ギブソンSGに興味があるけれど、「不人気」という声を目にして購入を迷っていませんか?
軽くて弾きやすいと評判の一方で、「音が軽い」「デザインが微妙」といった意見もあり、決断に踏み切れない人も多いでしょう。
実際に口コミを調べると、「レスポールのほうが人気」「SGは扱いづらい」という意見が目立ちます。
しかし、その評価は本当に正しいのでしょうか?多くの伝説的ギタリストが愛用してきたSGが、ただの“不人気ギター”で終わりません。
この記事では、ギブソンSGの特徴や「不人気」と言われる理由、さらには隠れた魅力について深掘りします。
購入前に知っておくべきポイントを押さえれば、あなたにとってSGが本当にふさわしいギターなのかが見えてくるはずです。
ギブソンSGの真の魅力を知りたいなら、ぜひ最後まで読んでみてください。
- ギブソンSGの特徴やメリット・デメリットが理解できる
- 「不人気」と言われる理由と実際の評価の違いが分かる
- 自分に合ったSGモデルの選び方や試奏時のポイントが学べる
- SGの弾きやすさを向上させる方法や中古購入時の注意点が分かる
ギブソンSGが不人気な理由を考察

ギブソンSGは歴史あるエレキギターの一つですが、「不人気」と言われることもあります。
しかし、それは本当に事実なのでしょうか?
まずはSGの特徴を整理し、その魅力や欠点を客観的に見ていきましょう。
SGが持つ個性を理解すれば、「不人気」という評価の背景も見えてくるはずです。
- ギブソンSGの特徴
- 不人気だと言われる主な理由
- ギブソンSGを使用するギタリスト
- SGが安いのは人気ないから?
- ギブソンSGの当たり年はいつ?
ギブソンSGの特徴
ギブソンSGは、1961年に登場したギターで、軽量かつ演奏性に優れたデザインが特徴です。
パワフルなサウンドと独特なルックスを持ち、多くの伝説的ギタリストにも愛用されてきました。
ここでは、SGの主な特徴について詳しく解説します。
軽量で扱いやすいデザイン
ギブソンSGは、他のギブソン製ギターと比べても非常に軽量で、長時間の演奏でも疲れにくいのが魅力です。
特にレスポールと比較すると、SGは圧倒的に軽く、重量が3kg前後と持ち運びやすさにも優れています。
そのため、ライブパフォーマンスやスタジオワークでも扱いやすく、初心者や体力に自信のない人でも気軽に弾ける点が評価されています。
レスポンスの良いサウンド
SGは、マホガニー材のボディとセットネック構造により、豊かなサスティンとクリアなトーンを生み出します。
特にミッドレンジの響きが強調され、歯切れの良いレスポンスを持っているため、ロックやブルースの演奏に適しています。
また、ハムバッカー・ピックアップを搭載しているモデルが多く、歪ませたときのパワフルなサウンドが魅力です。
コンパクトでスリムなボディ
SGは、ボディが非常にスリムで、厚みが抑えられたデザインになっています。
このスリムなボディによって、演奏中のフィット感が高まり、特に立って弾く際に快適さを感じるプレイヤーが多いです。
また、ダブルカッタウェイ(左右対称のカッタウェイ)形状により、ハイフレットへのアクセスがスムーズになっているのも特徴です。
そのため、ソロプレイや速弾きを多用するギタリストにとっては、演奏性の高いギターとして評価されています。
独特なビジュアルデザイン
SGは、他のギターと比べても個性的なルックスを持っています。
鋭角的なホーン(ツノのような形状)を持つデザインは、攻撃的でエネルギッシュな印象を与え、ハードロックやメタル系のギタリストにも愛用されています。
また、ボディの薄さと滑らかなシェイプが特徴的で、これが好きな人もいれば、やや奇抜に感じる人もいるでしょう。
メンテナンスが比較的簡単
SGは、シンプルな構造を持っているため、比較的メンテナンスがしやすいギターです。
ボルトオンネックのギターと比べると、セットネック構造のためネック調整はやや難しいですが、それ以外のパーツの交換や調整は容易です。
また、ピックガードが大きく設計されており、ピックアップや配線の交換作業がしやすいのもポイントです。
シンプルなデザインゆえに、カスタマイズしやすいのもSGのメリットの一つと言えるでしょう。
不人気だと言われる主な理由

