マーチンのギターは、多くのアーティストに愛される名器として知られています。
しかし、その評価の高さとは裏腹に、購入を迷う人も少なくありません。
実際に購入後、「思っていたよりも弾きづらかった」「メンテナンスが大変で扱いにくい」と感じるケースもあります。
せっかく憧れのギターを手に入れても、満足できないのは辛いですよね。
そこで本記事では、マーチンギターの具体的なデメリットとその対処法を詳しく解説します。
「マーチンギターに憧れているけれど、自分に本当に合っているのか知りたい」「デメリットを理解したうえで納得のいく選択をしたい」という方に向けて、役立つ情報をまとめました。
自分に最適なギターを選びたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
※なお、公式では「マーティン(Martin)」が正式名称になりますが、本記事では一般的に検索される「マーチン」の表記を使用します。
- マーチンギターの欠点を理解し、購入後の後悔を防げる
- 自分に合ったマーチンギターを選ぶためのヒントが得られる
- 中古ギター購入時の注意点とチェックリストを知ることができる
- マーチンギターの特性や品質に関する最新情報を得られる
マーチンギターの欠点を考察

マーチンギターは高品質なアコースティックギターとして世界中のギタリストに愛されています。
しかし、すべてのギタリストにとって完璧な選択肢とは限りません。購入前に知っておくべき欠点も存在します。
ここでは、マーチンギターの代表的な欠点を詳しく見ていきましょう。
- マーチンギターの欠点5つ
- 壊れやすいと言われるワケ
- マーチンギターは当たり外れが多い
- 最近のマーチンギターの品質
- Martin D-28を使用しているアーティスト
マーチンギターの欠点5つ
マーチンギターには数々の魅力がありますが、一方で気になるポイントもあります。
特に、価格の高さや重量、メンテナンスの手間など、購入を迷わせる要素も少なくありません。
ここでは、マーチンギターの主な欠点を5つ取り上げ、それぞれについて詳しく解説します。
価格が高い
マーチンギターの最大の欠点の一つは、価格の高さです。
エントリーモデルでも10万円以上、中級モデルで30万円前後、高級モデルになると100万円を超えるものもあります。
これは、厳選された木材や熟練した職人による製造工程、長い歴史に裏打ちされたブランド価値が影響しているためです。
しかし、初心者や趣味で始めたい人にとっては、高価な投資となるため、購入をためらう大きな要因になるでしょう。
本体が重い
マーチンギターは使用される木材や構造によって、比較的重いモデルが多いのも特徴です。
特に、ドレッドノートサイズのモデルはボディが大きく、長時間の演奏では肩や腕に負担がかかることがあります。
ストラップを使用して立って演奏する場合でも、重さを感じることがあり、体力のない人や長時間の演奏をする人にとってはデメリットとなるでしょう。
また、持ち運びの際にも負担がかかるため、ライブや移動が多いミュージシャンにとっては気になるポイントかもしれません。
メンテナンスが大変
マーチンギターは高品質な木材を使用しているため、湿度や温度の影響を受けやすいです。
そのため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
適切な湿度管理をしないと、木材が膨張や収縮を起こし、ネックの反りやボディの変形につながることもあります。
また、弦の張り替えやオイルケアなど、日々のメンテナンスを怠ると、音質の劣化や寿命の短縮につながるため、手間をかける必要があります。
メンテナンスの手間を考慮すると、初心者や気軽にギターを楽しみたい人にはハードルが高いかもしれません。
音の好みが分かれる
マーチンギターのサウンドは「深みのある低音と煌びやかな高音」が特徴ですが、この音が好みに合わない人もいます。
例えば、より明るくシャープなサウンドを求める人にとっては、マーチンの音が少しこもって聞こえることもあります。
また、フィンガーピッキング向きのモデルとストローク向きのモデルで音の特性が異なるため、演奏スタイルによっては理想の音が得られない場合もあります。
せっかく高価なギターを購入しても、求める音と違うと感じると後悔する可能性があるため、事前に試奏してしっかり確認することが大切です。
