ストラトのSSHはダサい？言われる理由と魅力を徹底解説

ストラトキャスターの購入を考えているとき、SSH構成のギターが気になっている方も多いのではないでしょうか。

しかし、ピックアップがSSHだと「ダサい」という声もあり、本当に選んで良いか悩みます。

もし、SSHモデルを選んだことで「音が中途半端だった」「見た目に違和感があった」と感じてしまったら、せっかくのギターライフが楽しくなくなってしまいますよね。

そこで本記事では、SSHが「ダサい」と言われる理由や、その実際の評価を詳しく解説します。

また、SSHのメリット・デメリットを比較し、後悔しない選び方やおすすめモデルまで紹介。

SSH構成のストラトを買おうか悩んでいる方、SSSとの違いを知りたい方、見た目や音のバランスが気になる方にとって、この記事は参考になるはずです。

ギター選びで後悔しないために、ぜひ最後までお読みください。

おすすめのストラトSSH系ギター5本

ストラトのSSHはダサい理由と気になる点

ストラトキャスターのSSHピックアップ構成は、多くのギタリストにとって魅力的な選択肢ですが、「ダサい」と感じる人も一定数います。

見た目の違和感や音のバランスの問題、ストラト本来の伝統から外れる点が、その主な理由です。

ここでは、SSHがダサいと言われる背景や気になるポイントを詳しく解説していきます。

SSHピックアップとは

SSHピックアップとは、シングルコイル（Single Coil）×2基とハムバッカー（Humbucker）×1基を組み合わせたピックアップ構成のことです。

一般的に、フロントとセンターにはストラトらしいクリアなシングルコイルを搭載し、リアにはパワフルなハムバッカーを配置するのが特徴です。

この組み合わせにより、シングルコイルの煌びやかなトーンと、ハムバッカーの厚みのあるサウンドを両立できます。

特に、SSH構成はジャンルを選ばず幅広いサウンドメイクが可能なため、ロック、ポップス、ブルース、ジャズ、メタルなど多くの音楽スタイルに対応します。

また、リアのハムバッカーをコイルタップ（片側のコイルだけを使用）できるモデルもあり、シングルコイルらしい音を出すこともできます。

SSHピックアップは、ストラトキャスターの伝統的な音色を維持しながらも、より多彩な演奏表現を可能にする構成と言えるでしょう。

ダサいと言われる主な理由

SSHピックアップのストラトが「ダサい」とされる理由はいくつかあります。

特に、音のバランスの違和感や、ストラトの伝統的なルックスからの逸脱がよく挙げられます。

デザインの不統一感や音量差の問題、機能性の過剰さが逆にネガティブに映ることも。

ここでは、それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

音のバランスが取れないと感じる

SSH構成では、シングルコイル2基に加え、リアポジションにハムバッカーを搭載します。

これにより出力の強いハムバッカーと、比較的繊細なシングルコイルの音量差が生じ、ギター全体のバランスが悪く感じられることがあります。

また、シングルコイル独特の「シャキッ」としたサウンドに対し、ハムバッカーの厚みのある音が浮いてしまう場合も。

このギャップが、SSH構成を選ぶ際に気になるポイントの一つになっています。

ストラトの伝統から外れている

ストラトキャスターは、1954年の登場以来、3つのシングルコイル（SSS）を基本とする設計が伝統とされてきました。

そのため、SSH構成のストラトは「クラシックなストラトの音」とは異なる印象を持たれがちです。

特に、ヴィンテージ系の音を好むプレイヤーにとっては「ストラトらしくない」と感じることがあり、伝統を重視する層から敬遠される傾向があります。

デザインが不統一に見える

SSH構成では、リアのハムバッカーがシングルコイルよりもサイズが大きいため、ピックアップレイアウトの見た目に違和感を覚える人もいます。