ギブソンSGには多くの魅力がありますが、一部のギタリストからは「不人気」とされることもあります。
その理由として、音の特性やデザインの好み、演奏性の違いが挙げられます。
ここでは、SGが不人気と言われる主な要因を詳しく見ていきましょう。
レスポールに比べて音が軽い
ギブソンSGは、同じギブソン製のレスポールと比較されることが多く、特に「音が軽い」と言われることがあります。
レスポールは厚みのあるボディとメイプルトップによる豊かな低音とサスティンが特徴ですが、SGは薄いボディ構造のため、音の厚みがやや控えめです。
その結果、レスポールのような重厚で甘いトーンを求めるギタリストには、SGのサウンドが軽く感じられることがあります。
しかし、軽快で歯切れの良い音を活かした演奏をしたい場合には、SGの音の特性が大きな武器になります。
デザインの好みが分かれる
SGのデザインは非常に個性的で、鋭角的なツノの形状や薄く流線型のボディが特徴です。
このデザインは、ハードロックやメタル系のギタリストには魅力的に映る一方で、クラシックなギターの形を好む人には受け入れられにくい傾向があります。
特に、伝統的なレスポールやストラトキャスターのようなスタンダードなデザインに慣れている人からは、「奇抜すぎる」「攻撃的な見た目が苦手」と感じられることもあります。
デザインの好みが分かれる点が、不人気と言われる一因になっているのです。
一部の人には弾きにくい
SGは、軽量かつスリムなデザインにより演奏性が高い一方で、特有のバランスの問題があります。
ボディが軽く、ネックが長く感じられるため、ストラップを使ったときにヘッドが下がる「ヘッド落ち」が起こりやすいのです。
また、ネックジョイントが深めの位置にあるため、座って弾く際にネックが遠く感じられることもあります。
そのため、特にレスポールやストラトキャスターに慣れているプレイヤーには、SGの演奏感に違和感を覚えることがあります。
他モデルとの比較
ギブソンSGは、同じ価格帯の他のギターと比べられることが多く、特にレスポールやフェンダー・ストラトキャスターと比較されがちです。
レスポールは重厚な音と豪華なルックスで人気があり、ストラトキャスターは多様なジャンルに対応できる万能性が評価されています。
それに対し、SGはどちらかというと「中途半端なポジション」と見られることがあり、特定のジャンルでは優れているものの、万能型ではないという印象を持たれることがあります。
価格に対する性能
ギブソンSGは決して安いギターではなく、特にUSA製のモデルは高価です。
しかし、一部のギタリストからは「価格の割に作りがシンプルすぎる」と感じられることがあります。
レスポールのようにメイプルトップを使用した豪華なルックスではなく、装飾も少なめなため、高価格帯のモデルであっても「シンプルすぎる」と思われがちです。
また、エピフォンなどの廉価モデルが充実しているため、「SGは安く買える」というイメージが強く、正規のギブソンSGが割高に感じられることもあります。
ギブソンSGを使用するギタリスト

不人気だと言われがちなギブソンSGですが、このギターを愛用しているギタリストもたくさんいます。
ここでは、ギブソンSGを使用している有名なアーティストを紹介します。
アンガス・ヤング
AC/DCのギタリスト、アンガス・ヤングは、ギブソンSGの象徴的なプレイヤーの一人です。
彼のエネルギッシュなパフォーマンスと直感的なプレイスタイルは、SGの軽量で扱いやすい特性と相性抜群です。
特に、SGの歯切れの良いサウンドは、彼のシンプルながらもパワフルなリフやソロを際立たせています。
ステージ上で飛び跳ねながら演奏する姿は、SGの演奏性の高さを証明するものであり、多くのギタリストに影響を与えています。
トニー・アイオミ
ブラック・サバスのギタリスト、トニー・アイオミもSGを愛用するプレイヤーの一人です。
彼は、1960年代後半からSGを使用し、ヘヴィメタルの礎を築きました。
特に、パワフルでダークなサウンドは、SGのマホガニーボディとハムバッカーピックアップの組み合わせによるものです。
また、アイオミは指の一部を失うというハンデを持ちながらも、SGのスムーズな演奏性を活かして独特のプレイスタイルを確立しました。
