楽器店で見かけた「ケンタウロス(ケンタウルス)」というエフェクター。ひときわ高額な製品に目を奪われた方も多いのではないでしょうか。
他の製品と比べて驚くほどの価格差があるため、なぜこれほどまでに高いのか、不思議に感じる方は少なくありません。
見た目は他のエフェクターと似ていても、価格帯はまるで別物なため、どんな音がするのか気になりますよね。
そこで本記事では、ケンタウロスの特徴や高額な理由を丁寧に解説しています。
希少性、音の特性、プロの評価、そしてクローンペダルとの違いまで、幅広くカバー。
読むことで、ケンタウロスというエフェクターの価値が見えてくるだけでなく、自分に合った選び方もわかるようになります。
少しでもケンタウロスに興味をお持ちでしたら、ぜひ最後までお読みください。
- ケンタウロスが高額な理由を客観的に理解できる
- 音の特徴や使い方を具体的に知ることができる
- 賢い選び方や組み合わせ例を学べる
- 本物と偽物の見分け方が分かるようになる
ケンタウロスのエフェクターはなぜ高いのか考察

楽器店で目にすることのある「ケンタウロスのエフェクター」。その値札を見て驚いた人も多いのではないでしょうか。
エフェクターにしては異常ともいえる価格の高さには、しっかりとした理由があります。
この記事では、その秘密を丁寧に考察していきます。
- ケンタウロスエフェクターの特徴
- ケンタウロスのエフェクターが高い理由
- ケンタウロスエフェクターの定価はどのくらい?
- ケンタウロスを使用しているアーティストは?
- ケンタウルスをかけっぱなしにするとどうなる?
- ケンタウルス系とトランスペアレント系の違いは?
ケンタウロスエフェクターの特徴
まずはケンタウロスのエフェクターが、どんな個性を持っているのかを見ていきましょう。
高値で取引される背景には、ただのブランド力だけではない「音の魅力」が隠されています。
圧倒的な音の「太さ」と「抜け」
ケンタウロスが支持される大きな理由のひとつに、音の「太さ」と「抜けの良さ」があります。
ギターの原音にしっかり芯を残しつつ、音に丸みや重厚感を加えてくれるため、バンド全体の中でも埋もれない存在感を放ちます。
これにより、ギターが前に出てくるような感覚を得られ、特にクリーントーン〜クランチとの相性が抜群です。
歪みすぎず、でも力強いという絶妙なバランスが、多くのギタリストの心をつかんで離しません。
個性的でブレのないサウンド
ケンタウロスのエフェクターは、音色に独自のキャラクターを持っています。
一般的なオーバードライブのようにクセが強すぎるわけではなく、それでいて他のエフェクターでは再現できない安定感あるサウンドが魅力です。
使うギターやアンプに関わらず、一定のトーンを保ちつつも「自分らしい音」を作りやすいという点も大きな特徴です。
音作りに迷いがちな初心者にとっても、扱いやすさは抜群といえるでしょう。
クリーンブーストとしての使い方
ケンタウロスは、単なるオーバードライブとしてだけでなく「クリーンブースター」として使うこともできます。
ゲインを抑えめにして、音をほとんど歪ませずに音量や存在感だけを押し上げるような使い方が人気です。
これにより、ギター本来の音色を崩さず、より前に出る、押し出し感のあるトーンを手に入れることが可能になります。
ソロパートで音量を上げたいときなど、非常に重宝される使い方です。
バッファード・バイパス
ケンタウロスに搭載されている「バッファード・バイパス」は、エフェクターをオフにしても音質が劣化しないよう設計されています。
これにより、長いシールドや複数のエフェクターを通しても音が細くなりにくいという利点があります。
ギタリストにとって、「原音をできるだけそのまま保つ」ことは非常に重要です。
この仕様は、ライブやスタジオなど、どんな環境でも安定した音を届けたいプレイヤーにとって、大きな魅力となっています。
中古価格の高騰
ケンタウロスはすでに生産が終了しており、新品が市場にほとんど出回っていません。
そのため、中古市場での価値が跳ね上がり、状態が良いものだと数十万円以上で取引されることも珍しくありません。
特に、初期モデルやシリアルナンバーの若い個体にはプレミアがつきやすく、コレクター需要も相まって価格が高騰しています。
単なるエフェクターとしてではなく、ヴィンテージアイテムとしての価値も兼ね備えているのが、ケンタウロスの大きな特徴です。
ケンタウロスのエフェクターが高い理由