特に、ピックガードのカット部分が不均一になることで、デザイン全体が整っていないように感じられることがあります。

また、ピックアップカバーの色や形状によっては、ストラト特有の美しいシンメトリーが崩れ、不自然な印象を与えることもあります。

音量差が問題になる

ハムバッカーはシングルコイルに比べて出力が大きいため、リアポジションだけ音量が極端に大きくなることがあります。

その結果、ピックアップを切り替えた際に音量差が気になり、プレイ中に調整が必要になることも。

特にライブやバンド演奏では、瞬時の切り替えが求められるため、この音量差がストレスになる可能性があります。

音作りの自由度は増しますが、扱いにくさを感じる人も少なくありません。

過剰な機能が逆効果に感じる

SSH構成は、シングルコイルとハムバッカーの両方を搭載することで、多彩な音作りが可能になります。

しかし、これがかえって「どっちつかず」な印象を与えることも。

特に、シングルコイルの繊細なニュアンスと、ハムバッカーのパワフルなトーンをうまく使いこなせないと、結果的に中途半端な音になってしまうことがあります。

また、ピックアップの組み合わせが増えることで、スイッチングが複雑になり、初心者にとっては扱いづらいと感じられることもあります。

ストラトSSHのメリット

SSH構成のストラトキャスターは、従来のSSS構成と比べて多くの利点を持っています。

特に、幅広いジャンルに対応できる点や、柔軟な音作りが可能なことが大きな魅力です。

シングルコイルとハムバッカーの特性を活かし、バランスの取れたサウンドを実現できるSSHストラトのメリットについて詳しく見ていきましょう。

幅広い音楽ジャンルに対応

SSH構成の最大のメリットは、さまざまな音楽ジャンルに適応できることです。

クリーンで繊細なトーンが求められるポップスやカントリーから、歪みの効いたロックやメタルまで、幅広いサウンドをカバーできます。

フロントとセンターのシングルコイルでは従来のストラトらしいクリアな音を、リアのハムバッカーでは厚みのあるパワフルなサウンドを得られるため、ジャンルを問わず活躍できるのが魅力です。

バランスの良い音を両立

シングルコイルとハムバッカーを組み合わせることで、シャープさと厚みのバランスが取れたサウンドを作ることができます。

シングルコイルの煌びやかなトーンと、ハムバッカーの力強い低音が同時に手に入るため、バンドの中でも埋もれにくく、ソロでも存在感を発揮できます。

また、ピックアップの切り替えによって、曲ごとに適したトーンを瞬時に選べるのも利点の一つです。

柔軟な音作りが可能

SSH構成は、サウンドのバリエーションが豊富で、柔軟な音作りが可能です。

シングルコイルとハムバッカーの組み合わせにより、クリーン、クランチ、ディストーションの各サウンドを自在に調整できます。

また、コイルタップ機能が搭載されているモデルなら、ハムバッカーをシングルコイルのように使うこともでき、より多彩な表現が可能になります。

シチュエーションに応じた音作りをしたいプレイヤーにとって、SSH構成は理想的な選択肢となるでしょう。

汎用性が高い

SSH構成のストラトは、1本でさまざまなシーンに対応できるため、汎用性が非常に高いギターです。

ライブやレコーディングでは、複数のギターを持ち替えずに多彩なサウンドを出せるため、機材のシンプル化にもつながります。

また、ジャンルを固定せずにさまざまなスタイルの音楽を演奏したい人にとって、SSH構成の柔軟性は大きな武器になります。

ギターの個性を活かせる

SSH構成は、ギターごとのキャラクターを活かしやすい点も魅力です。

シングルコイルの持つ繊細なニュアンスと、ハムバッカーの力強いサウンドを組み合わせることで、個性的なトーンを生み出すことができます。

また、エフェクターとの相性も良く、アンプのセッティング次第でさまざまな音色を作れるため、自分らしいサウンドを追求したい人にとって、SSHのストラトは最適な選択肢の一つと言えるでしょう。

