ギターの音が汚い原因とは？初心者でもできる音質改善法

ギターを弾いているのに、思ったような音が出なくて悩んでいませんか？

弦を鳴らすたびに「ビリビリ」「ジャリジャリ」とした雑音が混ざると、残念ですよね。

アンプやエフェクターを調整しても、なかなか思うような音にはならない経験をした人も多いと思います。

実は、ギターの音が汚くなってしまう原因には、いくつかの共通点があります。

弦の状態やピックの使い方、アンプの設定など、少し工夫するだけで、驚くほどクリアな音に変わることも珍しくありません。

この記事では、ギターの音が汚くなってしまう原因を詳しく分析し、すぐに実践できる対策をご紹介します。

「もっと気持ちよくギターを鳴らしたい」「今の音の悩みをスッキリ解決したい」とお考えでしたら、ぜひ最後までお読みください。

ギターの音が汚い原因を徹底分析

ギターの音が汚くなる原因はさまざまですが、しっかり分析すれば改善できます。

特に初心者は気づかないうちに音を悪くしてしまうことが多いです。

ここでは、ギターの音が汚くなる主な原因を詳しく解説し、どのように対処すれば良いのかを考えていきましょう。

ギターの音が汚い原因とは？

「自分のギターの音がなぜか汚い」と悩むギタリストは多いです。

実は、音が悪くなるのには明確な理由があります。弦の状態やアンプの設定、演奏技術など、さまざまな要因が絡み合っています。

まずは、具体的にどのような原因が考えられるのかを見ていきましょう。

弦が古くなっている

弦は消耗品であり、使い続けることで劣化していきます。

特に、長期間交換していない弦は、サビや汚れがたまり、音がこもったような響きになりがちです。

また、弦が伸びてしまうと張りがなくなり、アタック感が失われ、全体的に締まりのない音になります。

新しい弦に交換することで、音のクリアさが復活し、明るくハリのあるサウンドを得られるでしょう。

弦の摩耗や汚れ

ギターの弦は、演奏を続けることで摩耗し、手汗やホコリが付着していきます。

これにより、弦の振動が阻害され、音がくすんでしまうのです。

また、弦が汚れると摩擦が増え、ピッキングしたときのレスポンスが悪くなることもあります。

演奏後にクロスで弦を拭いたり、弦クリーナーを使用したりすることで、弦の寿命を延ばし、クリアな音を保つことができます。

アンプの設定が悪い

アンプの設定は、ギターの音質に大きく影響します。

特に、トーンやゲインの調整が適切でないと、こもったり、キンキンしたりと、不快な音になりがちです。

低音・中音・高音（Bass・Mid・Treble）のバランスを調整し、自分のギターや演奏スタイルに合ったセッティングを見つけることが重要です。

また、過剰な歪み設定は音の輪郭をぼやけさせるため、適度なゲインでクリアな音作りを心がけましょう。

エフェクターの使いすぎ

エフェクターはギターの音を変化させる便利なツールですが、使いすぎると音が濁る原因になります。

特に、歪み系エフェクターを重ねすぎると、ノイズが増えたり、音の輪郭がぼやけたりすることがあります。

また、空間系エフェクター（リバーブやディレイ）を過剰にかけると、音が散漫になり、はっきりしない印象になってしまうことも。

エフェクターは必要最小限に抑え、原音を活かしたセッティングを意識すると、クリアで聞きやすい音に仕上がります。

チューニングミス

ギターの音が汚く聞こえる原因のひとつに、チューニングミスがあります。

ほんの少し音程がズレているだけでも、不協和音になり、濁った音になってしまいます。

特に、演奏中に強く弦を押さえすぎたり、ピッキングが荒くなったりすると、一時的に音程が狂うこともあります。

正確なチューニングを心がけるだけでなく、演奏中の力加減にも注意すると、より綺麗なサウンドを出すことができます。

ギターの音が濁る5つの理由

ギターの音がクリアに響かず、モヤモヤと濁ってしまうことはよくあります。

その原因は一つではなく、いくつかの要素が組み合わさって発生することが多いです。

ここでは、特に音が濁る主な原因を5つ取り上げ、それぞれの影響と対策について詳しく解説していきます。

弦の劣化や汚れ

