フライングVに興味を持ったものの、口コミを調べると「音が悪い」という声が目に入り、不安に感じていませんか?
せっかく格好いいギターを見つけたのに、後悔するかもしれないと悩んでしまうのは自然なことです。
特にフライングVは奇抜な形をしているため、ちゃんと弾けるようになるか不安ですよね。
そこで本記事では、フライングVのネガティブな意見を考察し、その特徴を丁寧に解説します。
購入前に知っておくべきポイントを押さえておけば、後悔のない判断ができるはずです。
フライングVを購入するかどうか迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
- フライングVの音が悪い理由とその対策方法がわかる
- フライングVの特徴や弾きやすさについて理解できる
- 失敗しないフライングV選びのポイントを把握できる
- 実際の使用感や愛用ギタリストの例から参考になる
フライングVは音が悪いのか考察

「フライングVは音が悪い」と言われる理由には、実は誤解や先入観が多く含まれています。
まずはその評価の背景を探るために、フライングVというギターの特徴を深掘りしてみましょう。
- フライングVの主な特徴
- 音が悪いと言われる主な理由
- フライングVはダサいという意見
- フライングVは低音が出にくい?
- フライングVを座って弾くのはあり?
- フライングVの形は日本人に不向き?
- フライングVを愛用しているギタリストは?
フライングVの主な特徴
フライングVは、その見た目から「変わり者ギター」として語られがちですが、実はプレイヤーにとって嬉しい機能もたくさん備えています。
ここでは代表的な特徴を5つ紹介し、フライングVの本当の魅力をお伝えします。
見た目がとにかく個性的
フライングVと聞いてまず頭に浮かぶのが、鋭角なV字型のシルエットではないでしょうか。
ライブでの存在感は抜群で、見る人の記憶に強く残ります。
この個性的な形状は、観客の視線を集めるために生まれたデザインでもあり、演奏者としての印象を強く演出できます。
一方で、クラシックなギターに慣れている人からは「奇抜すぎる」と思われることもありますが、個性を武器にしたい人にはぴったりの一本です。
ストラップなしでは弾きにくい
フライングVは、構造上ボディの下側が鋭く尖っているため、座って演奏するのがやや難しいです。
足に乗せても安定しにくく、滑りやすいという声もあります。
そのため、基本的にはストラップを使って立った状態での演奏が前提となります。
ライブ志向のプレイヤーにとっては自然なスタイルですが、家でじっくり練習したい方にとっては少し扱いづらく感じることもあるでしょう。
高音域の弾きやすさが抜群
フライングVは、ボディのカッタウェイが深く取られている構造になっており、ハイポジションへのアクセスが非常にスムーズです。
そのため、高音域のソロプレイや速弾きが多いジャンル、特にハードロックやメタルとの相性が抜群です。
ネックの裏側に手がしっかりと回るため、テクニカルなプレイでもストレスなく演奏が可能です。
上級者だけでなく、中級者でもその恩恵を実感しやすい設計と言えるでしょう。
音はシャープで切れ味がある
フライングVの音は、シャープでエッジの効いたサウンドが特徴です。
ボディが軽量で余分な共鳴が少ないため、音がクリアに抜けてくる印象があります。
そのため、歪ませたリードプレイでは粒立ちの良い音が得られ、速弾きやリフの輪郭もはっきりと出せます。
キレのあるロックやメタルにぴったりのトーンを持っているため、「音が悪い」というよりは「ジャンルによって好みが分かれる」と言えるでしょう。
軽くて取り回しやすい
一般的なレスポールタイプやセミアコースティックに比べ、フライングVはかなり軽量な部類に入ります。
そのため、長時間の演奏でも肩や腰への負担が少なく、ライブなどでのパフォーマンスにも適しています。
ギター初心者や体格が小さめのプレイヤーにも扱いやすく、持ち運びもしやすい点が魅力です。
取り回しの良さは、日常的に使うギターとして非常に大きなメリットになります。
音が悪いと言われる主な理由