彼の影響により、SGはヘヴィメタル界でも高く評価されています。
カルロス・サンタナ
ラテンロックの巨匠、カルロス・サンタナも初期のキャリアでSGを使用していました。
特に1969年のウッドストック・フェスティバルでの演奏では、SGを使いながら独特の歌うようなトーンを奏で、多くの観客を魅了しました。
サンタナのサウンドは、SGのクリアなミッドレンジと豊かなサスティンによって実現されており、ロックとラテンミュージックの融合を象徴するものとなりました。
現在ではPRSのギターをメインに使用していますが、SGを愛用していた時期の影響は今も色濃く残っています。
フランク・ザッパ
フランク・ザッパは、ユニークな音楽性と卓越したギタープレイで知られるミュージシャンです。
彼もSGを愛用しており、カスタム仕様のモデルを使用することが多かったことで有名です。
ザッパのプレイスタイルは非常に実験的で、複雑なエフェクトや独創的なフレージングを多用しました。
SGのレスポンスの良いサウンドとスムーズな演奏性は、彼の自由奔放なプレイにぴったりであり、前衛的な音楽表現を支える重要な要素となっていました。
松本孝弘
B’zのギタリスト、松本孝弘もSGを使用してきた日本を代表するギタリストの一人です。
彼は主にレスポールをメインギターとしていますが、楽曲によってはSGを使用し、独自のトーンを作り出しています。
松本孝弘のギターサウンドは、歌メロを引き立てるメロディアスなプレイが特徴で、SGのクリアで切れのあるサウンドがそれを際立たせる場面もあります。
特に、ライブでのアグレッシブな演奏時には、SGの軽量なボディが彼の動きをサポートしています。
SGが安いのは人気ないから?

ギブソンSGは、同じギブソン製のレスポールと比べると、比較的手頃な価格で販売されることが多いです。
そのため、「SGは人気がないから安いのでは?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
しかし、SGが安価な理由は、必ずしも人気の有無とは関係ありません。
SGの価格が抑えられている主な要因は、その構造にあります。
例えば、レスポールはトップにメイプル材を貼り合わせた厚みのあるボディが特徴ですが、SGはマホガニー単体の薄いボディデザインになっています。
これにより、材料コストが抑えられ、製造工程もシンプルになるため、比較的リーズナブルな価格で提供されるのです。
また、SGは軽量であるため、演奏性の向上を目的に選ばれることが多く、「安い=人気がない」というわけではありません。
実際に、多くのプロギタリストがSGを愛用しており、その人気は根強いものがあります。
ギブソンSGの当たり年はいつ?
ギブソンSGは、1961年にレスポールの後継モデルとして誕生しました。
その後、数十年にわたってさまざまな仕様変更が行われ、年代ごとに特徴の異なるモデルが存在します。
特に評価が高いのは、1960年代前半のヴィンテージSGです。
1961年から1965年ごろまでのSGは、ネックの仕込み角が浅く、軽量で演奏しやすい個体が多いとされています。
また、ピックアップには「PAF(Patent Applied For)」や初期の「Patent Number」ハムバッカーが搭載されており、ファットで温かみのあるトーンが魅力です。
1970年代以降はネックジョイントの強度が増し、安定感が向上したモデルが登場します。
近年では、ヴィンテージリイシューモデルやカスタムショップ製のSGも高い評価を受けており、2000年代以降のモデルにも「当たり年」と呼ばれる良質な個体が多く存在します。
ギブソンSGが不人気とはいえない魅力

「ギブソンSGは不人気」と言われることもありますが、実際には多くのギタリストに愛され続けている名機のひとつです。
軽量なボディ、扱いやすいネック、パワフルなサウンドなど、他のギターにはない魅力が詰まっています。
ここでは、ギブソンSGの特徴的な魅力を詳しく紹介し、その人気の理由を解説します。
- ギブソンSGの魅力を知る
- おすすめのギブソンSGモデル5選
- SGが弾きにくいときの対処法
- 中古で購入する際の注意点
- ギブソンSGの試奏体験談