弦が古くなったり、汚れが蓄積したりすると、音の明瞭さが失われ、くぐもったような響きになります。

特に、手汗や皮脂、ホコリが弦に付着すると振動が抑えられ、サステイン（音の伸び）も悪くなってしまいます。

また、劣化した弦はチューニングの安定性も低下し、音程が不安定になりやすくなります。

これを防ぐためには、定期的に弦を交換することが大切です。

ピックアップの設定不良

ピックアップの高さや角度が適切でないと、音がぼやけたり、音量バランスが崩れたりします。

ピックアップが弦に近すぎると、磁力の影響で弦の振動が制限され、音が詰まったように感じることがあります。

逆に、遠すぎると出力が弱くなり、芯のない薄い音になってしまいます。

適切な高さに調整することで、クリアなサウンドを得ることが可能です。

アンプのトーン設定が適切でない

アンプのトーン設定が適切でないと、音がこもったり、キンキンと耳障りになったりすることがあります。

例えば、Bass（低音）が強すぎると音が膨らみすぎて不明瞭になり、Treble（高音）が強すぎるとシャリシャリした耳に刺さる音になります。

Mid（中音）のバランスも重要で、適切に調整することで音の厚みが生まれます。

自分のギターやエフェクターの特性に合わせながら、クリーンでバランスの取れたサウンドを作ることが大切です。

エフェクターの組み合わせが悪い

エフェクターは音作りに欠かせないツールですが、組み合わせや設定を間違えると、音が濁る原因になります。

特に、歪み系エフェクターを重ねすぎると、音の輪郭が失われ、まとまりのないサウンドになりやすいです。

また、リバーブやディレイを過剰にかけると、音がぼやけてしまうこともあります。

エフェクターはシンプルにまとめ、各エフェクトの役割を明確にすることで、クリアな音作りが可能になります。

弦高やフレットの問題

弦高が高すぎると弾きにくくなり、無駄な力が入ってしまうことで音が濁ることがあります。

逆に、弦高が低すぎるとフレットに触れてビビリ音が発生し、クリアな音が出にくくなります。

また、フレットが摩耗していたり、打ち直しが必要な状態だったりすると、音が詰まってしまい、スムーズな演奏が難しくなります。

ギターの状態を定期的にチェックし、必要に応じてネック調整やフレットのメンテナンスを行うことが、クリアなサウンドを維持するポイントです。

ギター音が「びよーん」とするのはなぜ？

ギターを弾いたときに「びよーん」という間延びした音が出ることがあります。

これは、主に弦の振動が不安定なことが原因です。

弦の劣化や緩み、弦高の高さ、ピッキングの強弱が影響します。

例えば、古い弦は張力が弱まり、振動が均一でなくなるため、音に違和感が出ることがあります。

また、弦高が高すぎると、押さえた弦が余計に伸びて音程が不安定になりやすく、結果として「びよーん」とした響きが生じます。

さらに、ピッキングの仕方が強すぎたり不安定だったりすると、弦の振動が過剰になり、不要なサスティン（音の伸び）が発生します。

解決策としては、定期的に弦を交換すること、ネックの調整を行うこと、適切なピッキングを心がけることが重要です。

特に、過剰な力で弦を弾かず、コントロールされたピッキングを意識すると、クリアな音を得ることができます。

ギターからジリジリ雑音がするのは壊れてる？

ギターを弾いたときに「ジリジリ」とした雑音が聞こえる場合、必ずしもギターが壊れているわけではありません。

まず考えられるのは、弦がフレットに触れて発生する「フレットバズ」です。

弦高が低すぎる、ネックが反っている、フレットが削れているといった原因で発生しやすくなります。

また、アンプやシールド（ケーブル）の不良によってもジリジリ音が出ることがあります。

特に、接触不良や電気的なノイズが原因の場合、ケーブルを交換したり、ジャック部分を掃除したりすることで改善することが多いです。

さらに、歪み系エフェクターやアンプのゲインを上げすぎると、過剰なノイズが発生することもあります。

ノイズリダクションを活用したり、適切な設定を見直したりすることで、不快な雑音を軽減できます。