耐久性の問題
マーチンギターは精密な作りが魅力ですが、その分、耐久性の面で注意が必要です。
特に、ボディの木材が湿度や温度変化に敏感なため、適切な環境で保管しないと、トップ板が割れたりネックが反ったりすることがあります。
また、薄く繊細な塗装が施されているモデルも多く、傷がつきやすい点もデメリットです。
さらに、長年使用することでパーツの劣化が進み、修理が必要になる場合もあります。
適切な管理と定期的なメンテナンスを行わないと、長く使うことが難しくなる可能性があります。
壊れやすいと言われるワケ

マーチンギターは高品質な木材と伝統的な技術で作られており、多くのギタリストに愛されています。
しかし、「壊れやすい」と言われることもあります。
それは、使用されている素材や構造、仕上げの特性によるものです。
ここでは、マーチンギターが壊れやすいとされる理由を詳しく解説します。
湿度に敏感な木材
マーチンギターに使用されている木材は、厳選された高品質なものばかりですが、それゆえに湿度の影響を受けやすいのが欠点です。
特に、ローズウッドやマホガニー、スプルースなどの天然木材は、湿度が高いと膨張し、乾燥すると収縮します。
この変化が続くことで、ネックの反りやトップ板のひび割れにつながることがあります。
適切な湿度管理ができていないと、ギターの寿命が短くなり、修理が必要になることもあるため、保管場所には細心の注意が必要です。
繊細な塗装と仕上げ
マーチンギターは、音の響きを最大限に活かすために薄い塗装が施されています。
これは、音の振動を妨げず、豊かなサウンドを生み出すために重要な要素ですが、その分、傷や汚れがつきやすいというデメリットもあります。
例えば、ちょっとした衝撃や摩擦で塗装が剥がれることがあり、見た目の美しさが損なわれてしまうこともあります。
また、光沢のあるフィニッシュのモデルは、指紋や汚れが目立ちやすく、こまめな手入れが欠かせません。
精密な構造
マーチンギターは、ボディやネックの作りが非常に精密で、細部までこだわり抜かれた設計になっています。
そのため、適切な環境で使用すれば素晴らしいパフォーマンスを発揮しますが、逆に少しの環境変化や衝撃でも影響を受けやすいという側面があります。
例えば、ブレーシング(内部の補強材)がわずかにズレるだけで音質に影響が出ることがあります。
また、ナットやサドルの高さ、ネックの角度などが精密に調整されているため、ちょっとしたズレでも演奏性が大きく変わってしまうことがあります。
強い衝撃に弱い
マーチンギターは、精巧な作りと軽量なボディが特徴ですが、その分、強い衝撃には弱いです。
例えば、落下させたり、ぶつけたりすると、ボディやネックに大きなダメージが入る可能性があります。
特に、ヘッド部分は衝撃に弱く、倒れた際に折れてしまうことも少なくありません。
また、ハードケースに入れていない状態で持ち運ぶと、気づかないうちに細かい傷がついたり、ボディが凹んだりすることもあります。
大切に扱わないと、演奏に支障をきたすレベルのダメージを受けることもあるため、注意が必要です。
メンテナンスの難しさ
マーチンギターは、長く使うためには定期的なメンテナンスが欠かせません。
特に、湿度管理や弦の交換、ネックの調整など、専門的な知識が必要なメンテナンスも多くあります。
また、修理や調整を行う場合、マーチンギターに精通した技術者に依頼する必要があり、費用も高額になりがちです。
例えば、ネックリセット(ネックの角度調整)が必要になると、数万円~十数万円の修理費がかかることもあります。
適切なメンテナンスを怠ると、音質や演奏性が悪化し、最悪の場合、修理不能になってしまうこともあるため、細かなケアが求められるギターです。
マーチンギターは当たり外れが多い

マーチンギターは高品質なギターとして知られていますが、一部のユーザーからは「当たり外れがある」と言われることもあります。
その理由の一つとして、使用される木材の個体差が挙げられます。
マーチンギターは天然の木材を使用しているため、同じモデルでも音の響きや鳴り方に違いが生じることがあります。
特に、トップ材やバック材の木目の違いによって、音の深みやサスティンが変わることがあり、購入後に「思っていた音と違う」と感じる人も少なくありません。
また、製造時期によってもクオリティにばらつきが見られることがあります。