ギブソンSGの魅力を知る
ギブソンSGは、見た目のユニークさだけでなく、演奏性やサウンド面でも多くの魅力を持つギターです。
軽量なボディや高いプレイアビリティは、長時間の演奏でも快適さを保ちます。
また、歯切れの良いシャープなトーンから、太く力強いサウンドまで幅広く対応できる点も、SGならではの強みです。
ここでは、SGの魅力を詳しく掘り下げていきます。
軽量で快適な演奏感
ギブソンSGの大きな特徴のひとつが、その軽量なボディです。
一般的なレスポールと比べると、SGは圧倒的に軽く、長時間の演奏でも肩や腕への負担が少ない設計になっています。
そのため、ライブパフォーマンスを重視するギタリストにとっては、大きな利点となります。
また、薄くコンパクトなデザインは、体へのフィット感が良く、ストレスなくプレイできるのも魅力です。
特に、高校生や初心者のギタリストにとっては、重たいギターよりも扱いやすく、演奏の上達を助ける要素のひとつになります。
シャープで力強いサウンド
SGは、その見た目のスタイリッシュさだけでなく、サウンド面でも優れた特徴を持っています。
特に、歯切れの良いシャープなトーンと、パワフルなサウンドが魅力です。
SGに搭載されるハムバッカーピックアップは、太く抜けの良い音を生み出し、ロックやハードロックに最適です。
さらに、マホガニーボディの特性により、適度なミッドレンジの厚みがあり、リードプレイにも力強さを与えます。
アンガス・ヤングやトニー・アイオミなど、多くのロックギタリストがSGを愛用しているのは、このパワフルなサウンドが理由のひとつです。
スムーズなプレイアビリティ
SGは、演奏性の高さにも定評があります。
特に、ハイフレットへのアクセスの良さは、多くのギタリストにとって大きな魅力です。
SGのカッタウェイデザインは深く、24フレットに近い位置まで無理なく手が届くため、速弾きやテクニカルなプレイをするギタリストにも向いています。
また、ネックの厚みが程よく薄めに設計されており、コードチェンジやフィンガリングのスムーズさも特徴のひとつです。
ソロプレイを多用するギタリストにとって、SGのプレイアビリティの高さは大きなメリットとなるでしょう。
ユニークなデザイン
ギブソンSGのデザインは、他のギターにはない独特な個性を持っています。
その特徴的なダブルカッタウェイの形状は、見た目のインパクトが強く、ひと目でSGと分かるデザインです。
この攻撃的なシルエットは、ロックやハードロックのステージ映えするだけでなく、演奏性の向上にも貢献しています。
また、SGにはクラシックな赤みがかったチェリーカラーのモデルが多く、ビンテージ感のある雰囲気も人気の要因です。
そのデザイン性の高さから、個性的なギタリストにも愛されるギターとなっています。
多用途に対応するサウンド幅
SGは、ロックやハードロックだけでなく、さまざまな音楽ジャンルに対応できる柔軟なサウンドを持っています。
ハムバッカーピックアップによるパワフルなディストーションサウンドはもちろん、トーンを絞れば温かみのあるクリーンサウンドも奏でることが可能です。
そのため、ジャズやブルース、ファンクなど、多様なジャンルで使用されることがあります。
また、エフェクターとの相性も良く、歪み系から空間系エフェクトまで幅広く使いこなせるため、音作りの自由度が高いのも魅力のひとつです。
おすすめのギブソンSGモデル5選

ギブソンSGには、多彩なモデルが存在し、それぞれに独自の特徴と魅力があります。
ここでは、特におすすめの5つのモデルをご紹介します。
Gibson SG Standard
SGシリーズの定番モデルで、2基のハムバッカーピックアップを搭載し、力強いサウンドが特徴です。
マホガニーボディとネックにより、深みのある音色を生み出します。
薄いボディと独特のカッタウェイデザインにより、高音域へのアクセスが容易で、幅広いジャンルで活躍する汎用性の高いギターです。
Gibson SG 61 Reissue
1961年に登場した初期のSGモデルを再現したギターで、小さめのピックガードが特徴です。
ヴィンテージスタイルのピックアップを使用しており、温かみのある音色が魅力です。
クラシックロックやブルースに適したモデルで、当時のデザインとサウンドを求めるギタリストにおすすめです。