もしこれらの対策を試しても改善しない場合は、ギター本体の配線やピックアップの故障が考えられるため、専門店でチェックしてもらうと良いでしょう。

ギターからいい音が出ないのは下手だから？

「いい音が出ないのは、自分の演奏が下手だからかもしれない」と思うことがあるかもしれません。

しかし、ギターの音は演奏技術だけでなく、楽器の状態や機材の設定によっても大きく左右されます。

例えば、弦が古いと音がくすんでしまい、どんなに上手く弾いてもクリアな音になりません。

また、アンプやエフェクターの設定が適切でないと、意図しないこもった音やノイズが発生します。

さらに、ピックの持ち方やピッキングの強さによっても音の明瞭さが変わります。

ピックを強く持ちすぎると、硬いアタック音が出すぎてしまい、逆に軽く持ちすぎると芯のない頼りない音になってしまいます。

上達するためには、演奏技術を磨くだけでなく、機材の知識を深め、自分に合ったセッティングを見つけることも大切です。

どんなプロでも、良い音を出すために弦交換やセッティング調整を行っているので、まずはギターの状態を見直し、自分が出したい音に近づける努力をしてみましょう。

ギターの音が汚い原因と対処法

ギターの音が汚く感じる場合、その原因を特定し、適切な対処を行うことで改善できます。

特に、弦がビビったり、ノイズが多かったりすると、演奏の質が大きく損なわれてしまいます。

ここでは、ギターのビビリ音を解消する具体的な方法を紹介し、クリアなサウンドを得るためのポイントを解説します。

ギターのビビリ音を解消する方法

ギターのビビリ音（フレットバズ）は、弦がフレットに過度に触れてしまうことで発生します。

弦高の調整やフレットの状態確認、ネックの反りの修正など、さまざまな対策が考えられます。

ここでは、ビビリ音を減らすための具体的な方法を紹介します。

弦高を調整する

弦高が低すぎると、弦がフレットに触れやすくなり、ビビリ音が発生します。

逆に、高すぎると弾きにくくなるため、適切なバランスを見つけることが重要です。

弦高はブリッジサドルのネジを調整することで変更できます。

一般的には、低音弦側で約2.0mm、高音弦側で約1.5mm程度が標準的な高さとされていますが、プレイスタイルに応じて微調整するのがベストです。

自分に合った高さを見つけることで、演奏のしやすさとクリアな音を両立できます。

フレットの状態をチェックする

フレットが摩耗していたり、打ち直しが必要な状態だったりすると、弦が適切に振動できず、ビビリ音が発生する原因になります。

特に、特定のフレットだけ音が詰まる場合は、フレットの高さが均一でない可能性があります。

この場合、フレットすり合わせ（フレットレベリング）を行うことで改善できることが多いですが、専門的な作業になるため、楽器店やリペアショップに相談するのが安心です。

定期的にフレットの状態を確認し、必要ならメンテナンスを行いましょう。

ピックアップの高さを調整する

ピックアップの高さが適切でないと、弦の振動が不安定になり、ビビリ音が出ることがあります。

特に、ピックアップが弦に近すぎると、磁力によって弦の動きが制限され、音の伸びが悪くなるだけでなく、変なノイズが発生することもあります。

逆に、遠すぎると音が弱くなりすぎるため、適度な距離を保つことが大切です。

調整の目安としては、弦を押さえた状態でピックアップとの間に2〜3mmの隙間ができる程度が適切です。音のバランスを確認しながら調整してみましょう。

弦を新しく交換する

弦が古くなって劣化すると、振動がスムーズに行われず、ビビリ音が発生しやすくなります。

また、弦が錆びたり、汚れが蓄積したりすると、音の伸びや響きが悪くなり、全体的にくぐもったサウンドになってしまいます。

定期的に弦を交換することで、クリアな音を保ちやすくなります。

交換の目安としては、毎日弾くなら1ヶ月に1回、週に数回なら2〜3ヶ月に1回程度が理想的です。

演奏後に弦を拭くだけでも寿命が延びるので、こまめなメンテナンスを心がけましょう。

ネックの反りを調整する

ネックが反っていると、フレットと弦の距離が不均一になり、特定のポジションでビビリ音が出やすくなります。