特に、大量生産の影響を受けやすいエントリーモデルでは、細かな仕上げの違いや組み込みの精度に差が出ることもあります。
さらに、アコースティックギターは弾き込むことで音が変化するため、購入直後の状態と数年後の鳴り方が異なる点も、「当たり外れがある」と感じる要因の一つです。
そのため、マーチンギターを選ぶ際は、複数の個体を試奏し、自分の理想に近い音を持つ一本を見つけることが重要です。
最近のマーチンギターの品質

マーチンギターは伝統的なクラフトマンシップを誇るブランドですが、近年の製造品質については賛否両論があります。
過去のヴィンテージモデルと比較すると、現行モデルはより大量生産に適した製造プロセスが採用されており、一部のファンからは「昔のマーチンの方が良かった」との声も聞かれます。
例えば、近年のモデルではCNC(コンピューター制御の加工技術)が導入され、ネックやブレーシングの精度が向上しましたが、一方で「機械的な仕上がりで個性が薄れた」と感じる人もいます。
また、エコロジーの観点から木材の調達方法が変わり、以前と比べて材質の選定基準が異なる点も、音質に影響を与えている可能性があります。
例えば、環境規制の影響で従来使用されていたハカランダ(ブラジリアンローズウッド)などの希少木材が使えなくなり、代替の木材が採用されることが増えました。
これにより、音のキャラクターが変わり、「昔のマーチンとは違う」と感じる人もいます。
とはいえ、近年のマーチンギターも品質が低下したわけではなく、新しい技術によって安定した品質を維持しながら生産されています。
特に、上位モデルでは従来のクラフトマンシップを重視した製造が続いており、プロのミュージシャンにも愛用され続けています。
そのため、「最近のマーチンはどうなのか?」と不安に感じる人も、試奏して納得できる一本を選べば、満足度の高いギターを手に入れることができるでしょう。
Martin D-28を使用しているアーティスト

マーチンの代表的なモデルである「D-28」は、多くの伝説的なアーティストに愛用されてきました。
その豊かでバランスの取れた音色は、ジャンルを問わず幅広いミュージシャンに支持されています。
例えば、ボブ・ディランはD-28を愛用し、彼のフォークソングの温かみのあるサウンドを支えてきました。
さらに、エルヴィス・プレスリーもD-28を使用し、そのパワフルな歌声とギターの響きを一体化させたパフォーマンスを披露していました。
また、ロック界ではエリック・クラプトンがD-28を愛用し、アコースティックセットでの演奏に活用しています。
彼の繊細なフィンガーピッキングとD-28の深みのあるサウンドは、多くのファンに感動を与えてきました。
さらに、ジョニー・キャッシュやニール・ヤングなどのレジェンドもD-28を愛用しており、このギターの普遍的な魅力を証明しています。
現代のアーティストでは、エド・シーランやジョン・メイヤーといった人気シンガーソングライターたちもマーチンギターを使用しており、そのクラシックなサウンドとモダンな音楽の融合を楽しんでいます。
D-28は、長い歴史の中で数多くの名曲を生み出してきたギターであり、今もなお多くのミュージシャンに選ばれ続けています。
マーチンギターの欠点と選び方

マーチンギターには確かな品質と豊かな音色という魅力がありますが、一方で価格やメンテナンスの面で注意すべき点もあります。
そのため、購入前には自分の演奏スタイルや目的に合ったモデルを選ぶことが重要です。
ここでは、マーチンギターの選び方について詳しく解説します。
- マーチンギターの選び方
- おすすめのマーチンギター5選
- 中古のマーチンを買う際の注意点
- マーチンギターのよくある質問
- マーチンギターの試奏体験談
マーチンギターの選び方
マーチンギターにはさまざまなモデルがあり、それぞれ特徴が異なります。
演奏スタイルや使用環境、予算に応じた最適な選び方を知ることで、後悔のない買い物ができるでしょう。
ここでは、マーチンギターを選ぶ際の重要なポイントについて紹介します。
演奏スタイルに合った製品
マーチンギターには、フィンガーピッキング向きのモデルからストロークプレイに適したものまで、多くの種類があります。
例えば、繊細なフィンガースタイルを好む場合は、000(トリプルオー)やOM(オーケストラモデル)などの小ぶりなボディが適しています。
