Ibanezをネットで調べると、「弾きにくい」という意見を目にすることがあります。
せっかく気に入ったデザインやスペックのギターを見つけても、弾きにくいのは嫌ですよね。
「ネックが薄くて握りにくい」「フレットが大きくて押さえづらい」などといった噂を信じて、購入の候補から外してしまう人もいるのではないでしょうか。
しかし、Ibanezだから弾きにくいということはありません。
Ibanezは多くのギタリストに愛されており、速弾きやテクニカルなプレイを得意とする人にはむしろ弾きやすいと感じているのです。
そこで本記事では、Ibanezが弾きにくいと言われる理由を解説し、その対策やおすすめモデルについて詳しく紹介します。
Ibanezの本当の魅力を知ることで、あなたにぴったりの一本が見つかるかもしれません。
Ibanezのギターを購入するか迷っている方は、ぜひ最後までお読みください。
Ibanezで弾きやすいギター5選
Ibanez以外でとにかく弾きやすいギター
- Ibanezが弾きにくいと言われる理由とその実態を理解できる
- 自分に合ったIbanezのモデルや調整方法が分かる
- 他の弾きやすいギターとの比較で選択肢を広げられる
- 中古購入時の注意点を知り、失敗を防ぐことができる
Ibanezが弾きにくいと言われる理由を考察

Ibanezのギターは世界中のギタリストに愛用されていますが、一部では「弾きにくい」という意見も見られます。
特に初心者やIbanez以外のギターに慣れた人からは、違和感を覚えることがあるようです。
では、なぜIbanezのギターは弾きにくいと言われるのでしょうか? その理由を詳しく見ていきましょう。
- Ibanezが弾きにくい理由
- Ibanezがダサいと言われるワケ
- Ibanezが向いてる人の特徴
- Ibanezはどこで製造している?
- Ibanezの最上位シリーズは?
- Ibanezを使用しているギタリストは?
Ibanezが弾きにくい理由
Ibanezのギターは、他のブランドと比較して独特な設計や仕様が特徴です。
そのため、プレイヤーによっては慣れるまでに時間がかかることがあります。
ここでは、Ibanezが弾きにくいと感じられる主な理由を解説します。
ネックが薄くて握りにくい
Ibanezのギターは、一般的にネックが薄く設計されています。
特に「Wizardネック」と呼ばれるシリーズは、薄くてスリムな形状が特徴です。
これにより速弾きには適していますが、手の大きいプレイヤーや、太めのネックに慣れている人には握りにくく感じることがあります。
薄いネックは手のひらにフィットしにくく、長時間の演奏で疲れやすいと感じることもあるでしょう。
特にコード弾きが主体のプレイヤーには、慣れるまで違和感があるかもしれません。
フレットが大きくて押さえにくい
Ibanezの多くのギターには「ジャンボフレット」と呼ばれる大きめのフレットが採用されています。
ジャンボフレットは弦を軽く押さえるだけで音が出しやすいという利点がありますが、慣れていないと指の力加減が難しく、余計に力が入ってしまうことがあります。
特に初心者の場合、フレットのサイズが大きいことで弦を押さえたときに音程が微妙にズレることがあり、違和感を覚えることも少なくありません。
弦高が高めに設定されている
Ibanezのギターは、工場出荷時に比較的弦高が高めに設定されていることが多いです。
弦高が高いと、押弦する際に指へ余計な力が必要になり、弾きにくさを感じる原因になります。
特に初心者や力の弱いプレイヤーにとっては、思うように演奏できないと感じることがあるでしょう。
ただし、弦高は調整が可能なので、適切にセッティングを行えば弾きやすくすることができます。
フロイドローズの調整が難しい
Ibanezの一部のモデルには、フロイドローズタイプのトレモロユニットが搭載されています。
フロイドローズは大きなアーミングが可能な一方で、弦交換やチューニングの調整が難しいという欠点があります。
ブリッジ全体が浮いた構造になっているため、1本の弦の張力を変えると他の弦のチューニングも影響を受けてしまいます。
調整に慣れていない人にとっては、扱いが難しく、演奏前に時間がかかるため「弾きにくい」と感じる原因になりやすいです。
音の立ち上がりが速い
Ibanezのギターは、ピックアップの設計やボディの構造によって、音の立ち上がりが速い傾向にあります。
これは、特に速弾きやテクニカルなプレイには向いていますが、弾き方によっては繊細なコントロールが求められます。
特に、ピッキングの強弱がダイレクトに音に反映されやすいため、弾き慣れていないと音のバランスを取るのが難しく感じることがあります。
その結果、演奏時に安定感が欠けるように感じてしまうことがあるのです。
Ibanezがダサいと言われるワケ

