか迷っている方、特徴を正しく理解したうえで選びたいと考えている方に役立つ情報です。
この記事を最後までお読みいただくことで、ジャズマスターの長所と短所を正しく把握し、自分に合うギターかどうかを判断できるようになるでしょう。
- ジャズマスターの欠点と対策方法を正しく理解できる
- 自分に合ったギターかどうかを冷静に判断できる
- 購入時に注意すべきポイントを知ることができる
- ジャズマスターの魅力や活かし方を学べる
ジャズマスターの欠点と気になる点

フェンダー・ジャズマスターは個性的なギターとして人気ですが、独特な構造ゆえに使いこなすにはコツが必要です。
購入を検討している人の中には、ネット上のネガティブな意見が気になっている方も多いでしょう。
ここでは、ジャズマスターの主な欠点について詳しく解説し、購入前に知っておくべきポイントを紹介します。
- ジャズマスターの主な欠点
- ジャズマスターが人気な理由
- ジャズマスターが嫌いな人の意見
- ジャズマスターは初心者向きではない?
- ジャズマスターはジャズで使われない?
- ジャズマスターとジャガーの違いは?
ジャズマスターの主な欠点
ジャズマスターは他のフェンダーギターとは異なる特徴を持ち、特有の欠点がいくつかあります。
これらを理解し、自分にとって問題ないかを確認することが大切です。
ここでは、よく指摘される欠点について詳しく見ていきましょう。
弦落ちしやすい
ジャズマスターのブリッジはオリジナルのフローティング・トレモロとセットになっており、弦のテンションが低めです。
そのため、強くピッキングした際に弦がブリッジの溝から外れる「弦落ち」が起こりやすいという欠点があります。
特に、純正のブリッジは溝が浅く、細い弦を使用すると弦がズレやすくなります。
サステインが短め
ジャズマスターは、ストラトキャスターやレスポールに比べて、サステイン(音の伸び)が短めです。
これは、フローティング・トレモロの構造や、ブリッジの設計による影響が大きいです。
特に、ボディ材が軽量なモデルでは、音が早く減衰しやすい傾向があります。
そのため、長い音の余韻を活かすようなプレイスタイルにはあまり向いていません。
操作が複雑で難しい
ジャズマスターには独自のリズム回路とリード回路が搭載されており、一般的なギターと比べると操作がやや複雑です。
リズム回路をオンにすると、フロントピックアップの音を太く甘いサウンドに変えられますが、使いこなすには慣れが必要です。
また、スイッチやツマミが多いため、ライブ中に誤操作してしまうこともあります。
シンプルなギター操作に慣れている人にとっては、少し扱いづらいと感じるかもしれません。
弾き心地が独特
ジャズマスターのネックは比較的ワイドで、スケールもストラトキャスターより長いため、弾き心地が独特です。
さらに、ブリッジの高さやテンションの関係で、弦の感触が柔らかく感じることもあります。
そのため、初心者や手の小さい人にとっては、最初は違和感を覚えるかもしれません。
逆に、この独特な弾き心地が好きというプレイヤーも多いため、実際に試奏してみることをおすすめします。
歪み系サウンドが苦手
ジャズマスターのピックアップは、シングルコイルながらも独特な構造をしており、ストラトキャスターのようなパワー感はありません。
そのため、強く歪ませると音がこもりやすく、ハードロックやメタル向きのサウンドにはなりにくいです。
オーバードライブやディストーションを多用するプレイヤーにとっては、思ったような歪みが得られず、物足りなさを感じることがあるかもしれません。
ジャズマスターが人気な理由

ジャズマスターは独特なギターとして知られていますが、その魅力に惹かれるギタリストも多くいます。
特に、音の個性やデザイン、カスタマイズ性の高さが評価されており、ジャンルによっては唯一無二の存在とも言えます。
ここでは、ジャズマスターが人気を集める理由を詳しく見ていきましょう。
独特で温かみのあるサウンド