なぜケンタウロスのエフェクターは、ここまで高額になってしまうのでしょうか。
その背景には、生産方法や流通の事情、さらには音楽業界の影響までもが関係しています。
ここでは、価格が跳ね上がる具体的な理由をひとつずつ解説していきます。
生産数が極端に少ない
ケンタウロスのエフェクターは、1994年から2000年代初頭までしか生産されていません。
その総生産台数はおよそ数千台とされており、非常に限られた数しか市場に存在しないのです。
すでに生産が終了しているため、今あるものしか入手できず、需要に対して供給が圧倒的に不足しています。
この希少性が、価格を押し上げる一因となっています。
手作業による製造と高品質なパーツ
ケンタウロスは、ほぼすべての工程が手作業で行われていたとされています。
また、使用されていたパーツも高品質かつ厳選されたものばかりで、現在では入手困難な部品も多く含まれています。
そのため、量産には向かない非効率な製造体制だったとも言えるでしょう。
しかしそれが逆に、職人の技術とこだわりが詰まった、唯一無二のエフェクターとしての価値を生み出しています。
内部回路が謎めいている
ケンタウロスの中身に関しては、いまだに多くの部分が謎に包まれています。
製造者であるビル・フィネガン氏は、内部回路をエポキシ樹脂で固めて見えないようにすることで、その秘密を守ってきました。
これにより、完全なコピーやクローンの製造が難しくなり、本物のケンタウロスにしか出せない音があるとされているのです。
こうしたミステリアスな要素が、コアなファンからの支持を集め、価格の上昇に拍車をかけています。
プロギタリストの影響
多くの有名なプロギタリストがケンタウロスを愛用していることも、価格高騰の要因です。
特に、ジョン・メイヤーやジェフ・ベックといった世界的アーティストがライブやレコーディングで使っていることで、憧れを抱くファンが増え、需要が集中しました。
「憧れの音に近づきたい」という思いは、プレイヤーにとって非常に強い動機になります。
結果として、プロの使用実績が一般ユーザーの購買意欲を後押しし、価値が上がっていったのです。
投資・コレクター需要
ケンタウロスは、単なる楽器機材としてだけでなく、「資産」としても注目されています。
年々価値が上がっていることから、楽器マニアや投資家が購入し、長期保有するケースも増加しています。
中には、数年前に10万円で購入した個体が、現在では50万円以上で売れるということもあるようです。
こうしたコレクター的価値や投資対象としての魅力も、価格が跳ね上がる大きな理由のひとつなのです。
ケンタウロスエフェクターの定価はどのくらい?

ケンタウロスが発売された当初の定価は、およそ300ドル前後でした。
日本円にすると、当時のレートで3万円〜4万円ほどだったといわれています。
現在のようなプレミア価格からは想像もできないほど、一般的なエフェクターと同じくらいの価格帯で、手の届く存在だったのです。
しかし、その音質の良さや希少性、プロの使用などが重なったことで、生産終了から数年後には価格が急騰しました。
現在では中古市場で30万円〜70万円を超える個体もあり、状態やシリアルナンバーによっては100万円近くに達することもあります。
このように、ケンタウロスの定価と現在の販売価格には、大きな乖離があることが特徴です。
ケンタウロスを使用しているアーティストは?

ケンタウロスを愛用していることで有名なアーティストには、ジョン・メイヤーやジェフ・ベック、ノエル・ギャラガーなどが挙げられます。
特にジョン・メイヤーは、「常にボードに組み込まれているエフェクター」としてケンタウロスを紹介しており、ライブでもスタジオでも欠かせない存在だと語っています。
また、国内のギタリストでも、Char(チャー)や田渕ひさ子(ナンバーガール)など、実力派プレイヤーが使用していることで知られています。
彼らが発する独特のニュアンスや厚みのあるトーンには、ケンタウロスの力がしっかりと生きています。
プロの現場で本当に「使える音」がするからこそ、長年にわたり高い評価を得ているのです。
ケンタウルスをかけっぱなしにするとどうなる?

