セルマーのアルトサックスの評判とは?初心者が値段の安い中古を買う前に!

セルマーのアルトサックスの評判とは?初心者が値段の安い中古を買う前に!

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アルトサックスを始めたばかりの人なら、一度は耳にする名ブランド「セルマー」。
その豊かな音色と響きの良さから、世界中のサックス奏者に愛されてきました。
でも、新品はちょっと高い……そんなときに気になるのが「中古でも大丈夫?」という疑問。
この記事では、セルマーのアルトサックスの評判や、初心者が中古で選ぶときのポイントをわかりやすく紹介します。
初めての一本を探している人でも、安心して“かっこいい音”を手に入れられるように解説していきます。

セルマーとはどんなブランド?

セルマー(Selmer)はフランス発祥の老舗サックスメーカーで、世界中のプロ奏者から絶大な信頼を得ています。創業は1885年。もともとはクラリネットのメーカーでしたが、1920年代からサックスの製造を始め、その完成度の高さで一躍トップブランドとなりました。現在でも「サックスといえばセルマー」と言われるほどの存在感があります。

セルマーの特徴は、ひと言で言えば音の深みと艶。吹いた瞬間に広がるまろやかな音色、力強くも繊細な響きが魅力で、クラシックからジャズまで幅広いジャンルで愛されています。プロのジャズサックス奏者の多くがセルマーを愛用しているのも、その表現力の豊かさゆえです。

なぜセルマーのサックスは評価が高いのか

セルマーが高く評価される理由はいくつかあります。ひとつは、職人の手による細かな調整と設計の精密さです。管の厚みやベルの形状、トーンホールの配置など、すべてが緻密に計算されており、息の流れがスムーズでコントロールしやすい構造になっています。

また、セルマー独特の「暖かく包み込むような音色」は、他メーカーではなかなか再現できません。吹奏感が柔らかく、音がよく伸びるため、初心者でも上達を実感しやすい点も大きな魅力です。

さらに、シリーズごとに個性があり、特に「Super Action 80 Series II」は世界的に人気のモデルです。プロだけでなく、アマチュアにも「一度は吹いてみたい憧れのサックス」として名前が挙がることが多いブランドです。

初心者がいきなりセルマーを選んでも大丈夫?

結論から言うと、「大丈夫」です。むしろ、長く使える良い楽器を最初から選ぶのは大きなメリットです。セルマーは反応が良く、音のバランスも取りやすいため、初心者でも息が通りやすく、無理のないフォームで練習できます。

ただし、新品は価格が高く、アルトサックスでも50万円以上するモデルが多いため、最初の1本としてはハードルが高いと感じる人も少なくありません。そのため、「中古で良いものを探す」という選択肢は非常に現実的です。

セルマーの人気モデル一覧

セルマーのサックスには数多くの名機がありますが、ここでは特にアルトサックスで人気の高いモデルを紹介します。どのモデルも音色の個性や吹奏感に特徴があり、自分の好みに合った一本を見つけるための参考になります。

Super Action 80 Series II(スーパーアクション80シリーズ2)

1980年代から続くロングセラーモデルで、セルマーを代表する名機。明るく華やかな音色で、クラシックからジャズまでオールラウンドに対応できる万能さが魅力です。吹きやすさとバランスの取れた音程で、初心者にも人気があります。音の立ち上がりがよく、軽い息でもしっかりと響いてくれるので、「初めてのセルマー」に最適なモデルといえます。

SA80 Series III(シリーズ3)

セルマーの中でも最新設計のモデルで、明るく透明感のある音色が特徴です。キーの動きが軽く、細かいフレーズも滑らかに演奏できるため、クラシック奏者や吹奏楽出身のプレイヤーに人気があります。シリーズ2よりも現代的でシャープなサウンドを求める人に向いています。

Mark VI(マークシックス)

1954年から1970年代にかけて製造された伝説的モデルで、「幻の名器」とも呼ばれています。現在は新品の生産がなく、中古市場でしか手に入りませんが、その音の太さや深み、ビンテージ特有の響きは唯一無二です。価格は高めですが、憧れの存在として今も多くのサックスプレイヤーが探し求めています。

初心者におすすめの中古価格帯(10万〜30万円)

アルトサックス初心者がセルマーを選ぶ際に、現実的に手が届きやすいのが10万〜30万円の中古価格帯です。この範囲なら、入門者でも無理なく手に入る品質の良いセルマーが見つかります。

10万円台前半のものは、古いモデルやリペア前の個体が多く、購入後に調整費用がかかる場合があります。できれば「全タンポ交換済」「全体調整済」と記載のある個体を選ぶと、すぐに安心して吹くことができます。

20万円台になると、状態の良いSeries IIやSeries IIIの中古が見つかることもあり、初心者でもプロ志向の音を体験できるレベルになります。楽器店によっては保証付きのリユース品を扱っていることもあり、そうしたものを選ぶのがおすすめです。

また、30万円前後まで予算を上げると、Reference 54など上位モデルの中古も選択肢に入ってきます。新品同様の仕上げで、長く使える相棒を見つけたい人にとっては、この価格帯が理想的です。

中古のセルマーを選ぶ時の注意点

中古サックスを選ぶ際は、価格だけで決めずに「状態」と「調整の有無」をしっかり確認することが重要です。

まず、サックスは精密な楽器なので、管体の歪みやキーのガタつきがあると、どんなに良いメーカーでも音程や吹奏感に影響します。特にタンポ(トーンホールを塞ぐパッド)の状態はチェックポイントで、ひび割れや隙間があると空気漏れを起こしてしまいます。

また、見た目がきれいでも、長期間使われずに放置されていた個体は注意が必要です。金属部分が内部で腐食していたり、オクターブキーの動きが悪くなっていたりすることがあります。

信頼できる楽器店で「全タンポ交換済」「調整済」と記載のあるものを選ぶと安心です。特に、セルマーのような高級サックスは扱いに慣れたリペアマンが調整している店舗で購入するのが理想です。

中古でもセルマーの魅力は変わらない

セルマーのサックスは長く使っても音が劣化しにくく、むしろ“吹き込むほどに味が出る”と言われるほどです。新品では少し硬さを感じるモデルでも、中古なら程よく音がこなれていて、まろやかな音色を出しやすい個体もあります。

中古を選ぶメリットは、価格を抑えながらプロ仕様の音を手に入れられること。うまく選べば、初心者でも「音がかっこいい」と感じる演奏をすぐに楽しむことができます。

まとめ

セルマーのアルトサックスは、音の深み、反応の良さ、そして持つだけで心が踊るデザイン性まで、すべてがトップクラスです。中古であっても、その魅力はほとんど損なわれません。

これからサックスを始める人こそ、長く付き合える相棒としてセルマーを検討してみてください。中古でも丁寧に調整された一本なら、最初の一音からきっと“かっこいい自分”に出会えるはずです。

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