ジャズマスターのピックアップは、一般的なシングルコイルよりもコイルの幅が広く、出力もやや高めに設計されています。
そのため、ストラトキャスターやテレキャスターとは異なる、太くて温かみのあるサウンドを生み出します。
特に、ほんのりとしたコンプレッション感と、柔らかい高音域が特徴的です。
この独特なトーンは、クリーンからクランチまで幅広く使いやすく、ジャズマスターならではの魅力となっています。
クリーントーンが美しい
ジャズマスターはクリーントーンの美しさにも定評があります。
ピックアップの特性と、ボディの大きさによる共鳴効果により、きらびやかで透明感のあるクリーンサウンドが得られます。
特に、リバーブやディレイとの相性が良く、アンビエントな音作りに向いています。
コードの分離感も良好で、アルペジオやカッティングを多用するプレイヤーにとっては、大きなメリットとなるでしょう。
豊富なカスタムパーツがある
ジャズマスターはカスタムパーツが豊富で、自分好みに改造しやすいギターです。
ブリッジやナット、ピックアップの交換など、さまざまなカスタマイズが可能で、より弾きやすく、自分のスタイルに合わせた音作りができます。
特に、ブリッジの交換はジャズマスターの定番カスタムの一つで、より安定した演奏性を求めるプレイヤーに人気があります。
こうしたカスタマイズの自由度の高さも、多くのギタリストに支持される理由の一つです。
個性的なデザインが魅力
ジャズマスターのデザインは、一般的なギターとは一線を画すユニークなものです。
オフセットボディの独特な形状は、見た目の美しさだけでなく、演奏時のバランスも考慮されています。
特に、スタンディングでの演奏時には、体にフィットしやすく、長時間のプレイでも疲れにくい設計です。
また、カラーバリエーションも豊富で、個性的なルックスを求めるプレイヤーにとっては大きな魅力となっています。
オルタナ・インディー系に最適
ジャズマスターは、オルタナティブロックやインディーロックのギタリストに愛用されているギターの一つです。
特に、ソニック・ユースやダイナソーJr.といったバンドのギタリストが使用していたことで、そのジャンルの象徴的なギターとしての地位を確立しました。
温かみのあるクリーントーンや、少しクセのあるサウンドが、オルタナティブな音楽にぴったりフィットします。
こうした背景もあり、現在でも多くのインディー系ギタリストに支持され続けています。
ジャズマスターが嫌いな人の意見

ジャズマスターには独特な魅力がありますが、その特徴がデメリットとして受け取られることもあります。
特に、演奏性やサウンド面でのクセが気になるという意見が多く、プレイヤーによっては扱いづらいと感じることも。
ここでは、ジャズマスターを敬遠する人が指摘する主なポイントについて解説します。
弦高の調節が難しい
ジャズマスターのブリッジは、他のフェンダーギターとは構造が異なり、弦高の調整がやや難しいと言われています。
特に、純正のブリッジは可動部分が多く、弦のテンションが低いと弦高が安定しにくい傾向があります。
また、演奏中にブリッジのサドルが動いてしまうこともあり、頻繁なメンテナンスが必要になることも。
プレイヤーによっては「細かく調整しないと快適に弾けない」と感じることがあり、この点をストレスに感じる人も少なくありません。
ブリッジのビビリが気になる
ジャズマスターのブリッジは、特に低めの弦高設定にするとビビリ(フレットバズ)が発生しやすいと言われています。
これは、フローティング構造によるテンションの低さや、サドルの溝が浅いことが影響しています。
特に、強くピッキングした際に弦が不安定に振動し、意図しないノイズが出ることがあります。
この問題を解決するには、ブリッジの交換や弦のゲージアップ、弦高の微調整が必要ですが、「調整しないとまともに弾けない」と感じる人には扱いづらいギターと映ることが多いです。
弾き心地に違和感を感じる