ストラトSSHのデメリット

SSH構成のストラトは、多彩なサウンドを生み出せる一方で、いくつかのデメリットもあります。

特に、音量差や音色の統一感の欠如、調整の難しさなどが挙げられます。

また、見た目の違和感や、シングルコイルらしさの減少を気にするプレイヤーも少なくありません。

ここでは、SSH構成のストラトを選ぶ際に考慮すべきポイントを詳しく解説します。

音量差が大きい

SSH構成では、リアに搭載されたハムバッカーの出力が高いため、シングルコイルとの音量差が顕著になります。

演奏中にピックアップを切り替えた際、急に音が大きくなったり小さくなったりするため、バランスを取るのが難しくなります。

特に、クリーントーンではハムバッカーが大きく鳴りすぎることがあり、シングルとの一貫性を持たせるには、アンプやエフェクターの設定で微調整が必要になります。

調整が難しくなる

SSH構成のギターは、シングルコイルとハムバッカーの特性が異なるため、音作りの調整が複雑になります。

例えば、アンプやエフェクターの設定をシングルコイル向けにすると、ハムバッカーの音がこもりすぎたり、逆にハムバッカーに合わせるとシングルのシャープさが失われたりすることがあります。

また、ピックアップの高さ調整を細かく行わないと、出力バランスが崩れ、演奏中の違和感につながることもあります。

音色に統一感が欠ける

SSH構成は、ピックアップごとに音のキャラクターが異なるため、統一感のあるサウンドを作るのが難しいことがあります。

特に、クリーントーンではフロントとセンターのシングルコイルが煌びやかな音を出す一方、リアのハムバッカーは太くパワフルなサウンドになるため、切り替えたときに違和感を覚えることがあります。

バンドの中で埋もれにくいというメリットもありますが、一貫性のあるトーンを求めるプレイヤーには不向きな場合があります。

シングルの音が減少する

SSH構成では、リアピックアップがハムバッカーに置き換えられるため、従来のSSSストラトに比べてシングルコイル特有の「シャキッ」とした音が減少します。

特に、リアのシングルコイルの音が好きなプレイヤーにとっては、ハムバッカーの太いサウンドが違和感に感じられることもあります。

また、シングルコイルならではの繊細なニュアンスが出しにくくなるため、カッティングプレイやクリーントーンを多用するギタリストには向かないかもしれません。

見た目に対する違和感

SSH構成のストラトは、見た目のバランスがSSS構成と異なり、違和感を覚える人もいます。

特に、リアピックアップだけサイズが大きくなることで、ピックガードのカット部分が不均一になり、ストラト本来のシンメトリーが崩れることがあります。

また、ピックアップカバーの色や形が他の2基と異なる場合、デザイン的に浮いてしまうこともあり、ルックスを重視するプレイヤーには好まれにくい傾向があります。

ストラトSSH構成とHSH構成の違いは？

ストラトのSSH構成とHSH構成の大きな違いは、シングルコイルの数とサウンドバランスです。

SSH構成は、シングルコイルの繊細さとハムバッカーのパワーを程よく両立しており、ストラトキャスターらしいクリアなサウンドを維持しながら、リアでしっかりと歪ませることができます。