フライングVに対して「音が悪い」という声が上がるのは、実際に演奏した人の体験や、モデルごとの違いに起因することが多いです。
ここでは、その代表的な理由を詳しく解説していきます。
ボディが軽くて響きにくい
フライングVのボディは他のエレキギターに比べて軽量な傾向があります。
この軽さは演奏時の負担を減らす一方で、音の「響き」や「太さ」に影響を与えることがあります。
特に低音域のふくよかさや、豊かなサステインを求めるプレイヤーには物足りなく感じられるかもしれません。
重厚な音を求めるなら、ピックアップやアンプ設定での補正が必要になります。
座って弾くと姿勢が安定しない
フライングVの独特なV字型ボディは、座って演奏するときに安定感が得にくいです。
脚に乗せてもバランスが取りづらく、長時間の練習では姿勢が崩れやすくなります。
そのため、自宅での練習や作曲時にはストレスを感じる人もいます。
音が悪いというよりも、安定したフォームを取りにくいことで弾きづらさが音質に影響する場合があります。
アンプとの相性が難しい
フライングVの音はシャープで、特定の周波数帯が強調されやすい傾向があります。
そのため、アンプとの組み合わせによっては高音が耳に痛く感じたり、逆に中低音が引っ込んでしまうことがあります。
音が悪いと感じるのは、実際にはセッティングやアンプの種類が合っていないケースも多いです。
適切なEQ調整やアンプの選定が、音の印象を大きく変えるポイントになります。
安価モデルはパーツの質が低め
エントリー向けの安価なフライングVモデルでは、ボディ材やピックアップ、ペグなどのパーツ品質が低めな場合があります。
これにより、音の輪郭がぼやけたり、チューニングの安定性が悪かったりと、全体的なクオリティに差が出てきます。
「フライングV=音が悪い」という評価は、実はこのような低価格モデルの印象が強く影響していることが多いのです。
価格帯に応じて性能に差があることを理解しておく必要があります。
音作りに慣れが必要
フライングVは個性的な設計ゆえに、最初から理想的な音を出すのが難しいと感じることがあります。
音のキャラクターがはっきりしているため、エフェクターやアンプの設定によって大きく音色が変化します。
そのため、初心者が自分の求める音を作るには少し時間がかかることもあるでしょう。
「音が悪い」と感じるのは、まだ音作りのコツがつかめていない段階である場合が少なくありません。
フライングVはダサいという意見

フライングVに対しては「音が悪い」という声だけでなく、「見た目がダサい」といった外見に関するネガティブな意見も少なくありません。
このギターが放つ強烈なインパクトは、好みによって評価が大きく分かれるポイントです。
ここでは、そうした見た目に対する否定的な意見の背景を探っていきます。
見た目が派手すぎて浮く
フライングVは、その鋭角的で目立つフォルムが大きな特徴です。
ライブステージでは映える一方で、日常のスタジオ練習や地味なバンドセッションなどでは「浮いてしまう」と感じる人もいます。
他のメンバーがストラトやレスポールのような一般的な形を持っている中で、フライングVはどうしても目立ちすぎてしまうため、場に馴染みにくいと捉えられることがあります。
この「悪目立ち」する印象が、ダサいという意見につながることもあります。
特定ジャンルのイメージが強い
フライングVは、ハードロックやヘヴィメタルといったジャンルで多く使用されてきました。
そのため、「メタル系の人が使うギター」というイメージが強く、ポップスやブルース、ジャズといったジャンルには似合わないと感じる人もいます。
見た目のイメージと音楽ジャンルの固定観念が合わさることで、汎用性の低いギターという誤解を生む要因となっています。
実際には幅広いジャンルでも使える性能を持っているのですが、見た目が与える印象の強さが影響しています。
昔のロックの象徴という古臭さ
フライングVは1950年代に誕生し、その後多くの伝説的なロックギタリストたちが使用してきました。
この歴史的背景から、若い世代には「昔のロックの象徴」として古臭いイメージを持たれることがあります。
デザイン自体も当時の未来志向を反映したもので、現在のモダンなギターとは異なる雰囲気を感じる人もいるようです。
レトロな魅力とも言えますが、時代遅れと捉えられることがあるのも事実です。
個性が強すぎて扱いが難しい
フライングVはとにかくインパクトのある見た目をしています。
そのため、演奏する側にもそれに見合う存在感やキャラクターが求められると感じる人が多いです。
「このギターに見合う演奏ができるのか」「自分に似合っているのか」と自信を持てないと、敬遠されがちになります。
ギターそのものの個性が強いため、演奏者のスタイルやファッションにも影響を与える存在となるのです。
奇抜なデザインに対する偏見
フライングVのような奇抜なデザインは、保守的な視点からは「変わっている」「悪ふざけのように見える」といった偏見を持たれることもあります。
特に伝統的なギターに親しんでいる層からは、見た目だけで評価を下されてしまうことも少なくありません。
こうした偏見は見た目に対する誤解や先入観から生まれるものであり、実際の性能や弾きやすさを知らないまま否定されるケースもあります。
第一印象だけで判断されやすい点が、フライングVの難しさでもあるのです。
フライングVは低音が出にくい?