Gibson SG Special
コストパフォーマンスに優れたモデルで、マホガニーボディとネック、ローズウッド指板を採用しています。
490Rと490Tのハムバッカーピックアップを搭載し、クリアでパワフルなサウンドを提供します。
初心者からベテランまで、幅広いプレイヤーに支持されているモデルです。
Gibson SG Custom
豪華な外観と高性能を兼ね備えたハイエンドモデルで、3基のハムバッカーピックアップを搭載しています。
ゴールドのハードウェアやパールのインレイなど、高級感のあるデザインが特徴です。
重厚なサウンドと豪華な見た目から、ハードロックやヘビーメタルのギタリストに人気があります。
Gibson SG Classic White
クラシックなホワイトフィニッシュが特徴のモデルで、エレガントな外観が目を引きます。
SG Standardの仕様をベースに、独特のカラーリングを採用しており、ステージ上での存在感も抜群です。
パワフルなサウンドと洗練されたデザインを求めるギタリストにおすすめです。
SGが弾きにくいときの対処法

ギブソンSGは軽量で取り回しが良い反面、人によっては「弾きにくい」と感じることがあります。
しかし、その原因の多くはギターの調整や演奏方法によって解決できます。
ここでは、SGが弾きにくいと感じたときの具体的な対処法を紹介します。
ネックの調整
SGのネックは薄めでスリムな形状をしているため、演奏スタイルによってはフィットしないことがあります。
特に、弦高が高すぎると押弦が難しくなり、弾きづらさを感じる原因になります。
この場合、トラスロッドを調整することでネックの反りを改善し、演奏しやすくすることが可能です。
調整には専用のレンチが必要ですが、慣れていない場合はリペアショップに依頼するのが安全です。
適切なネックの調整を行うことで、スムーズな演奏感を得ることができます。
弦の交換
弦の種類やゲージ(太さ)によっても、弾きやすさは大きく変わります。
SGは比較的軽量なギターのため、太い弦を張るとテンションが強くなり、弾きにくさを感じることがあります。
初心者や力の弱いプレイヤーには、ゲージが細めの弦(例えば .009-.042 のセット)を選ぶと負担が少なくなります。
また、弦の素材もニッケル製やコーティング弦など、好みに応じて選ぶことで快適な演奏感を得られます。
ストラップの調整
SGはレスポールなどと比べてボディが軽く、ヘッド側が下がる「ヘッド落ち」が起こりやすいギターです。
そのため、ストラップの長さを適切に調整することが重要です。
一般的には、ストラップを短めにしてギターを体に密着させると、安定感が増し弾きやすくなります。
また、滑りにくい素材のストラップ(レザー製など)を選ぶと、ヘッド落ちを防ぐのに役立ちます。
手の位置を確認
SGはボディがスリムでカッタウェイが深いため、手の位置を適切に調整しないと演奏がしづらく感じることがあります。
特に、ネックのジョイント部分がレスポールよりも前方にあるため、演奏時の手の位置に違和感を覚えることがあります。
これに慣れるには、ギターの構造を理解し、適切なフォームを意識することが重要です。
親指の位置や手首の角度を調整し、無理のない姿勢で演奏できるようにしましょう。
適切なトレーニング
ギターの弾きにくさは、ギター自体の特性だけでなく、演奏技術の問題であることもあります。
SGは特に速弾きやチョーキングが得意なギターなので、基礎的なフィンガリング練習やスケール練習を繰り返すことで、よりスムーズな演奏が可能になります。
また、SGのネックやボディバランスに慣れるためには、定期的な練習が欠かせません。
ギターの特性に適応するためのトレーニングを意識することで、より快適にSGを演奏できるようになります。
中古で購入する際の注意点

ギブソンSGを中古で購入する際には、価格の安さだけでなく、ギターの状態をしっかり確認することが重要です。
SGはボディが薄く軽量なため、衝撃に弱い部分もあります。
長く快適に演奏するために、以下のポイントをチェックしましょう。
ボディやネックの傷
中古ギターは、前のオーナーの使用状況によって状態が大きく異なります。