一方で、パワフルなストロークやバンド演奏を想定しているなら、D-28やD-18などのドレッドノートタイプが向いています。
自分の演奏スタイルを考慮し、それに適したモデルを選ぶことが大切です。
ボディのサイズと形を確認
マーチンギターには、ドレッドノート、オーディトリアム、パーラーなど、さまざまなボディサイズがあります。
ドレッドノートは低音が豊かで迫力のあるサウンドが特徴ですが、大きめのボディのため抱えにくいと感じることもあります。
一方、オーディトリアムや000サイズは、コンパクトで演奏しやすく、バランスの良い音を奏でます。
ボディのサイズや形によって演奏のしやすさや音の特性が変わるため、試奏して自分に合うものを選びましょう。
木材の種類に注目
マーチンギターは使用される木材によって音のキャラクターが大きく変わります。
例えば、トップ材にスプルースを使用したモデルは、クリアで明るい音が特徴です。
サイドやバック材にマホガニーを使用すると、温かみのあるミッドレンジのサウンドに仕上がります。
一方、ローズウッドは低音と高音の響きが豊かで、深みのあるサウンドを生み出します。
自分の好みの音に合った木材のギターを選ぶことで、より満足度の高い演奏が楽しめるでしょう。
予算に合わせた選択
マーチンギターは高品質な分、価格帯も幅広く、エントリーモデルからプロ仕様の高級モデルまで多彩な選択肢があります。
例えば、10万円前後の「Xシリーズ」はコストパフォーマンスに優れ、初心者にもおすすめです。
20万円以上の「スタンダードシリーズ」になると、伝統的な仕様を採用した本格的なモデルが揃います。
予算を決めたうえで、どのグレードのギターを選ぶか検討すると、無理のない範囲で最適な一本を見つけることができます。
試奏して音を確かめる
ギターは同じモデルでも個体差があり、実際に弾いてみることで初めてわかることが多くあります。
そのため、購入前には必ず試奏をすることをおすすめします。
試奏の際は、ピッキングのレスポンス、サスティン(音の伸び)、弦高の高さなどをチェックし、自分の演奏スタイルに合っているかを確認しましょう。
また、長時間弾いても違和感がないか、ボディのフィット感やネックの握りやすさも重要なポイントです。
納得のいく一本を選ぶために、じっくりと試奏することが大切です。
おすすめのマーチンギター5選

マーチンギターは、その卓越した品質と豊かな音色で多くのギタリストから支持を受けています。
以下に、おすすめの5つのモデルをご紹介します。
D-28 Standard 2025
D-28 Standard 2025は、マーチンの伝統と革新を融合させたモデルです。
シトカスプルースのトップとイーストインディアンローズウッドのバック&サイドにより、豊かな音色を実現しています。
フォワードシフテッドXブレーシングとGEスキャロップドブレーシングの組み合わせが、ビンテージ風の音色とサスティンを提供します。
また、ネックプロファイルの見直しや指板の薄化、ブリッジとヒールの改良により、演奏性と美観が向上しています。
オープンギアチューナーやエイジングトナートップ、アンティークホワイトのバインディングなど、ヴィンテージの風合いとモダンな快適性を兼ね備えた一本です。
SC-13E
SC-13Eは、革新的なデザインと高い演奏性を追求したモデルです。
独自のカッタウェイデザインにより、ハイポジションでの演奏が容易になっています。
また、新開発のネックジョイントシステム「Sure Align」を採用し、ネックの調整が簡単に行えます。
トップにはシトカスプルース、バック&サイドにはコアを使用し、明るくバランスの良い音色を実現しています。
エレクトリックギターからアコースティックギターへの持ち替えをスムーズにするための設計が施されており、幅広いジャンルの演奏に対応できるモデルです。
000-10E
000-10Eは、オール単板マホガニーを使用したモデルで、温かみのある豊かな中低音が特徴です。
000サイズのボディは抱えやすく、フィンガースタイルやソロギターに適しています。
Fishman MX-Tピックアップシステムを搭載しており、ライブパフォーマンスでもナチュラルなサウンドを再現できます。
シンプルなデザインながら、高品質な素材と確かな技術で作られた、コストパフォーマンスに優れたモデルです。
LX1RE
LX1REは、コンパクトなサイズと優れた携帯性が魅力のモデルです。