Ibanezのギターは高性能で多くのプロギタリストにも愛用されていますが、一部のギタリストから「ダサい」と言われることもあります。
デザインやブランドイメージが特定の音楽ジャンルに偏っているため、好き嫌いが分かれることが理由の一つです。
では、具体的にどのような点が「ダサい」と言われる要因になっているのでしょうか?
派手なデザインが多い
Ibanezのギターは、鮮やかなカラーリングや奇抜なデザインのモデルが多いことで知られています。
特にRGシリーズやJEMシリーズなどは、ネオンカラーやユニークなボディシェイプが採用されており、派手な印象を与えます。
このようなデザインはステージ映えする一方で、シンプルなルックスを好むギタリストからは「目立ちすぎてダサい」と思われることがあります。
また、フルブラックやマット仕上げなどのシックなモデルもあるものの、Ibanez=派手なギターというイメージが強いため、敬遠されることもあるのです。
メタル系のイメージが強い
Ibanezは、ハードロックやヘヴィメタルのギタリストに多く愛用されており、その影響で「メタル向けのギター」という印象を持たれがちです。
特に7弦や8弦の多弦ギターが充実していることや、アグレッシブな演奏スタイルに適した仕様が採用されているため、クリーンなサウンドやクラシックなロックを演奏したい人には合わないと感じることもあります。
そのため、「Ibanezを持っているとメタルしか弾かないと思われるのが嫌だ」と感じる人もいるようです。
ロゴの好みが分かれる
ギターのヘッドにはブランドのロゴが入っていますが、Ibanezのロゴデザインは好みが分かれやすいポイントの一つです。
Ibanezのロゴは、斜めに流れるようなフォントで書かれており、モダンでスタイリッシュな印象があります。
しかし、クラシックなギターのロゴに慣れている人にとっては、少し安っぽく見えたり、機械的な印象を受けたりすることもあります。
特にFenderやGibsonのような伝統的な筆記体ロゴを好む人にとっては、Ibanezのロゴは少し味気なく感じられるかもしれません。
木の質感が感じにくい
Ibanezのギターは、ボディにグロス(光沢)仕上げや塗装が施されているモデルが多いため、木材のナチュラルな質感を感じにくいという特徴があります。
特に、クラシックなギターやヴィンテージ系のモデルを好む人は、木目を活かしたナチュラルフィニッシュのギターを求める傾向があります。
しかし、Ibanezの多くのモデルは派手な塗装や鮮やかなグラフィックが施されており、シンプルなルックスを好む人には受け入れられにくいことがあります。
一方で、ナチュラルフィニッシュのモデルも存在するため、デザインの選択肢がないわけではありません。
ブランドの歴史が浅い
Ibanez(アイバニーズ)は、日本の星野楽器が展開するギターブランドです。
その起源は1935年にさかのぼり、スペインのギター製作者サルバドール・イバニェスに由来する「Ibanez Salvador」ブランドとしてスタートしました。
本格的にエレキギターの製造を始めたのは1957年頃で、1970年代には独自のデザインや技術を取り入れたモデルを展開し、世界的なブランドへと成長しました。
Fender(フェンダー)やGibson(ギブソン)など、100年以上の歴史を持つブランドと比べると、Ibanezは比較的新しい存在に感じられるかもしれません。
しかし、その革新的な設計とプレイヤー志向のアプローチによって、多くのギタリストに支持されています。
Ibanezが向いてる人の特徴