ネックの反りには順反り（弦側に湾曲する）と逆反り（指板側に湾曲する）の2種類があり、どちらも適切な状態ではありません。

トラスロッドというネックの内部にある金属棒を回して調整することで、反りを修正できます。

ただし、無理に回しすぎるとネックに負担がかかるため、少しずつ調整し、わからない場合は楽器店に相談するのが安全です。

正しいネック調整を行うことで、快適な弾き心地と安定した音を得ることができます。

ピックの音がうるさいときの改善策

ギターを弾いていると、ピックの音がカツカツとうるさく感じることがあります。

特に、アコースティックギターやクリーントーンのエレキギターでは、ピックのアタック音が強調されやすく、演奏全体のバランスを崩してしまうこともあります。

ピックの音を抑えるためには、ピックの種類を変える、弾き方を工夫する、機材の設定を見直すといった対策が効果的です。

ここでは、ピックの音を改善する具体的な方法を紹介します。

ピックの材質を変える

ピックの音は、使用する材質によって大きく変わります。

硬めのプラスチック製や金属製のピックは、弦との接触音がはっきりと出るため、カツカツとしたノイズが強調されやすくなります。

逆に、ナイロン製やセルロイド製の柔らかめのピックを選ぶと、弦に当たる音がマイルドになり、耳障りなノイズを軽減できます。

また、ピック表面が滑らかなものより、少しザラついたものの方が弦への当たり方が優しくなり、アタック音が抑えられることもあります。

薄いピックに変える

ピックが厚すぎると、弦を弾いたときの衝撃がダイレクトに伝わり、カチカチとした音が目立ちやすくなります。

特に、1.0mm以上の厚めのピックは、強くピッキングしたときに弦との摩擦音が増えやすく、アタック音が際立ちます。

これを改善するには、0.5mm〜0.8mm程度の薄めのピックを試してみるのが有効です。

薄いピックはしなりがあるため、弦への衝撃が和らぎ、アタック音を自然に抑えることができます。

ただし、あまりに薄いとコントロールが難しくなるため、自分のプレイスタイルに合った厚さを選ぶのがポイントです。

優しくピンキングする

ピッキングの力が強すぎると、弦を弾いたときのアタック音が大きくなり、ピックの音が目立ってしまいます。

特に、速弾きやリズムギターを弾くときに無意識に力が入りすぎてしまうことが多いです。

この場合、意識的に力を抜いてピッキングすることで、不要なノイズを抑えることができます。

ピックを深く弦に当てすぎず、軽くなでるように弾くことで、自然でクリアな音を出せるようになります。

また、ピッキングの角度を少し変えるだけでも、音の硬さを調整することが可能です。

ピックの持ち方を見直す

ピックの持ち方が不安定だと、弦に当たる際に余計な振動が発生し、ピックノイズが目立ちやすくなります。

ピックを持つときは、親指と人差し指で軽く挟み、指全体に力を入れすぎないようにしましょう。

特に、ピックを深く握りすぎると、弦に強く当たりすぎてノイズが出やすくなるため、適度に先端が出るように調整するのが理想的です。

また、持つ位置を少し変えてみることで、アタック音を抑えたり、ピッキングの感触をコントロールしやすくなったりします。

アンプの設定を見直す

ピックの音が目立つ場合、アンプのトーン設定にも問題がある可能性があります。

特に、高音域（Treble）が強調されすぎていると、ピックのアタック音がはっきりと聞こえてしまい、耳障りに感じることがあります。

この場合、高音域を少し下げ、中音域（Mid）を適度にブーストすることで、よりバランスの取れたサウンドに調整できます。

また、コンプレッサーを軽くかけることで、ピッキングの強弱を均一にし、アタック音を滑らかにするのも効果的です。

自分の好みに合った設定を見つけることで、ピックの音を自然にコントロールできるようになります。

ピックの擦れる音を防ぐための調整法

ギターを弾いていると、ピックが弦にこすれる「シャリシャリ」「キュッキュッ」といった音が気になることがあります。

特に、ストロークやアルペジオを弾いたときに目立ちやすく、演奏全体の音のクオリティを下げてしまうこともあります。