トップにはシトカスプルース、バック&サイドにはハイプレッシャーラミネートのローズウッドパターンを採用し、小型ながらもしっかりとした音量と明瞭な音色を提供します。
旅行やアウトドアでの使用はもちろん、初心者の方や手の小さい方にもおすすめです。
また、環境に配慮した素材を使用しており、サステナビリティにも貢献しています。
D-18E Retro
D-18E Retroは、伝統的なスタイルと最新のテクノロジーを融合させたモデルです。
シトカスプルースのトップとマホガニーのバック&サイドにより、クリアで力強い音色を実現しています。
Fishman Aura VT Enhance ピックアップシステムを搭載し、スタジオクオリティのサウンドをライブでも再現可能です。
ヴィンテージ感あふれる外観と現代的な機能性を兼ね備えた、プロフェッショナルにもおすすめの一本です。
中古のマーチンを買う際の注意点

マーチンギターは高価なため、中古市場でも人気があります。
しかし、状態によっては演奏に影響を及ぼすこともあるため、慎重なチェックが必要です。
ここでは、中古のマーチンギターを購入する際に注意すべきポイントを解説します。
外観の状態を確認
ギターの外観は、使用状況や保管環境を知る手がかりになります。
傷や打痕が多い場合、強い衝撃を受けた可能性があり、内部構造に影響が出ていることも考えられます。
また、塗装の剥がれやクラックがあると、湿度や温度の影響を受けやすくなるため注意が必要です。
特に、サウンドホール周辺やボディの接合部分は、ひび割れが発生しやすい箇所なので、細かくチェックしましょう。
音の状態をチェック
中古ギターを購入する際は、必ず実際に音を出してチェックしましょう。
特に、サスティン(音の伸び)、響きのバランス、低音・高音の鳴り具合を確認することが大切です。
弦を新品に交換すると音が変わることもあるため、可能ならば弦交換後の音も試してみるとよいでしょう。
また、ビビり音(フレットバズ)や、不自然な音の詰まりがないかも注意深く聞いてください。
ネックとフレットの状態
ネックの反りは、演奏性に大きく影響します。
正しいセッティングが施されているかを確認するために、ギターを水平に構えてネックの反りをチェックしましょう。
順反りや逆反りがあると、弦高の調整が難しくなり、演奏しづらくなることがあります。
また、フレットの減り具合も重要なポイントです。
フレットが極端にすり減っていると、音詰まりや演奏性の低下につながるため、交換が必要になる可能性があります。
修理歴の確認
過去に修理された形跡があるかどうかも、購入前にしっかりと確認しましょう。
トップやバックの割れ、ネックのリセット歴、ブリッジの剥がれ修正など、大掛かりな修理が行われたギターは、音質や耐久性に影響がある場合があります。
リペアが適切に行われていれば問題ありませんが、不適切な修理が施されていると、後々トラブルの原因になる可能性もあります。
信頼できる販売店を選ぶ
中古ギターは、購入後に問題が発覚することも少なくありません。
そのため、信頼できる販売店を選ぶことが重要です。
保証が付いているか、専門のリペアスタッフが点検を行っているかを確認し、できるだけ実績のある楽器店や専門ショップでの購入をおすすめします。
また、個人間の取引やオークションサイトでの購入は、リスクが伴うため注意が必要です。
中古のマーチンギターは、新品にはない味わいやコストパフォーマンスの良さが魅力です。
しかし、慎重にチェックしないと、後々後悔することになるかもしれません。
購入前にしっかりと確認し、自分に合った一本を見つけましょう。
マーチンギターのよくある質問

マーチンギターは、多くのギタリストに愛される名ブランドですが、購入を検討する際に疑問を持つ方も多いでしょう。
ここでは、マーチンギターに関するよくある質問に答えていきます。
マーチンギターの魅力は?
マーチンギターの最大の魅力は、その豊かな音色と長年にわたる伝統です。
シトカスプルースやマホガニー、ローズウッドなどの高品質な木材を使用し、職人の手によって丁寧に作られています。
その結果、深みのある響きと豊かなサスティンを実現し、ジャンルを問わず幅広い音楽に対応できます。
また、耐久性にも優れ、適切なメンテナンスを施せば何十年と使い続けることができるのも魅力の一つです。
マーチンギターはなぜ高い?