ジャズマスターはスケールが長く、オフセットボディの形状も独特なため、他のギターから持ち替えた際に違和感を覚える人が多いです。
特に、ネックがやや太めのモデルもあり、手の小さいプレイヤーにとってはフィットしにくい場合があります。
また、弦のテンションが低めで、ストラトキャスターやレスポールと比べると弦の跳ね返り方が異なるため、ピッキングの感触に慣れるまで時間がかかることも。
「普通のギターと違いすぎて弾きにくい」と感じる人には、あまり向かないかもしれません。
歪ませると音がこもる
ジャズマスターのピックアップはシングルコイルですが、一般的なフェンダー系シングルコイルよりも幅広で、独特の音の特性を持っています。
そのため、強く歪ませると音がこもりがちになり、カッティングやリフの輪郭がぼやけることがあります。
特に、メタルやハードロックのようなハイゲインサウンドには向いておらず、「思ったように歪んでくれない」と感じるプレイヤーも少なくありません。
対策としては、ピックアップを交換する、EQで中低域を調整するなどの方法がありますが、基本的にハードな歪みを求める人には不向きなギターと言えるでしょう。
カスタムしないと使いにくい
ジャズマスターは「そのままでは弾きづらく、カスタム前提のギター」という意見も少なくありません。
ブリッジの安定性向上のためにマスタリーやムスタングブリッジに交換したり、弦落ちを防ぐためにナットやサドルを調整したりと、何かしらのカスタムが必要になることが多いです。
また、ピックアップの特性や操作性に不満を感じる人もいて、「自分好みに改造しないと快適に使えない」と思われることも。
逆に、改造を楽しめる人には向いていますが、シンプルに使いたい人にとっては面倒に感じるかもしれません。
ジャズマスターは初心者向きではない?

ジャズマスターは見た目のカッコよさや個性的なサウンドで憧れを持つ人も多いギターですが、初心者には扱いづらいとされることが多いです。
その主な理由は、独特なブリッジ構造や操作性の複雑さにあります。
特に、純正のブリッジは弦のテンションが低いため、演奏中に弦がずれたり、サドルが動いてしまうことがあります。
さらに、ジャズマスター特有のリズム回路とリード回路の切り替えは、他のギターにはない仕様で、慣れないうちは混乱しがちです。
音作りの面でも、ストラトキャスターやレスポールのようなオールラウンドなギターとは違い、ジャズマスター特有のクセがあるため、アンプやエフェクターの設定にも工夫が必要です。
ただし、これらの特徴を理解し、メンテナンスや調整を楽しめる人にとっては、ジャズマスターは非常に魅力的なギターになります。
初心者が選ぶ場合は、ブリッジを安定したものに交換する、弦のゲージを太めにするなどの工夫をすることで、より快適に弾くことができるでしょう。
ジャズマスターはジャズで使われない?

「ジャズマスター」という名前から、ジャズギタリスト向けに作られたギターだと思われがちですが、実際にはジャズの分野ではあまり使われていません。
これは、ジャズギタリストの多くがアーチトップのフルアコースティックギターを愛用していることや、ジャズマスターのシングルコイルピックアップがジャズ向きのウォームなトーンとは異なるキャラクターを持っているためです。
ジャズでは、より太く甘い音を求められることが多く、ハムバッカー搭載のギターやセミアコの方が主流となっています。
しかし、これはあくまで一般的な傾向であり、ジャズマスターがジャズにまったく向いていないわけではありません。
実際に、ジャズマスターのクリアで分離感のあるクリーントーンは、モダンなジャズやフュージョン系のプレイヤーには好まれることもあります。
また、トーンを調整することでウォームなサウンドを引き出すことも可能です。
したがって、「ジャズマスターはジャズで使われない」というのは誤解であり、用途次第で十分にジャズ演奏にも対応できるギターです。
ジャズマスターとジャガーの違いは?