一方、HSH構成はフロントとリアにハムバッカー、センターにシングルコイルを搭載しており、よりパワフルで厚みのあるサウンドが特徴です。

HSH構成は、SSHよりもモダンなギターに採用されることが多く、特にハードロックやメタルの演奏に適した仕様になっています。

また、HSHは両端がハムバッカーのため、歪ませたときのノイズが少なく、ハイゲインなサウンドに適応しやすいという利点があります。

しかし、シングルコイルの比率が少ないため、ストラト本来の「シャキッ」としたクリーントーンが得にくいというデメリットもあります。

SSH構成は、ストラトの伝統的な音を維持しつつ、リアのハムバッカーでロック向きのサウンドも取り入れたい人におすすめです。

一方、HSH構成は、よりパワフルな歪みや、幅広い音作りを求めるプレイヤー向けの選択肢となります。

ストラトSSH構成とSSS構成の違いは？

SSH構成とSSS構成の違いは、リアピックアップがシングルコイルかハムバッカーかという点にあります。

SSS構成は、ストラトキャスターの最も伝統的なスタイルであり、クリーンで煌びやかなサウンドや、独特のカッティングトーンが魅力です。

特に、ブルース、ファンク、カントリー、ポップスなどのジャンルでは、SSS構成のシングルコイルが持つシャープなトーンが好まれます。

一方、SSH構成はリアにハムバッカーを搭載することで、よりパワフルで太いサウンドが得られるという特徴があります。

これにより、歪ませたときの迫力が増し、ロックやハードロックなどの演奏にも適した仕様になります。

ただし、リアのハムバッカーが強力なため、シングルコイルとの音量差が生じやすいというデメリットもあります。

また、SSS構成は全てのピックアップがシングルコイルのため、統一感のある音色が得やすいのが利点です。

特に、センターピックアップと組み合わせた「ハーフトーン」と呼ばれるサウンドは、SSSならではの美しい響きを持っています。

SSH構成は、多彩な音作りが可能で、ストラトの伝統を残しつつもモダンなアレンジが加えられたスタイル。

一方、SSS構成は、純粋なストラトのサウンドを求めるプレイヤーに最適な選択肢と言えるでしょう。

ストラトのSSHはダサいとならない選び方

SSH構成のストラトは、ダサいと思われることもありますが、実際にはその万能性やカスタマイズ性の高さから多くのギタリストに支持されています。

見た目や音のバランスを考慮しながら、自分のスタイルに合ったSSHストラトを選べば、「ダサい」と感じることなく、むしろ個性的で魅力的なギターとして活躍させることができます。

ここでは、SSHストラトを選ぶ際に押さえておきたいポイントについて解説します。

ストラトSSHは万能だと言われるワケ

SSH構成のストラトは、シングルコイルとハムバッカーの両方を搭載しているため、幅広いサウンドメイクが可能です。

そのため、特定のジャンルに偏ることなく、多彩な演奏スタイルに対応できるのが特徴です。

また、カスタマイズ性が高いため、自分好みに音を調整できる点も大きな魅力です。

ここでは、SSHストラトが「万能」と言われる理由を詳しく見ていきましょう。

多彩な音色が得られる

SSH構成の最大のメリットは、1本で幅広い音作りが可能な点です。

フロントとセンターのシングルコイルでは、ストラトらしい煌びやかなクリーントーンや、ブルースに最適な温かみのあるサウンドを鳴らすことができます。

一方、リアのハムバッカーを使えば、太く力強いロックサウンドや、深く歪ませたヘヴィな音色を得ることができます。

さらに、コイルタップ機能を搭載したモデルなら、リアハムバッカーをシングルコイルとしても使え、より多彩な音色を生み出せます。

ジャンルを問わず活躍

SSHストラトは、クリーントーンが求められるポップスやファンク、カッティングが映えるブルースやカントリー、そして歪みが必要なロックやハードロックまで、幅広いジャンルに対応できるのが強みです。

特に、ライブやレコーディングで1本のギターでさまざまなサウンドを求められる場面では、SSH構成が非常に便利です。

シングルコイルの繊細なニュアンスとハムバッカーの力強さを使い分けることで、ジャンルの壁を超えたプレイが可能になります。

クリーンから歪みまで対応

SSH構成は、クリーンなアルペジオやカッティングプレイから、深く歪ませたリードプレイまで幅広く対応できます。

シングルコイルは特にクリーントーンでの美しさが際立ち、カッティングのアタック感やニュアンスをしっかり表現できます。

一方、リアのハムバッカーはゲインを上げた際にノイズが少なく、パワフルなサウンドが得られるため、リードギターや激しい歪みが必要なプレイにも適しています。

アンプやエフェクターとの組み合わせ次第で、多彩なサウンドバリエーションを生み出すことができるのがSSH構成の大きな魅力です。

演奏スタイルに合わせやすい

SSHストラトは、初心者から上級者まで幅広いプレイヤーに適した構成です。

例えば、シングルコイルの繊細なニュアンスを活かしてクリーンなプレイを楽しむこともできれば、ハムバッカーの力強い音でロックやメタルのリードプレイをこなすことも可能です。

また、ピックアップの組み合わせ次第で、より温かみのある音や鋭いアタック感のある音を作ることができるため、プレイヤーの個性に合わせたサウンドメイクがしやすいのも特徴です。