フライングVに関して「低音が出にくい」と言われる理由の一つは、ボディの形状と材質の軽さにあります。
一般的に、ボディが重く密度の高い木材を使っているギターは、音の芯が太く、低音域がしっかりと出る傾向があります。
フライングVは軽量でコンパクトな設計であるため、サウンドがスリムに感じられたり、重厚な低音がやや控えめに感じることがあります。
また、ピックアップの種類や配置によっても低音の出方は大きく左右されるため、モデルや個体差も影響します。
ただし、適切なアンプ設定やエフェクトを使えば、低音の補強は十分に可能です。
さらに、中音域や高音域の輪郭がはっきりしている分、バンドアンサンブルの中で抜けの良い音を出
るというメリットもあります。
単純に「低音が出にくい=悪い音」と捉えるのではなく、音の方向性の違いとして理解することが大切です。
フライングVを座って弾くのはあり?

フライングVは、その独特な形状ゆえに「座って弾きづらい」とよく言われます。
確かに、V字型の下部が太ももにフィットしにくく、安定したフォームを取りづらいのは事実です。
特に、普段から右足にギターを乗せるスタイルに慣れている場合、滑ってしまったり、ポジションがずれたりといったストレスを感じることがあります。
しかし、左足にギターを乗せる「クラシックスタイル」を使えば、V字が自然に足に挟まり、意外にも安定した姿勢を保つことができます。
また、長時間の練習ではストラップを併用することで、座っていても体に固定しやすくなります。
慣れや工夫次第で快適に座奏することは十分可能ですし、「絶対に座って弾けない」というわけではありません。
最初は違和感があっても、コツをつかめば他のギターと変わらない感覚で扱えるようになります。
フライングVの形は日本人に不向き?

「フライングVの形は日本人には合わないのでは?」という疑問は、体格差や扱いやすさに関する不安からくるものです。
欧米のギタリストと比べると日本人は体格が小柄な傾向にあり、大きめのギターは構えたときにバランスが悪く感じることもあります。
フライングVは幅が広く、ネックもやや長く見えるため、最初は「大きすぎる」と思うかもしれません。
しかし、実際はボディが軽く、全体の重量バランスが良いため、取り回しやすいモデルも多く存在します。
また、現代ではミディアムスケールや薄めのネックを採用したモデルも登場しており、日本人の体格にも配慮された設計が増えています。
不向きかどうかは一概には言えず、最終的には好みや演奏スタイルによる部分が大きいと言えるでしょう。
試奏して自分に合うと感じれば、十分に使いこなせるギターです。
フライングVで音が悪い時の解決策

フライングVを使っていると、「なんだか音が細い」「思ったより迫力がない」と感じることがあります。
しかし、それはギターそのものの欠点ではなく、音作りや設定による部分も大きいのです。
ここでは、フライングVのポテンシャルをしっかり引き出すための音作りのコツをご紹介します。
- フライングVの音作りのコツ
- フライングVのおすすめギター5選
- フライングVを購入する際の注意点
- フライングVのピックアップを交換する方法は?
- 中古で買ったフライングVは音が悪かった話
フライングVの音作りのコツ
音が「悪い」と感じる時は、少しの調整で劇的に変わることがあります。
フライングVの個性的な特性を活かしながら、自分好みのサウンドに近づけるためのポイントを見ていきましょう。
高音を少しカットしてバランス調整
フライングVは高音域がシャープに出る傾向がありますが、場合によっては耳に刺さるような印象になることもあります。
そのようなときは、アンプやイコライザーでトレブルをほんの少し下げてみましょう。
高音を少しカットすることで、全体の音がまとまり、耳馴染みの良いサウンドになります。
「抜け」はそのままに、バランスの取れた音作りが可能になります。
中音域をしっかり出す
バンドの中でギターが埋もれてしまうと感じるなら、中音域を意識してみてください。
フライングVは中音域が少し控えめになりやすいため、アンプのミドルを上げることで存在感がグッと増します。
特にリードプレイやソロで音を前に出したいときには、この調整が非常に有効です。
ミドルを強調すると、太く芯のある音になり、聴き手にも印象を残しやすくなります。
歪みは深すぎないようにする
フライングVは歪ませすぎると、音が潰れてしまいがちです。
特に安価なアンプやエフェクターでは、過剰な歪みが音の輪郭を失わせ、モコモコとした印象になることがあります。
適度な歪みで粒立ちを残すように心がけると、鋭さと迫力を両立できます。
ギター本来のキャラクターを活かすためにも、音の抜けを意識した歪み量がポイントです。
ピックアップの高さを調整する
意外と見落とされがちなのが、ピックアップの高さです。
ピックアップが弦に近すぎると音が暴れ、逆に遠すぎると出力が弱くなります。
理想的な距離はモデルや弦の種類にもよりますが、6弦側と1弦側でバランスを取りながら調整すると、音がグッと引き締まります。
少しずつ変えて試奏を繰り返すと、自分好みのサウンドに近づけることができます。
ピッキングの位置を工夫する
ピックで弾く位置によっても音色は大きく変わります。
ブリッジ側でピッキングすれば硬くシャープな音になり、ネック寄りでは丸みのある柔らかい音になります。
フライングVはそのシャープさが特徴なので、ブリッジ寄りばかりで弾くと耳疲れを起こすことも。
曲調やフレーズに応じてピッキングの位置を変えるだけで、音の表情を豊かにすることが可能です。
フライングVのおすすめギター5選