フェンダーのジャズマスターとジャガーは、見た目が似ているため混同されやすいですが、構造やサウンドに大きな違いがあります。
まず、スケール(弦長)が異なります。
ジャズマスターは25.5インチ(約648mm)と、ストラトキャスターやテレキャスターと同じフェンダー標準のロングスケールを採用しています。
一方、ジャガーは24インチ(約610mm)のショートスケールで、弦のテンションが低めです。
そのため、ジャガーの方が弦の押さえやすさやテンション感が異なり、手の小さい人には弾きやすいというメリットがあります。
次に、ピックアップの違いです。
ジャズマスターは幅広のシングルコイルを搭載しており、温かみがありつつもクリアなサウンドが特徴です。
一方、ジャガーはより小型のシングルコイルを搭載しており、出力がやや低めで、シャープなトーンが得られます。
総じて、ジャズマスターはウォームで広がりのある音、ジャガーはタイトでパンチのある音を求める人に向いていると言えるでしょう。
ジャズマスターの欠点と賢い選び方

ジャズマスターは独特な魅力を持つギターですが、そのクセの強さから、向き不向きが分かれる楽器でもあります。
欠点を理解した上で、自分に合った使い方を見つけることが重要です。
ここでは、ジャズマスターに向いている人の特徴を紹介し、自分に適した選び方について考えていきましょう。
- ジャズマスターが向いている人
- ジャズマスターのおすすめモデル5選
- 中古で購入する際のポイント
- ジャズマスターにおすすめの弦は?
- ジャズマスターの試奏体験談
ジャズマスターが向いている人
ジャズマスターは、一般的なストラトキャスターやレスポールとは異なる個性を持つギターです。
そのため、プレイヤーによっては扱いにくく感じることもありますが、特定の音やスタイルを求める人にとっては唯一無二の選択肢となります。
ここでは、ジャズマスターが特に向いている人の特徴を紹介します。
クリーントーンを重視する人
ジャズマスターは、クリーントーンが美しく、温かみのあるサウンドを持つギターです。
シングルコイル特有のクリスピーな響きに加え、ピックアップの幅広い構造により、レンジの広いふくよかな音が特徴です。
アンプのリバーブやディレイと組み合わせることで、立体感のある幻想的なサウンドを作り出せます。
そのため、アルペジオやクリーンなコードストロークを多用するギタリストには最適です。
エフェクターを多用する人
ジャズマスターはエフェクターとの相性が良く、ディレイやリバーブ、コーラスを活かした音作りが得意です。
広い音域を持つピックアップのおかげで、エフェクトのかかり方が自然でありながらも、存在感のあるサウンドが作れます。
特に、シューゲイザーやポストロックのような空間系エフェクトを駆使するジャンルでは、ジャズマスターならではの音の広がりを活かすことができます。
エフェクターを駆使して独自の音作りを楽しみたい人には、非常に適したギターです。
カスタマイズを楽しみたい人
ジャズマスターは、カスタマイズ性が高いギターとしても知られています。
ブリッジやピックアップの交換、配線の改造など、さまざまなカスタムが可能です。
純正のブリッジは弦落ちしやすいという欠点がありますが、マスタリーブリッジやムスタングブリッジに交換することで安定性を向上させることができます。
また、ピックアップをハムバッカーに交換することで、より太いサウンドを得ることも可能です。
自分好みに改造しながら、ギターの個性を引き出すのが好きな人には、ジャズマスターは最高の選択肢となるでしょう。
ギターのデザインが好きな人
ジャズマスターのデザインは、一般的なストラトキャスターやレスポールとは異なる個性的なシェイプを持っています。
オフセットボディと呼ばれる独特の形状は、見た目の美しさだけでなく、座って演奏する際の快適さも考慮されています。
さらに、多くのカラーオプションやピックガードのバリエーションがあり、自分の好みに合わせたルックスを選べるのも魅力です。
楽器としての機能性だけでなく、ビジュアルにもこだわりたい人にはぴったりのギターです。
ギターのクセを楽しめる人