高いカスタマイズ性

SSH構成のストラトは、ピックアップの交換や配線の変更など、カスタマイズの自由度が高い点も大きな魅力です。

例えば、「もっと高出力なハムバッカーに交換して、さらに歪みが強い音を作りたい」「コイルタップ機能を追加して、リアピックアップをシングルコイルとしても使えるようにしたい」といった要望に応じた改造が可能です。

ピックアップの種類や配線次第で、自分だけの理想的なSSHストラトを作り上げることができるため、長く愛用しながらアップグレードしていく楽しみもあります。

おすすめのストラトSSH系ギター5本

SSH構成のストラトキャスターは、幅広い音楽ジャンルに対応できる柔軟性が魅力です。

以下に、おすすめの5本をご紹介します。

Fender American Professional II Stratocaster HSS

FenderのAmerican Professional II Stratocaster HSSは、伝統と革新を融合させたモデルです。

V-Mod IIシングルコイルピックアップとDouble Tapハムバッカーを搭載し、多彩なトーンを実現します。

新設計のネックヒールやDeep “C”シェイプのネックにより、快適な演奏性を提供します。

また、2点支持トレモロブリッジにはコールドロールドスチールブロックを採用し、豊かなサスティンと煌びやかな高音域を実現しています。

Fender Player II Stratocaster HSS

Fender Player II Stratocaster HSSは、フェンダーの伝統的なデザインと現代的な機能を兼ね備えたモデルです。

アルダーボディにModern “C”シェイプのメイプルネックを組み合わせ、快適な演奏性を提供します。

Player Series Alnico Vシングルコイルピックアップとハムバッカーの組み合わせにより、クリアでバランスの良いトーンが得られます。

2点支持トレモロとClassicGearチューニングマシンにより、チューニングの安定性と表現力を高めています。

Ibanez AZ2204NW

IbanezのAZ2204NWは、SSH構成を採用した高品質なモデルです。

Seymour Duncan® Fortunaシングルコイルとハムバッカーピックアップを搭載し、幅広い音作りが可能です。

ローステッドメイプルネックと指板は、安定性と快適な演奏性を提供します。

さらに、Gotoh T1802トレモロブリッジとGotoh MG-Tロッキングチューナーにより、チューニングの安定性とスムーズなアーミングを実現しています。

YAMAHA PAC612VIIFM TBL

YAMAHAのPAC612VIIFM TBLは、コストパフォーマンスに優れたSSH構成のモデルです。

Seymour Duncan製ピックアップを搭載し、クリアでパワフルなサウンドを提供します。

フレイムメイプルトップのボディとメイプルネック、ローズウッド指板の組み合わせが、美しい外観と快適な演奏性を実現しています。

Wilkinson VS50-6トレモロブリッジにより、安定したチューニングと多彩な表現力を備えています。

Suhr Classic S Antique

SuhrのClassic S Antiqueは、ヴィンテージスタイルと現代的な機能を融合させたSSH構成のモデルです。

Suhr V60LPシングルコイルとSSVハムバッカーピックアップを搭載し、豊かなトーンと多彩なサウンドメイクが可能です。

ローステッドメイプルネックとインディアンローズウッド指板は、快適な演奏性と優れた音響特性を提供します。

Gotoh 510トレモロブリッジとSuhrロッキングペグにより、チューニングの安定性とスムーズな操作性を実現しています。

ストラトSSHの音量差を解消する方法

ストラトSSHの特徴として、シングルコイルとハムバッカーの音量差が気になることがあります。

ハムバッカーは出力が高いため、切り替えた際に急激な音量変化が起こり、演奏中のバランスが崩れることがあります。

これを解消するには、いくつかの方法があります。

まず、アンプやエフェクターでの音量調整が有効です。

例えば、クリーンブースターやコンプレッサーを使うことで、シングルコイル側の音量を持ち上げることができます。