Ibanezのギターは「弾きにくい」や「ダサい」といった意見もありますが、実際には多くのギタリストに愛されているブランドです。
特に特定の演奏スタイルやサウンドを求める人にとっては、他のブランドにはない大きな魅力があります。
ここでは、Ibanezのギターが特に向いている人の特徴を紹介します。
速弾きがしたい人
Ibanezのギターは、速弾きに特化した設計がされています。
特に「Wizardネック」と呼ばれる薄くて幅の広いネックは、指の移動がスムーズで、スピーディーなプレイがしやすい仕様になっています。
また、ジャンボフレットが採用されているため、軽い力で押弦でき、細かい運指でもストレスを感じにくいのが特徴です。
さらに、Ibanezの多くのモデルには、滑らかなカッタウェイが採用されており、ハイポジションへのアクセスがしやすいため、速弾きを多用するギタリストには理想的な仕様になっています。
モダンな音を求める人
Ibanezのギターは、クリアで抜けの良いサウンドが特徴です。
特に、パワフルなハムバッカーや高出力のピックアップを搭載したモデルが多く、歪ませても音がこもらず、クリアに抜けるモダンなサウンドを楽しむことができます。
シングルコイルのギターに比べてノイズが少なく、音の立ち上がりが速いため、シャープでエッジの効いたトーンを求める人に適しています。
ジャズやブルースなどのヴィンテージ系の音よりも、ロックやメタルのモダンなサウンドを求めるプレイヤーにぴったりのギターです。
HR/HMが好きな人
Ibanezは、ハードロック(HR)やヘヴィメタル(HM)のジャンルで特に支持されています。
実際、多くのメタル系ギタリストがIbanezのギターを使用しており、そのジャンルに特化した設計がされています。
例えば、7弦や8弦ギターのラインナップが豊富で、低音域をしっかりと出せる仕様になっています。
また、フロイドローズタイプのトレモロユニットを搭載したモデルも多く、激しいアーミングプレイにも耐えられる構造になっています。
HR/HM系のサウンドに最適なギターを求めるなら、Ibanezは間違いなく有力な選択肢になります。
軽いギターが欲しい人
Ibanezのギターは、比較的軽量なモデルが多いのも特徴です。
特に「Sシリーズ」や「AZシリーズ」などは、薄くて軽量なボディを採用しており、長時間の演奏でも負担が少ない設計になっています。
重いギターは肩や腰に負担がかかりやすいため、ライブで長時間演奏する人や、取り回しの良いギターを求める人にはIbanezの軽量モデルが適しています。
また、軽いギターは初心者にも扱いやすく、ストレスなく演奏できるメリットもあります。
個性的なデザインを好む人
Ibanezのギターは、ユニークなデザインが特徴で、個性を出したい人に向いています。
派手なカラーリングや独特なボディシェイプのモデルが多く、ステージ上での存在感を重視するギタリストにはピッタリです。
また、スティーブ・ヴァイのシグネチャーモデル「JEM」シリーズのように、特徴的なデザインを持つモデルもあり、他のブランドにはない個性的なルックスを楽しむことができます。
シンプルなデザインのギターでは物足りないという人には、Ibanezの多彩なデザインが魅力的に映るでしょう。
Ibanezはどこで製造している?

Ibanezは、日本の名古屋市に本社を構える星野楽器が所有するギターブランドです。
同社のギターは、主に日本、中国、インドネシア、そしてアメリカのロサンゼルスにあるカスタムショップで製造されています。
特に高級モデルや限定モデルは日本国内で生産され、高い品質管理のもとで製造されています。
一方、エントリーモデルや中級モデルは、中国やインドネシアの工場で生産され、コストパフォーマンスに優れた製品として提供されています。
また、アメリカのロサンゼルスにあるカスタムショップでは、プロミュージシャンの要望に応じた特注モデルの製作が行われています。
このように、Ibanezは世界各地の工場で多様なニーズに応じたギターを製造し、世界中のギタリストに提供しています。
Ibanezの最上位シリーズは?

Ibanezの最上位シリーズとして知られるのは「J.Custom」シリーズです。
このシリーズは、日本の熟練した職人たちによって手作業で製作され、高品質な木材やパーツを使用しています。
細部にまでこだわった美しいインレイや高度な仕上げが特徴で、演奏性と音質の両面で最高峰のパフォーマンスを提供します。
また、「Prestige」シリーズも上位モデルとして位置付けられ、高い品質と優れた演奏性を備えています。
これらのシリーズは、プロフェッショナルなギタリストや熱心な愛好家に向けて設計されており、Ibanezの技術と情熱が詰まったギターとなっています。
Ibanezを使用しているギタリストは?

Ibanezのギターは、世界中の多くの著名なギタリストに愛用されています。
例えば、スティーブ・ヴァイやジョー・サトリアーニなどの名だたるギタリストがIbanezのシグネチャーモデルを使用しています。
また、メタルバンド「Fear Factory」のディーノ・カザレスや、フュージョンギタリストのトニー・マカパインもIbanezのギターを愛用しています。
さらに、近年ではインストゥルメンタルバンド「Polyphia」のティム・ヘンソンやスコット・リーペイジもIbanezのシグネチャーモデルを使用しており、若い世代のギタリストからも支持を集めています。
このように、ジャンルや世代を超えて多くのギタリストに選ばれていることが、Ibanezのギターの多様性と品質の高さを物語っています。
Ibanezが弾きにくいのを改善する方法