ケンタウロスは、エフェクトを常時オンにして使う「かけっぱなし」運用が非常に多いエフェクターです。
これは、歪みを作るというよりも、音に厚みと存在感を加える役割が強いためです。
たとえば、ギターの原音にそのまま味付けをするようなイメージで、ピッキングの強弱やニュアンスを残しつつ、音を「前に出す」ことができます。
そのため、クリーンからクランチ、ローゲインのドライブなど、幅広いジャンルで常にオンにしておくことで一貫したサウンドが作れるのです。
また、バッファード・バイパスにより、音痩せしにくく、長いケーブルや複数のエフェクターを通しても原音に近い音質を保てるのも大きな理由です。
ケンタウルス系とトランスペアレント系の違いは?

ケンタウロス系とよく比較されるのが、「トランスペアレント系オーバードライブ」と呼ばれるカテゴリーです。
どちらもギターの原音を生かしたナチュラルな歪みを特徴としていますが、そのキャラクターや目的には違いがあります。
ケンタウロス系は、中低域に厚みを加えつつ、音の輪郭をハッキリと前に出す傾向があります。
それに対して、トランスペアレント系は、音の変化を最小限に抑え、「何も加えない・何も引かない」ことを重視した設計です。
つまり、ケンタウロス系は積極的に音を“作る”タイプ、トランスペアレント系は音を“守る”タイプといえるでしょう。
どちらも魅力的ですが、目的や音作りの方向性によって、使い分けが求められるポイントです。
ケンタウロスのエフェクターはなぜ高い?賢い選び方

ケンタウロスは非常に高価なエフェクターですが、正しい使い方や選び方を知ることで、その価値を最大限に引き出すことができます。
ここでは、ケンタウロスを実際に使用する際のポイントや効果的な使い方について解説します。
初心者の方でも分かりやすく、実践しやすい形でご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
- ケンタウロスエフェクターの使い方
- ケンタウロスエフェクターの組み合わせ
- ケンタウロス系クローンのおすすめ5選
- ケンタウロスが本物か見極めるポイント
- ケンタウロスのエフェクター体験談
ケンタウロスエフェクターの使い方
ケンタウロスは、単なるオーバードライブとしてだけでなく、さまざまな使い方ができる多機能エフェクターです。
その柔軟性こそが、多くのギタリストに支持されてきた理由の一つでもあります。
ここでは、代表的な3つの使い方を見ていきましょう。
クリーンブースターとして使う
ケンタウロスは、歪ませずに音量や存在感だけを持ち上げる「クリーンブースター」としても優秀です。
ゲインつまみを最小にし、ボリュームだけを上げることで、音に芯が加わり、抜けが良くなる効果があります。
このセッティングは、ソロパートの際に音を前に出したい時や、クリーントーンに少しだけエッジを加えたい場面で非常に有効です。
音を濁らせずに押し出し感を出せるため、ジャンルを問わず重宝される使い方といえるでしょう。
ローゲインオーバードライブとして使う
ケンタウロスの本来の使い方とも言えるのが、ローゲインのオーバードライブとしてのセッティングです。
ゲインを少しだけ上げ、ボリュームとトーンで微調整することで、ピッキングに忠実で繊細な歪みを生み出すことができます。
このセッティングは、クリーンと歪みの中間を行き来するようなプレイや、コードの響きを大切にした演奏にぴったりです。
特に、音が潰れすぎず、ギターのキャラクターをそのまま生かしたい方におすすめです。
他の歪みペダルの前段に置いて使う
ケンタウロスを他の歪み系エフェクターの前に配置することで、音の芯を保ったまま全体のドライブ感を調整することができます。
この使い方は、いわば「下地」として音の土台を整えた上に、好みの歪みを重ねていくようなイメージです。
たとえば、TS系オーバードライブやディストーションとの組み合わせでは、サスティンが伸び、輪郭もハッキリします。
音の混ざりを防ぎつつ、より立体的なサウンドに仕上げることが可能となります。
ケンタウロスエフェクターの組み合わせ