また、ギター側での対策として、ハムバッカーの高さ調整を行い、シングルコイルとのバランスを取る方法もあります。

さらに、近年では「コイルタップ」機能が付いたSSHギターも多く、これを活用すればハムバッカーをシングルコイルに近い出力にすることが可能です。

最適な方法を組み合わせることで、音量差をうまくコントロールできます。

ハムバッカー搭載のストラトは邪道？

「ストラトにハムバッカーを搭載するのは邪道だ」と考える人もいますが、これは演奏スタイルや音楽ジャンルによる価値観の違いが影響しています。

オリジナルのストラトキャスターはSSS構成が基本で、伝統的なフェンダーサウンドを生み出すものとして長年親しまれてきました。

しかし、1970年代以降、ロックやハードロックの隆盛により、よりパワフルな音が求められるようになりました。

そこで登場したのが、リアにハムバッカーを搭載したSSHストラトです。

これにより、クリーンで繊細なシングルコイルの響きを残しつつ、歪みに強い力強いサウンドを得られるようになりました。

現在では、多くのプロギタリストがSSH構成を使用しており、必ずしも邪道というわけではありません。

むしろ、音楽の進化に伴い求められた合理的なカスタマイズと言えるでしょう。

ストラトのリアピックアップは使えない？

ストラトのリアピックアップは、使いにくいと感じるギタリストが多いのも事実です。

SSS構成のストラトでは、リアがシングルコイルのため、歪ませると音が細くなり、高音域が強調される傾向があります。

これにより、特にハードロックやメタル系のプレイヤーにとっては、単体での使用が難しいと感じることがあるのです。

一方で、SSH構成ではリアにハムバッカーを搭載することで、この弱点が補われ、パワフルなサウンドが得られます。

また、ストラトのリアピックアップは、エフェクターやアンプの設定によって大きく印象が変わるため、トーンノブを活用したり、アンプ側で適度にミドルを持ち上げることで、より扱いやすい音に調整することが可能です。

リアピックアップの使い方を理解すれば、より幅広い音作りができるようになるでしょう。

ストラトSSHの試奏体験談

先日、楽器店でフェンダーのストラトキャスターSSHを試奏する機会がありました。

いつもはハムバッカーのレスポールを愛用しているので、SSHの音色にどんな違いがあるのか興味がありました。

試奏したのはFender American Professional II Stratocaster HSS。

アンプはフェンダーのDeluxe Reverbを使用しました。

まずフロントとセンターのシングルコイルは、SSSのストラトらしい煌びやかで抜けのいい音でした。

クリーントーンでは、軽くピッキングするだけで繊細なニュアンスが表現でき、アルペジオやカッティングにぴったりでした。

しかし、リアのハムバッカーに切り替えた瞬間、印象がガラッと変わりました。

シングルコイルよりも太くパワフルなサウンドで、歪ませたときの迫力が段違いでした。

特にコードを弾いた際のまとまりの良さや、リードプレイ時のサスティンの伸びが素晴らしく、ロック系のサウンドには抜群に合いそうだと感じました。

唯一気になったのは、リアとセンターを組み合わせた際の音のバランスでした。

シングルとハムバッカーの出力差があるため、少し調整が必要そうでしたが、アンプやエフェクターでの補正次第で十分に扱いやすくなると思います。

SSHのストラトは、ストラトの伝統的なサウンドを活かしながらも、よりパワフルな表現ができる魅力的なモデルだと実感しました。

ストラトのSSHはダサいの総括

記事のポイントをまとめます。

• SSHはSSSと比べてパワフルな音が出せるが音量差に注意が必要
• 幅広いジャンルに対応できるため汎用性が高い
• リアのハムバッカーは歪みとの相性が良くロック向きの音が出せる
• シングルとハムの組み合わせで独特な音作りが可能
• デザイン面でピックアップの見た目に違和感を持つ人もいる
• SSSに比べてストラトらしさが薄れると感じる人がいる
• SSHモデルは調整次第で音のバランスを改善できる
• 試奏を通じて自分に合ったピックアップ構成を選ぶことが重要
• おすすめのSSHストラトには価格帯や特性の異なるモデルがある
• ストラトの伝統とモダンな仕様を両立させたい人に向いている