Ibanezのギターは、その独特なデザインや仕様から「弾きにくい」と感じる人もいます。
しかし、モデル選びや調整を工夫することで、演奏性を大幅に向上させることが可能です。以下に、弾きやすさを追求したIbanezのギター5選をご紹介いたします。
- Ibanezで弾きやすいギター5選
- Ibanezを弾きやすくする方法
- Ibanez以外でとにかく弾きやすいギター
- Ibanezの中古を買う際の注意点
- Ibanezの試奏体験談
Ibanezで弾きやすいギター5選
ここでは、特に演奏性に優れ、初心者から上級者まで幅広くおすすめできるIbanezのギターを5つご紹介いたします。
RG550
RG550は、Ibanezの代表的なモデルであり、その極薄の「Super Wizard」ネックが特徴です。
5ピース構造のメイプルとウォルナット材を使用し、剛性と快適な握り心地を両立しています。
メイプル指板は明るくクリアな音色を提供し、V7、S1、V8ピックアップの組み合わせにより、多彩なサウンドメイクが可能です。
また、Ibanezオリジナルの「Edge」トレモロブリッジとGotoh製マシンヘッドにより、滑らかな操作性と高いチューニング安定性を実現しています。
RG421
RG421は、固定ブリッジを採用したシンプルな構造で、チューニングの安定性とメンテナンスの容易さが魅力です。
ネックは薄型の「Wizard III」ネックを採用し、速弾きやテクニカルなプレイにも対応します。
ボディにはマホガニーを使用し、暖かみのある豊かな音色を提供します。
Quantumピックアップにより、クリアでレスポンスの良いサウンドが得られ、幅広い音楽ジャンルに適しています。
RG350DXZ
RG350DXZは、演奏性とコストパフォーマンスを両立させたモデルです。
「Wizard III」ネックとジャンボフレットにより、快適な演奏性を提供します。
HSH構成のInfinityピックアップは、多彩なトーンバリエーションを可能にし、幅広い音楽スタイルに対応します。
また、Edge-Zero IIトレモロブリッジにより、安定したチューニングと滑らかなアーミングを実現しています。
AS73-TCD
AS73-TCDは、セミホロウボディ構造を持つモデルで、暖かく豊かな音色が特徴です。
「Artcore」シリーズの一つであり、クラシックなデザインとモダンな演奏性を兼ね備えています。
「Artcore」ネックとローズウッド指板により、快適な演奏感を提供します。
Classic Eliteピックアップは、バランスの取れたトーンを提供し、ジャズやブルースなどのジャンルに適しています。
S621QM
S621QMは、薄型で軽量なボディデザインが特徴のモデルです。
「Wizard III」ネックとジャンボフレットにより、優れた演奏性を提供します。
キルトメイプルトップが美しい外観を演出し、Quantumピックアップにより、クリアでパワフルなサウンドを実現しています。
固定ブリッジを採用しているため、チューニングの安定性も高く、メンテナンスも容易です。
Ibanez以外でとにかく弾きやすいギター

Ibanez以外にも、弾きやすさで定評のあるギターが多数存在します。
さまざまなメーカーの弾きやすいギターを、5つご紹介します。
Ibanezが気になる方は、他の弾きやすいギターを選んでください。
Fender American Ultra Stratocaster
FenderのAmerican Ultra Stratocasterは、伝統的なストラトキャスターのデザインに最新の技術を融合させたモデルです。
モダンDシェイプのネックとロールドエッジ処理された指板により、滑らかな演奏性を実現しています。
また、最新のUltra Noiselessピックアップを搭載し、クリアでノイズの少ないサウンドが特徴です。
さらに、10インチから14インチへと変化するコンパウンドラジアス指板により、コードプレイからソロ演奏まで快適に行えます。
Gibson SG
Gibson SGは、その軽量なボディとスリムなネックで高い演奏性を誇るギターです。
レスポールに比べてボディが薄く、長時間の演奏でも負担が少ないのが特徴です。
また、ダブルカッタウェイ構造により、ハイポジションへのアクセスが容易で、速弾きやソロプレイにも適しています。
パワフルなハムバッカー・ピックアップを搭載し、歯切れの良いトーンから厚みのあるサウンドまで幅広く対応可能です。
弾きやすさと個性的なサウンドを兼ね備えたモデルとして、初心者からプロまで幅広く支持されています。
PRS SE Custom 24
Paul Reed Smith SE Custom 24は、高品質と手頃な価格を両立させたモデルです。
24フレット仕様で広い音域をカバーし、薄めのネックプロファイルにより快適な演奏性を提供します。
85/15 “S”ピックアップを搭載し、クリアでバランスの取れたサウンドが特徴です。
さらに、PRS独自のトレモロブリッジにより、安定したチューニングと滑らかなアーミングが可能です。
YAMAHA Pacifica 112V
YAMAHA Pacifica 112Vは、初心者から上級者まで幅広く支持されるコストパフォーマンスに優れたモデルです。
アルダーボディにメイプルネック、ローズウッド指板を採用し、バランスの取れたトーンが特徴です。
シングルコイルとハムバッカーピックアップの組み合わせにより、多彩な音作りが可能です。
また、コイルタップ機能を備えており、さらに幅広いサウンドバリエーションを提供します。
ESP Horizon
ESP Horizonは、プロフェッショナルなギタリスト向けに設計された高性能モデルです。
スルーネック構造により、優れたサステインと高い演奏性を実現しています。
薄めのUシェイプネックと24フレット仕様で、テクニカルなプレイにも対応します。
Seymour DuncanやEMGなどの高出力ピックアップを搭載し、パワフルでクリアなサウンドが特徴です。
また、フロイドローズトレモロシステムを採用しているモデルもあり、激しいアーミングにも対応可能です。
Ibanezを弾きやすくする方法