フライングVは、その個性的な形状とサウンドで多くのギタリストを魅了してきました。
ここでは、初心者から上級者まで幅広いプレイヤーにおすすめのフライングVモデルを5つご紹介します。
Gibson Flying V 2019
Gibsonの伝統を受け継ぐFlying V 2019モデルは、マホガニーボディとネックを採用し、温かみのある中音域と豊かなサステインが特徴です。
スリムテーパーのネックプロファイルにより、快適な演奏性を実現しています。
ピックアップにはBurstbucker 2(ネック)とBurstbucker 3(ブリッジ)を搭載し、ヴィンテージトーンからモダンなサウンドまで幅広く対応します。
クラシックなデザインと高品質なサウンドを求める方に最適なモデルです。
Epiphone 1958 Korina Flying V
Epiphoneの1958 Korina Flying Vは、Gibsonの伝説的な1958年モデルを再現した一本です。
軽量で鳴りの良いコリーナ材をボディとネックに使用し、明るく豊かなトーンが魅力です。
ピックアップにはGibson Burstbucker 2(ネック)とBurstbucker 3(ブリッジ)を搭載し、クラシックなロックサウンドを再現します。
ヴィンテージスタイルを好むプレイヤーにおすすめのモデルです。
Jackson JS Series King V JS32
JacksonのJS Series King V JS32は、メタルやハードロックに最適な攻撃的なデザインとサウンドを備えたモデルです。
ポプラボディにボルトオンのメイプルネックを採用し、速弾きに適したスピードネックプロファイルが特徴です。
24フレットのアマランス指板と高出力のハムバッカーピックアップにより、パワフルなサウンドを実現します。
手頃な価格で本格的なメタルギターを求める方に最適です。
EDWARDS E-FV-LTD
EDWARDSのE-FV-LTDは、日本のESPが手掛ける高品質なフライングVモデルです。
2ピースのマホガニーボディとセットネック構造により、豊かな中低音域と優れたサステインを実現しています。
ピックアップにはSeymour Duncan SH-1(ネック)とSH-4(ブリッジ)を搭載し、ブルースからハードロックまで幅広いジャンルに対応します。
日本製の高品質なギターを求めるプレイヤーにおすすめです。
PLAYTECH FV430
PLAYTECHのFV430は、初心者にも手が届きやすい価格帯ながら、フライングVの魅力をしっかりと備えたモデルです。
ホワイトウッドボディにメイプルネック、ローズウッド指板を採用し、24.75インチスケールの22フレット仕様です。
2基のオープンハムバッカーピックアップにより、パワフルなサウンドを提供します。
初めてのフライングVとして、またはサブギターとしても活躍する一本です。
フライングVを購入する際の注意点