マーチンギターが高価な理由は、厳選された高品質な木材の使用と、伝統的な製造技術によるものです。
手作業による工程が多く、職人が一本一本丁寧に仕上げているため、大量生産ができません。
また、木材の乾燥や加工に時間をかけることで、耐久性と音のクオリティを最大限に引き出しています。
さらに、マーチンはアメリカ製であるため、人件費や輸送コストも価格に反映されています。
これらの要素が組み合わさることで、マーチンギターは高価ながらも高品質な楽器として評価されています。
マーチンギターはなぜ種類が豊富?
マーチンギターには、多様なシリーズやモデルが存在します。
その理由は、プレイヤーのニーズに合わせて設計されているからです。
例えば、Dシリーズはパワフルなサウンドが特徴で、ストローク奏法に向いています。
一方、000シリーズやOMシリーズは、繊細なフィンガーピッキングに適しています。
また、ボディサイズや木材の違いによって音の個性が変わるため、多くのギタリストが自分に合った一本を見つけられるよう、豊富なバリエーションが用意されています。
本物か偽物かの見分け方は?
マーチンギターの偽物は市場に出回ることがあります。
本物を見分けるポイントとして、まず「ヘッドロゴ」をチェックしましょう。
本物のマーチンギターには、綺麗に刻印またはプリントされた「C. F. Martin & Co.」のロゴが入っています。
また、サウンドホール内部のラベルやシリアルナンバーも確認し、正規のものであるか照合しましょう。
さらに、材質や仕上げの精度、ペグの形状などを細かく見ることで、偽物かどうか判断できます。購入の際は、信頼できる販売店を選ぶことが大切です。
マーチンギターの修理はどこがいい?
マーチンギターの修理を依頼する場合、マーチン公認のリペアショップや、経験豊富なリペア専門店を選ぶのがベストです。
日本国内にも、正規ディーラーが提携する修理工房があり、適切な修理やメンテナンスを受けられます。
特に、ネックのリセットやトップの割れ修理などは、専門知識が必要な作業のため、信頼できるリペアショップに依頼することをおすすめします。
また、正規の販売店で購入した場合、保証が適用されることもあるため、購入時に保証内容を確認しておきましょう。
マーチンギターは、一生モノの楽器として長く愛用できる素晴らしいギターです。
正しい知識を持ち、適切に扱うことで、その魅力を存分に引き出すことができるでしょう。
マーチンギターの試奏体験談

以前楽器店を訪れた際に、ずっと気になっていたマーチンギターを試奏する機会がありました。
ショーケースに並ぶマーチンのギターは、どれも高級感があり、美しい木目と丁寧な仕上げに圧倒されました。
せっかくなので、店員さんにお願いして、定番の「D-28」を試奏させてもらうことに。
ギターを手に取った瞬間、しっかりとした重量感があり、ネックの握り心地も絶妙でした。
軽くコードを弾くと、予想以上に響きが広がり、低音の迫力と高音のクリアさに驚きました。
ストロークするとダイナミックな鳴りが感じられ、フィンガーピッキングでも繊細な音がしっかりと表現されます。
「これがマーチンの音か…」と感動したのを覚えています。
ただ、思った以上に鳴りが強く、弾きこなすには少し慣れが必要だと感じました。
価格を考えると即決はできませんでしたが、やはり一流のギターは違うと実感。
いつか手に入れたいと、強く思った試奏体験でした。
マーチンギターの欠点を総括
記事のポイントをまとめます。
- 高級ギターならではの価格の高さが購入のハードルになる
- 重量があり長時間の演奏では負担を感じることがある
- 湿度や温度の変化に敏感でメンテナンスが欠かせない
- 独特の音の響きが好みを分ける要因となる
- 精密な作りゆえに衝撃に弱く注意が必要
- モデルごとの個体差があり当たり外れがあると言われる
- 最近のマーチンは品質が変化しているとの声もある
- 中古品を購入する際は状態や修理歴の確認が重要
- 試奏することで自分に合ったギターかを確かめられる
- 正規品と偽物の見分け方を知っておくことが大切