Ibanezのギターは、その設計上「弾きにくい」と感じることがありますが、適切な調整を行うことで快適な演奏性を手に入れることができます。
特に、ネックや弦高の調整、ピックアップの設定、弦選び、そして定期的なメンテナンスを行うことで、演奏のしやすさが格段に向上します。
以下に、具体的な改善方法をご紹介します。
ネックの調整を行う
ギターのネックは木材でできており、湿度や温度の影響を受けやすいため、適切な調整が必要です。
Ibanezのギターは薄いネックが特徴ですが、反りやねじれが生じると弾きにくくなります。
ネックの反りを確認するには、ギターを正面から見て弦と指板の隙間をチェックしましょう。
弦高が極端に高くなったり、逆にフレットがビビるようなら、トラスロッドを使って調整します。
自分で調整するのが不安な場合は、楽器店でプロに依頼するのも良いでしょう。
弦高を適切に設定する
弦高とは、フレットと弦の間の距離のことを指します。
弦高が高すぎると押さえにくくなり、逆に低すぎるとフレットバズ(ビビり)が発生する可能性があります。
Ibanezのギターは出荷時の設定で弦高がやや高めになっていることが多いため、自分に合った高さに調整することで、より快適に演奏できます。
調整はブリッジのサドルを上下させることで行いますが、理想的な弦高はプレイスタイルによって異なるため、試しながら微調整すると良いでしょう。
ピックアップの高さを調整
ピックアップの高さは、サウンドと弾きやすさの両方に影響を与えます。
高さが低すぎると出力が小さくなり、逆に高すぎると磁力の影響でサスティンが失われることがあります。
Ibanezのギターはハイゲイン向けのピックアップを搭載しているモデルが多く、適切な高さに設定することで音抜けの良いサウンドを実現できます。
一般的には、6弦側で2mm~3mm、1弦側で1.5mm~2.5mm程度が推奨されていますが、好みに応じて微調整すると良いでしょう。
自分に合った弦を選ぶ
弦の種類やゲージ(太さ)は、演奏性に大きく影響します。
Ibanezのギターは速弾きやテクニカルなプレイを想定しているため、比較的細めの弦(.009~.042など)が標準で張られていることが多いですが、演奏スタイルによっては変更した方が良い場合もあります。
例えば、よりパワフルな音が欲しい場合は太めの弦(.010~.046)に、軽いタッチで弾きたい場合はさらに細い弦(.008~.038)を試すのも良いでしょう。
定期的なメンテナンス
ギターは定期的にメンテナンスを行うことで、常に快適な状態を維持できます。
弦交換やネック調整はもちろん、フレットの磨耗やブリッジのサビなどにも注意を払うことが重要です。
また、Ibanezのギターはフロイドローズ搭載モデルが多いため、トレモロのバランスを定期的にチェックし、必要に応じて調整を行いましょう。
日々の簡単なメンテナンスとして、演奏後に弦を拭いたり、指板のクリーニングをすることで、弾きやすさを維持できます。
Ibanezの中古を買う際の注意点