このようなノイズを抑えるには、ピックの角度や硬さを調整することに加え、持ち方や弦の状態を見直すことが重要です。

ここでは、ピックの擦れる音を防ぐための具体的な方法を紹介します。

ピックの角度を調整する

ピックの角度が弦に対して垂直になっていると、摩擦が増えて「シャリシャリ」とした擦れ音が目立ちやすくなります。

この場合、ピックを少し斜めにして弦に当てることで、滑らかに弦を弾けるようになり、ノイズを軽減できます。

目安としては、ピックの先端をやや下向き、または手首を少し回転させるようにして、弦に対して30〜45度程度の角度をつけると効果的です。

ただし、角度をつけすぎると音が抜けすぎたり、ピッキングが不安定になったりするため、自分に合ったバランスを見つけることが大切です。

ピックの硬さを調整する

ピックの硬さによっても、弦との摩擦音の出方が変わります。

硬めのピックは弦をしっかり弾ける反面、擦れ音が出やすい傾向があります。

一方、柔らかめのピックを使うと、弦に当たる際の摩擦が少なくなり、擦れ音を抑えることができます。

特に、アコースティックギターやクリーントーンのエレキギターを弾く場合は、少し柔らかめのピック（0.5mm〜0.8mm程度）を試してみるとよいでしょう。

ただし、柔らかすぎるとコントロールしづらくなるため、自分の演奏スタイルに合った適度な硬さを選ぶのがポイントです。

ピックの持ち方を見直す

ピックの持ち方が安定していないと、弦に当たるときに余計な摩擦が発生し、擦れ音が強調されることがあります。

ピックを持つときは、親指と人差し指で軽く挟み、無駄な力を入れずに自然に握ることが大切です。

ピックを深く握りすぎると弦との摩擦が強くなり、擦れ音が出やすくなるため、ピックの先端が適度に出るように持つのが理想的です。

また、ピックを少し斜めに持つことで、弦にスムーズに当たり、ノイズを減らすことができます。

弦を清掃する

弦が汚れていると、表面に付着した汗やホコリが摩擦を増やし、ピックが弦をこすったときのノイズが大きくなることがあります。

特に、長期間交換していない弦や、手汗が多い人の弦は汚れが溜まりやすいです。

この場合、弦を定期的にクリーニングすることで、摩擦を減らし、ピックの擦れ音を抑えることができます。

弦を拭く際は、専用のクリーニングクロスや無水アルコールを使い、弦の表面だけでなく、指板側もしっかり拭き取るのが効果的です。

弦にワックスを塗る

弦の摩擦をさらに軽減する方法として、弦専用の潤滑剤（ワックスや弦用スプレー）を使うのも有効です。

これを弦に塗ることで、表面が滑らかになり、ピックが弦をこすったときの摩擦が減少します。

その結果、擦れ音が抑えられ、よりスムーズなピッキングが可能になります。

特に、速弾きやスウィープ奏法を多用するギタリストには、弦の滑りを良くすることで演奏がしやすくなるメリットもあります。

ただし、塗りすぎると手が滑りすぎてしまうことがあるため、適量を意識して使うことが大切です。

ピッキングノイズを抑える弾き方

ピッキングの際に発生するノイズは、演奏のクオリティを大きく左右します。

特に「カチカチ」「シャリシャリ」といった不要な音が混ざると、ギターの響きが損なわれ、意図しない雑音が目立つ原因になります。

これらのノイズを抑えるためには、ピックの選び方や持ち方、弾く位置などを工夫することが重要です。

ここでは、ピッキングノイズを軽減するための具体的な方法を紹介します。

柔らかいピックに変える

ピックの硬さは、ピッキング時のノイズに大きく影響します。

硬いピックは弦に当たる際の衝撃が大きくなり、その結果「カチカチ」としたノイズが発生しやすくなります。

一方、柔らかめのピック（0.5mm〜0.8mm程度）を使用すると、弦との衝突がマイルドになり、ノイズを軽減できます。

特に、コードストロークやクリーントーンでの演奏では、柔らかいピックが適している場合が多いです。

ただし、あまりにも柔らかいピックを使うと、ピッキングのコントロールが難しくなるため、自分の演奏スタイルに合った適度な硬さのものを選びましょう。

軽くピックを持つ

ピックを強く握りすぎると、弦に当たる際の衝撃が大きくなり、余計なノイズが発生しやすくなります。