ジャズマスターは、一般的なギターと比べるとクセの強い楽器です。
独特なブリッジ構造、ロングスケールによる独特のテンション感、複雑なコントロールなど、最初は戸惑うことも多いでしょう。
しかし、こうしたクセを理解し、弾きこなすことで、他のギターにはない魅力を引き出すことができます。
ギターの個性を楽しみながら、自分だけのサウンドを追求したい人には、ジャズマスターは非常に面白い楽器となるでしょう。
ジャズマスターのおすすめモデル5選

ジャズマスターは、その独特なサウンドとデザインで多くのギタリストに愛されています。
ここでは、特におすすめの5つのモデルをご紹介します。
Fender American Professional II Jazzmaster
最新のAmerican Professional IIシリーズのジャズマスターは、モダンな演奏性と伝統的なトーンを兼ね備えています。
新設計のV-Mod IIシングルコイルピックアップにより、クリアでバランスの取れたサウンドを提供します。
また、”Deep C”シェイプのネックとナロートールフレットにより、快適な演奏性を実現しています。
さらに、Panoramaトレモロシステムを搭載し、幅広い表現力を持っています。
Fender Made in Japan Traditional 60s Jazzmaster
日本製のTraditional 60s Jazzmasterは、1960年代のヴィンテージスタイルを忠実に再現したモデルです。
アルダーボディにローズウッド指板、そしてヴィンテージスタイルのピックアップを搭載し、温かみのあるクラシックなトーンが特徴です。
伝統的なルックスとサウンドを求める方に最適です。
Squier Classic Vibe ’60s Jazzmaster
SquierのClassic Vibeシリーズは、手頃な価格でヴィンテージの雰囲気を楽しめるモデルです。
’60s Jazzmasterは、アルニコシングルコイルピックアップを搭載し、豊かなトーンを提供します。
また、Cシェイプのネックとナロートールフレットにより、快適な演奏性を実現しています。
初めてのジャズマスターとしてもおすすめです。
Fender American Ultra Jazzmaster
American Ultraシリーズのジャズマスターは、最先端の機能と洗練されたデザインを特徴としています。
Ultra Noiseless Vintageピックアップにより、ノイズを抑えつつもクラシックなトーンを提供します。
また、Modern Dシェイプのネックとコンパウンドラジアス指板により、高い演奏性を実現しています。
プロフェッショナルなギタリストにも満足いただけるモデルです。
Fender Player Jazzmaster
Playerシリーズのジャズマスターは、伝統とモダンを融合させたモデルです。
アルダーボディにモダンCシェイプのネックを採用し、快適な演奏性を提供します。
また、Player Series Alnico IIピックアップにより、幅広いジャンルに対応できるサウンドを実現しています。
コストパフォーマンスに優れ、幅広いプレイヤーにおすすめです。
中古で購入する際のポイント

中古のジャズマスターを購入する際には、いくつかの重要なチェックポイントがあります。
新品と違い、楽器の状態や過去の使用状況が異なるため、細かく確認することでトラブルを避けられます。
ここでは、特に注意すべき5つのポイントを解説します。
ネックの状態をチェック
ギターのネックは演奏性に直結するため、歪みや反りがないかをしっかり確認しましょう。
ネックが反っていると弾きにくくなり、修正には費用がかかることもあります。
チェック方法としては、ギターを正面から見て、ネックがまっすぐかどうかを確認するのが基本です。
また、フレットの減り具合やロッドの余裕も見ておくと安心です。
ブリッジと弦高の調整具合
ジャズマスターのブリッジは特殊な構造をしているため、調整具合が重要です。
弦高が高すぎると弾きにくく、逆に低すぎるとビビリが発生する可能性があります。