Ibanezの中古ギターは、新品よりも手頃な価格で手に入るため、コストを抑えて良いギターを手に入れたい人には魅力的な選択肢です。
しかし、中古品ならではのリスクもあるため、購入時には慎重なチェックが必要です。
ここでは、特に注意すべきポイントを解説します。
外観の状態を確認
中古ギターの第一印象は、外観の状態から判断できます。
ボディやネックに大きな傷や打痕があると、見た目の問題だけでなく、演奏性にも影響を及ぼす可能性があります。
特に、ボディのクラック(ひび割れ)や塗装の剥がれは、湿度管理が適切でなかった証拠となることもあるため注意が必要です。
また、金属パーツの錆やくすみが目立つ場合、過去の管理状態が良くなかった可能性が高いので、慎重に判断しましょう。
フレットの摩耗具合を確認
フレットの摩耗は、中古ギターを選ぶ際の重要なチェックポイントです。
フレットがすり減っていると、音詰まりやチョーキング時の音切れが発生する原因になります。
特に、ハイポジションのフレットが極端にすり減っている場合、リフレット(フレット交換)が必要になる可能性があるため、追加の修理費用を考慮する必要があります。
指板の減りや凹みも同時にチェックし、演奏に支障がないか確認しましょう。
ネックの状態をチェック
ネックの状態は、ギターの演奏性に直結する重要なポイントです。
ネックが反っていると弦高が極端に高くなったり、逆に低すぎてビビリが発生したりするため、正常な状態であるかを確認しましょう。
ネックを横から見て、順反りや逆反りがないかチェックし、できれば実際に弦を押さえて演奏しながら異常がないか確認するのが理想的です。
また、トラスロッドが適切に機能するかどうかも重要なので、調整が可能か事前に確認すると安心です。
改造や修理の有無
中古のIbanezギターの中には、前の所有者が改造を施しているものもあります。
ピックアップ交換やブリッジ変更などが行われている場合、純正の状態とは異なるサウンドや演奏性になっている可能性があります。
また、過去にネック折れやボディの修理が施されている場合、耐久性に問題があることもあるため、修理歴をできるだけ確認することが重要です。
特に、安価な中古ギターには「訳あり品」が含まれることがあるため、慎重にチェックしましょう。
保管状態を確認
ギターの保管状態は、楽器の寿命に大きく影響します。
湿度管理が適切に行われていないと、ネックの反りや木材の劣化が進んでいる可能性があります。
ケースに入れずに長期間放置されていた場合、ホコリや湿気の影響を受けやすく、電子パーツの接触不良やサビが発生しやすくなります。
出品者に保管環境を確認し、可能であればハードケースやギグバッグに入れて適切に管理されていたギターを選ぶと安心です。
Ibanezの試奏体験談

ある日、ギター仲間の友人宅に遊びに行ったとき、Ibanezのギターを弾かせてもらう機会がありました。
モデルはRGシリーズで、鮮やかなカラーリングとシャープなデザインが印象的でした。
普段はレスポール系のギターを使っている筆者にとって、Ibanezのネックは細めで、新鮮な感覚です。
試しにコードを押さえてストロークしてみると、思った以上に弾きやすく、指の移動がスムーズに感じました。
適当な速弾きにも挑戦してみましたが、ネックの薄さが手に馴染み、フレットの処理も滑らかだったので、むしろ快適に感じます。
そんな様子を見て、友人が「弾きにくくない?」と聞いてきました。
どうやら彼は以前から「Ibanezは弾きにくい」という噂を気にしていたようです。
でも、筆者自身は違和感を覚えることなく弾くことができました。
確かにネックが細身で、多少フィット感が気になりましたが、弾きにくいというほどではありません。
むしろ、弾きやすいギターといえるため、ネットの口コミを鵜呑みにしすぎるのも良くないと思いました。
Ibanezが弾きにくいの総括
記事のポイントをまとめます。
- Ibanezはネックが薄く、速弾きに適したデザインになっている
- フレットが大きめで押さえ方に慣れが必要な場合がある
- 初期設定の弦高が高めで調整次第で弾きやすさが変わる
- フロイドローズ搭載モデルは調整が難しいが安定したチューニングが可能
- メタル向けのデザインが多く好みが分かれやすい
- 速弾きやモダンな音を求めるギタリストに向いている
- FenderやGibsonと比べブランドの歴史が浅く評価が分かれる
- 弾きにくいと感じる場合はネック調整や弦の交換が有効
- Ibanezのギターはプロのアーティストにも広く使用されている
- 試奏や調整をすれば自分に合った一本を見つけやすい