そのため、ピックは力を抜いて軽く持つことが重要です。

親指と人差し指で優しくつまむように持ち、無駄な力を入れないことで、ピッキングの際の衝撃を和らげることができます。

また、軽く持つことでピッキングのダイナミクスが豊かになり、ニュアンスをつけやすくなるというメリットもあります。

特に、繊細な表現を求める曲では、ピックの持ち方を意識するだけで演奏の質が向上します。

少しサドル寄りで弾く

弦を弾く位置によっても、ピッキングノイズの出方が変わります。

ブリッジ側（サドル寄り）でピッキングすると、弦の振動が抑えられ、不要なノイズが発生しにくくなります。

逆に、ネック寄りで弾くと弦の振幅が大きくなり、雑音が増えやすくなるため、ピッキングノイズを抑えたい場合は、ややサドル寄りの位置で弾くのが効果的です。

ただし、極端にブリッジ側で弾くと音が硬くなりすぎることがあるため、自分の出したい音に合わせてバランスを調整すると良いでしょう。

ゆっくり丁寧に弾く

速く弾こうとすると、どうしても力が入りすぎてしまい、ピッキングノイズが目立ちやすくなります。

そのため、まずはゆっくりと丁寧に弾くことを心がけましょう。

特に、右手の動きが乱れていると、ピックが弦に不規則に当たり、意図しないノイズが発生する原因になります。

メトロノームを使いながらリズムを意識し、均一な力加減でピッキングすることで、ノイズを抑えつつクリアな音を出すことができます。

慣れてきたら徐々にテンポを上げていき、スムーズなピッキングを身につけましょう。

フロントピックアップを使用する

エレキギターの場合、使用するピックアップの種類によってもノイズの出方が変わります。

リアピックアップは音が明るくアタックが強いため、ピッキングノイズが目立ちやすくなります。

一方、フロントピックアップは音が丸く柔らかいため、ノイズを抑えつつ温かみのあるサウンドを得ることができます。

特に、クリーントーンやジャズ、バラード系の演奏では、フロントピックアップを使用することで、より滑らかでクリアな音を出しやすくなります。

演奏する曲の雰囲気に合わせて、ピックアップの切り替えを活用してみましょう。

ギターから思った音が出なかった体験談

ギターを始めたばかりの頃、正直かなり落ち込みました。

憧れのギタリストみたいにカッコいい音を出せると思っていたのに、実際に弾いてみると全然違う。

「ジャーン」と気持ちよく鳴るはずが、「ビリビリ」「カチャカチャ」とした変な音ばかり。

特にピッキングの音が大きすぎたり、チューニングしてもどこか違和感があったりと、何が悪いのかすら分からない状態でした。

最初は「ギターが安物だからダメなのかな？」と楽器のせいにしていましたが、上手い人が同じギターを弾くと、ちゃんと綺麗な音が鳴るんです。

それを見て「じゃあ、やっぱり自分の弾き方が悪いんだ…」と気づきました。

でも、どう直せばいいのか分からない。ネットで調べても情報が多すぎて、どこから改善すればいいのか混乱するばかりでした。

そんな時、ギターをしている先輩に「まずはピックの持ち方と弦の押さえ方を意識するといい」とアドバイスをもらいました。

実際に試してみると、確かに少しずつ音が変わっていくのが分かったのです。

そこから、アンプの設定や弦の張り替えにも気を配るようになり、ようやくギターの音作りの奥深さを実感しました。

最初は思い通りにいかなくても、正しい知識を身につけて改善していけば、理想の音に近づけるんだと学んだ経験でした。

ギターから思った音が出なかった体験談

記事のポイントをまとめます。

• 弦の劣化や汚れが音の濁りや雑音の原因になる
• アンプの設定次第で音のクリアさが大きく変わる
• ピックの材質や厚みがサウンドに影響を与える
• 弦高やフレットの状態が演奏のしやすさと音質に関わる
• ピックの持ち方や角度を変えるだけでノイズを抑えられる
• エフェクターの使いすぎは音の輪郭をぼやけさせる
• 正しいピッキングで無駄な雑音を防ぐことができる
• ネックの反りが音の不安定さを引き起こすことがある
• チューニングミスが音の濁りや違和感の原因になる
• 簡単な調整でギターの音質を大きく改善できる