ケンタウロスは単体でも非常に魅力的なエフェクターですが、他の機材との組み合わせによってそのポテンシャルをさらに引き出すことができます。
特に、音作りにこだわるギタリストにとっては、組み合わせ次第でまったく違うキャラクターを演出できるのが大きな魅力です。
ここでは、実際に多くのプレイヤーが試している代表的な3つの組み合わせ方をご紹介します。
Klon(ケンタ) → TS系オーバードライブ
ケンタウロスをTS(チューブスクリーマー)系オーバードライブの前段に置くことで、音の厚みと粘りを同時に得ることができます。
TS系は中域にピークがある特徴的なサウンドですが、ケンタのクリーンな持ち上がりが加わることで、より立体感のあるサウンドに進化します。
特にソロプレイ時には、ピッキングの強弱が際立ち、音抜けが良くなるため、ギターの表現力が一段と豊かになります。
オーバードライブの良さを活かしながら、土台を整えてくれる役割を果たしてくれるのがケンタウロスです。
Klon → ディストーション
ケンタウロスをディストーションの前に置くことで、輪郭のはっきりした「締まった歪み」を作ることができます。
特にモダンなハイゲインディストーションにありがちな、音が潰れて抜けにくい問題を解消する手段として非常に効果的です。
ケンタで中低域を補強し、原音の芯を残しつつブーストすることで、ディストーションの歪みをコントロールしやすくなります。
リフやバッキングに重厚感を持たせつつ、ソロでも抜群の存在感を発揮するセッティングが可能です。
Klon → アンプ直(クリーンチャンネル)
ケンタウロスをアンプのクリーンチャンネルに直でつなぐシンプルな使い方も、非常に高く評価されています。
このセッティングでは、アンプ本来の音を壊さずに、自然な歪みと太さを加えることができるのが最大のポイントです。
特に真空管アンプとの相性は抜群で、ギターのニュアンスがしっかりと表現され、弾き手の個性がそのまま音に反映される感覚を味わえます。
エフェクターに頼りすぎず、自分の手元で音を作っていくスタイルを目指す方にとって理想的な使い方です。
ケンタウロス系クローンのおすすめ5選

ケンタウロスのオリジナルペダルは希少で非常に高価ですが、その名機のサウンドを再現したクローンモデルは数多く存在します。
ここでは、その中でも特に評価が高く、多くのギタリストから支持を受けている5つのペダルを紹介します。
それぞれの特徴を比べながら、自分にぴったりの一台を見つけてください。
Wampler Tumnus
Wampler Tumnusは、コンパクトなサイズながらケンタウロスらしい音のキャラクターをしっかりと再現したペダルです。
シリコンダイオードを使用しており、スムーズな歪みと自然な中域の膨らみが得られます。
小型でペダルボードに組み込みやすく、クリーンブーストから軽いオーバードライブまで幅広く使えるのが魅力です。
実践的でクセのない使い心地から、多くのプレイヤーに愛されています。
J.Rockett Archer
J.Rockett Archerは、ケンタウロスの再現度が非常に高いことで知られるクローンペダルです。
そのトーンや反応の良さはプロのギタリストからも高く評価され、実際に著名なアーティストも使用しています。
ハイゲインの歪みではなく、ギターのニュアンスを生かした繊細なサウンドメイクが可能です。
常時オンで使っても違和感がなく、音をナチュラルに太らせてくれます。
Ceriatone Centura
Ceriatone Centuraは、ケンタウロスを忠実に再現したことで有名なクローンペダルです。
筐体の形状やノブの配置までオリジナルそっくりで、細部まで再現性の高さにこだわっています。
サウンドも非常に近く、原音の輪郭を損なわずにしっかりと音を押し出してくれる印象です。
コレクション用途としても、実用的な機材としても満足度の高い一台です。
Electro-Harmonix Soul Food
Electro-Harmonix Soul Foodは、ケンタウロス系の中でも手頃な価格で入手できるクローンペダルです。
価格を抑えつつも、ブースターとしての性能やトーンのバランスは非常に優秀で、多くのユーザーに支持されています。
初心者にも扱いやすく、クリーンから軽い歪みまでを自然にカバーします。
値段以上の実力を持つ一台として、最初のケンタ系ペダルとしてもおすすめです。
Mythos Mjolnir
Mythos Mjolnirは、ケンタウロスの基盤をもとにしながら、モダンな音楽シーンにもマッチするよう調整されたクローンペダルです。
中域のクセを抑えつつ、低音をしっかり出せるよう設計されており、より太く存在感のあるサウンドを出せます。
操作性もシンプルで、クリーンなトーンからウォームなオーバードライブまで幅広く対応可能です。
現代的な音作りを求めるギタリストにとって、非常にバランスの良い選択肢となるでしょう。
ケンタウロスが本物か見極めるポイント