特にSGはボディが薄く、ネックのジョイント部分が弱いため、強い衝撃が加わるとクラック(ひび割れ)が発生しやすいです。
ボディやネックに目立つ傷やクラックがないかを確認し、塗装の剥がれや大きなダメージがある場合は、修理のコストも考慮する必要があります。
また、ネックの反りがないか、目視で確認することも重要です。
フレットの状態を確認
フレットはギターの演奏性に大きく影響する重要な部分です。
中古のSGを購入する際は、フレットの摩耗具合を確認しましょう。
特に、よく使われるポジション(1~7フレット付近)がすり減っていないかをチェックします。
フレットが大きく摩耗していると、音詰まりやビビりが発生する可能性があります。
交換には費用がかかるため、購入前に十分に確認しましょう。
トラスロッドの調整機能
ギターのネック調整に必要なトラスロッドが正常に機能するかも重要なポイントです。
トラスロッドは、ネックの反りを調整する役割を持ちますが、中古ギターの中には過度に回されていて調整が効かなくなっているものもあります。
購入前に「トラスロッドの余裕があるか」をショップに確認し、可能であれば試しに少し回してもらうと安心です。
調整できない場合、後々のセッティングに支障をきたす可能性があります。
オリジナルパーツの有無
中古ギターの多くは、前のオーナーがピックアップやペグ、ブリッジなどを交換していることがあります。
改造されている場合、純正パーツが残っているかを確認しましょう。
オリジナルパーツの有無は、リセールバリューにも影響するため、将来的に売却を考えている場合は特に注意が必要です。
可能であれば、シリアルナンバーをチェックし、オリジナル仕様と照らし合わせるとよいでしょう。
弦高とセットアップの状態
中古のSGを購入する際は、弦高の状態もチェックしてください。
弦高が極端に高い場合は、ブリッジやナットの調整が必要になることがあり、演奏性に影響します。
また、ナットの溝が深すぎるとチューニングが安定しにくくなるため、弦高のバランスが適切かどうかを確認しましょう。
試奏できる場合は実際に弾いてみて、演奏しやすいかを確かめるのがベストです。
ギブソンSGの試奏体験談

過去に、楽器店でギブソンSGを試奏する機会がありました。
以前からレスポールに憧れていたのですが、SGも気になっていたので、実際に手に取ってみることにしたのです。
まず驚いたのは、その軽さです。
レスポールと比べると圧倒的に軽く、長時間の演奏でも負担が少なそうだと感じました。
ネックも細めで、コードチェンジや速いフレーズのプレイがスムーズにできるのが好印象でした。
サウンドもレスポンスが良く、ピッキングの強弱がしっかり表現されるのが魅力的でした。
ただ、見た目のデザインが自分の好みとは少し違い、購入には至りませんでした。
特徴的なダブルカッタウェイや、角ばったボディ形状は好きな人にはたまらないと思いますが、もう少し柔らかいスタイルを求める自分には、少し個性的すぎました。
その後、同じダブルカッタウェイでも、角が鋭利ではないGibson DCの方を購入することにしたのです。
音や重さはSGと変わらないと思いますが、見た目のデザインはDCの方が合っています。
とはいえ、SGは軽さや演奏性の良さ、そして個性のあるルックスが魅力的なギターです。
デザインが好みに合えば、非常に扱いやすい一本だと思いました。
ギブソンSGは不人気の総括
記事のポイントをまとめます。
- ギブソンSGはレスポールより軽量で長時間の演奏がしやすい
- レスポールに比べて音が軽いと言われるがレスポンスが良い特徴がある
- デザインは個性的で好みが分かれるが多くのギタリストに支持されている
- ネックが細めでコードチェンジや速弾きがしやすいプレイアビリティがある
- ボディが薄いため衝撃に弱く中古購入時はクラックに注意が必要
- 有名ギタリストが愛用しており音楽ジャンルを問わず活躍できるモデル
- SGは安価なモデルもあり価格面で手に取りやすいメリットがある
- 演奏しにくいと感じる場合はネックやストラップの調整で改善できる
- デザインが好みに合えば非常に魅力的で演奏性に優れたギターとなる
- オリジナルパーツの有無やフレットの状態は中古購入時の重要な確認点