特に中古品では、前のオーナーがカスタムしている場合もあるので、弦高やオクターブ調整が適切に行われているかを確認しましょう。
可能であれば、実際に弾いて違和感がないかチェックするのがベストです。
塗装やボディの傷を確認
ボディの塗装や傷も中古ギター選びでは大切なポイントです。
演奏には直接関係しませんが、深い傷がある場合は衝撃を受けた可能性があり、内部にダメージがあるかもしれません。
特にネックのジョイント部分やボディのエッジは割れやすいので、念入りにチェックしましょう。
また、塗装の剥がれや再塗装の有無も確認しておくと、購入後の後悔を減らせます。
純正パーツか改造品か
中古のジャズマスターには、前オーナーが改造を施しているものも多くあります。
ピックアップやブリッジ、ポット(ボリュームやトーンのつまみ)などが純正のままか、それとも交換されているのかをチェックしましょう。
改造されている場合、音のキャラクターが変わっていることもあるため、試奏して自分の好みに合うか確かめるのが重要です。
シリアルナンバーで製造年を確認
ギターのシリアルナンバーを確認することで、製造年や生産国を調べることができます。
フェンダーのジャズマスターは時期によって仕様が異なり、ビンテージモデルは価値が高くなることもあります。
購入を決める前に、シリアルナンバーをチェックし、信頼できる情報源で製造年を調べましょう。
特に「Made in Japan」「Crafted in Japan」のモデルは、日本国内で人気が高いため、製造年代の違いによる特徴も把握しておくと良いでしょう。
ジャズマスターにおすすめの弦は?
ジャズマスターは独特なブリッジ構造を持っているため、使用する弦によって演奏性が大きく変わります。
特に、純正のブリッジは弦のテンションが低いと安定しにくいため、ある程度太めのゲージの弦を使用するのが一般的です。
おすすめのゲージは、.011~.049以上のミディアムゲージか、場合によっては.012~.052のヘビーゲージを選ぶと良いでしょう。
これにより、弦のテンションが適切に保たれ、ブリッジの安定性が向上します。
また、ジャズマスターのサウンド特性を活かすために、ニッケルワウンドの弦を選ぶと、より温かみのある音色が得られます。
ジャズマスターの試奏体験談

先日、楽器店でジャズマスターを試奏する機会がありました。
以前からその独特なデザインとサウンドに興味があり、実際に触れてみたいと思っていたのです。
店員さんにお願いして、フェンダーのAmerican Professional II Jazzmasterを試奏させてもらいました。
最初に感じたのは、ネックの握り心地が思ったよりもスリムで、ストラトやレスポールとは違うフィーリングだということです。
特に弦高が少し高めで、コードを押さえたときに少し違和感がありました。
また、ブリッジ周りの構造が独特で、ミュートすると少しビビる感じがあり、これがジャズマスターの特徴なのかもしれないと思いました。
一方で、クリーントーンは非常に美しく、アルペジオやコードを弾いたときの響きには魅力を感じました。
ピックアップの切り替えやローラーコントロールの操作に少し戸惑いましたが、慣れれば面白い表現ができそうです。
全体的に「クセの強いギター」という印象を受けましたが、弾きこなせれば個性を活かせる楽器だと実感しました。
ジャズマスターの欠点を総括
記事のポイントをまとめます。
- ジャズマスターは独特な構造ゆえに弦落ちしやすい傾向がある
- サステインが短めで音の伸びを重視する演奏には不向きな場合がある
- 操作系統が複雑で初心者には扱いづらい一面がある
- クリーントーンが美しくアルペジオやコード弾きに向いている
- ブリッジのビビリや弦高調整の難しさが気になることがある
- 歪ませると音がこもりやすくロック系の激しい音作りには工夫が必要
- 豊富なカスタムパーツがあり自分好みに改造しやすい
- ジャズマスターとジャガーはスケールやピックアップ構造が異なる
- 中古購入時はネックの状態やブリッジの調整具合を確認することが重要
- ジャズマスターの特徴を理解すれば欠点も魅力として楽しめる