フライングVは見た目のインパクトが大きい反面、購入前に知っておきたいポイントがいくつかあります。
後悔のない買い物にするために、以下の注意点をしっかりチェックしましょう。
座奏のしにくさを理解しておく
フライングVはその形状から、椅子に座って演奏する「座奏」が非常に難しいとされています。
ボディの両端が尖っているため、太ももにしっかり乗せることができず、バランスが不安定になりがちです。
ストラップをつけて立奏することを前提としたモデルなので、普段から座って弾くスタイルの方には慣れが必要です。
購入前に一度座奏での演奏感を試すのがおすすめです。
専用のギターケースが必要
フライングVは一般的なストラトやレスポールとは異なるボディ形状をしているため、通常のソフトケースやハードケースには収まりません。
専用のフライングV対応ケースが必要になるため、購入時はギター本体とあわせてケースの有無やサイズもチェックしておきましょう。
ケースが別売りの場合も多いため、予算にも余裕を持たせておくと安心です。
演奏ジャンルとの相性を考える
フライングVはその見た目やサウンドの特性から、ハードロックやヘヴィメタルといったジャンルで好まれる傾向があります。
そのため、ポップスやジャズ、フォークなどとの相性はあまり良くないと感じる人もいます。
自分が演奏したい音楽ジャンルにマッチするかどうかを、事前に考慮することが大切です。
ジャンルによっては周囲からの印象も変わるため、見た目と用途のバランスを見極めましょう。
ピックアップの種類をチェック
フライングVにはハムバッカータイプのピックアップが搭載されていることが多く、出力が高く歪みに強いサウンドが特徴です。
一方で、クリーントーンや繊細なニュアンスを求める場合は、ピックアップの性能や種類をしっかり確認する必要があります。
モデルによってはパッシブタイプとアクティブタイプで音の傾向が大きく異なるため、自分の求める音に合った構成かどうかを見極めましょう。
試奏して本当に弾けるか確認
見た目に惹かれて購入しても、実際に構えてみると「弾きにくい」「音が思ったのと違う」と感じることがあります。
特にフライングVのような個性的なモデルは、試奏でフィーリングを確かめることがとても重要です。
重量バランスやネックの太さ、サウンドの反応など、実際に手にして弾いてみなければ分からないことが多いので、店頭での確認を強くおすすめします。
フライングVを愛用しているギタリストは?

フライングVはその特異なルックスと鋭いサウンドから、多くの個性派ギタリストに愛されています。
代表的な使用者としては、メタリカのジェームズ・ヘットフィールド、マイケル・シェンカーやレニー・クラヴィッツ、さらにはジミ・ヘンドリックスもライブで一時期使用していたことがあります。
国内ではBOØWYの布袋寅泰や、LOUDNESSの高崎晃もフライングVを愛用したことで知られています。
これらのギタリストに共通するのは、ステージ映えする見た目と、鋭く抜けの良いサウンドを求めるプレイスタイルです。
ジャンルとしてはハードロックやヘヴィメタルとの相性が抜群ですが、音作り次第では幅広い表現が可能です。
フライングVは、見た目のインパクトだけでなく、実際にプロも信頼する性能を持っているモデルだと言えるでしょう。
フライングVのピックアップを交換する方法は?

フライングVのサウンドに満足できなかったり、より理想のトーンを追求したい場合、ピックアップ交換は非常に有効なカスタマイズ手段です。
まずギターの裏面やピックガードを外し、既存のピックアップのハンダを丁寧に取り外します。
その後、交換したい新しいピックアップを取り付け、配線図を参考にしてハンダ付けを行います。
作業にはハンダゴテやドライバー、場合によってはピックアップの高さ調整用のメジャーが必要になります。
配線ミスや過熱によるパーツの損傷を防ぐため、DIY初心者には少々ハードルが高い作業かもしれません。
不安がある場合は、楽器店や専門リペアショップに依頼するのが安全です。
ピックアップの種類によっては音のキャラクターが大きく変わるので、自分の演奏スタイルや目指す音に合わせて慎重に選ぶことが大切です。
中古で買ったフライングVは音が悪かった話

筆者が初めてフライングVに惹かれたのは、その見た目のカッコよさでした。
シャープなデザインに一目惚れし、勢いでヤフオクにて中古品を購入したのです。
届いたときは感動しましたが、いざ音を出してみると「あれ?」という違和感が。
音がこもっているように感じ、歪ませても抜けが悪い。アンプやセッティングのせいかと色々試しましたが、どうにも納得いきません。
おそらく、中古ゆえにピックアップの劣化や配線トラブルがあったのだと思います。
さらに、座って弾くのがとても難しく、練習のたびにストレスが溜まりました。
結果、1ヶ月ほどで売却することにしました。
見た目に惹かれて買ったものの、実際に弾いて初めて分かることも多いと痛感。
フライングVのような難しいギターを購入するのであれば、なるべく試奏した方が良いと思います。
フライングVは音が悪いの総括
記事のポイントをまとめます。
- フライングVは見た目が個性的で高い注目を集めやすい
- 座って弾くにはコツが必要で、初心者には扱いづらい場合がある
- 高音域の演奏に適しており、ソロプレイでの使い勝手が良い
- 軽量なためライブや長時間の演奏で体への負担が少ない
- 音が悪いと言われるのは設計や安価モデルの品質に由来する
- ピックアップや音作りによって十分に良い音を引き出せる
- 派手な見た目のため、ジャンルや場面によって浮くことがある
- 中古購入時は状態やパーツの劣化に注意する必要がある
- 愛用ギタリストが多く、プロにも信頼されているモデルである
- 自分に合ったモデル選びと試奏が満足度の鍵となる