ケンタウロスはあまりにも希少かつ人気の高いエフェクターであるため、偽物やクローンも数多く出回っています。
本物と偽物を見分けるには、見た目だけでなく細かなディテールや購入ルートに注目する必要があります。
ここでは、信頼できる一台を見極めるためのチェックポイントを解説します。
筐体(ケース)の色と質感
オリジナルのケンタウロスには、主に「ゴールド」と「シルバー」の2種類の筐体カラーがあります。
本物のゴールドモデルはややマットでザラついた金属感があり、光の反射が控えめな仕上がりです。
逆に偽物や後期クローンでは、色味が明るすぎたり塗装の質感が不自然なことがあります。
また、塗装のエッジやネジ穴付近の加工も丁寧に作られているのが本物の特徴です。
ノブ(ツマミ)の形状とフォント
オリジナルのケンタウロスに使用されているノブは、やや大きめで、上部が滑らかにカーブした独特の形状をしています。
また、ノブ周辺に記載されている文字や数字のフォントも、クラシックで控えめな書体です。
偽物ではこのノブの形状が微妙に異なっていたり、印字の太さやフォントが違っている場合があるため注意が必要です。
裏面のシリアル番号とステッカー
ケンタウロスの裏面には、シリアルナンバーと小さなステッカーが貼られていることが多く、これが信頼性の鍵となります。
シリアル番号はハンドライティングで書かれている場合もあり、製造年代の手がかりになります。
偽物ではこのステッカーがなかったり、番号が印刷されたような違和感のある書体であることが多いです。
本物を見極める際は、この裏面の情報も必ず確認しましょう。
内部基板・パーツの構成
ケンタウロスの内部には、高品質なパーツが丁寧に実装されており、手作業によるはんだ付けの跡も見られます。
特に注目すべきは、「ゴーペルチップ」とも呼ばれる、詳細が非公開のクリッピング素子の存在です。
クローンでは同様のパーツが使われていなかったり、基板がプリントされただけの簡素な作りになっていることがあります。
可能であれば内部を開けて確認するのが最も確実です。
販売価格と購入元
本物のケンタウロスは状態にもよりますが、数十万円〜100万円以上で取引されることがあります。
あまりにも安い価格で出品されている場合は、偽物やクローンの可能性が非常に高いです。
また、信頼できるビンテージ機材専門店や、実績のある中古機材サイトからの購入が安心です。
個人間取引では、シリアルや写真、由来をしっかり確認したうえで購入するようにしましょう。
ケンタウロスのエフェクター体験談

昔、ギター仲間の人から「一度これ使ってみてよ」と渡されたのが、あの伝説的なケンタウロスのオーバードライブでした。
正直なところ、それまで名前は聞いたことがあっても、そこまで違うのか?と半信半疑でした。
自分の手持ちのBOSS OD-1と並べて弾き比べてみた瞬間、その印象はガラッと変わりました。
OD-1は素直で使いやすいんですが、このエフェクターは一音目から音の輪郭がはっきりしていて、程よい歪がとにかく心地よかったです。
ギターのピッキングに素直に反応してくれて、音が前にスッと出てくるあの感覚は、まさに“生きている”ような印象でした。
とはいえ、筆者には音の価値を理解できるほどのスキルもなければ、使い道もわかりません。
むしろ、「壊したら大変だ」と思い、すぐ返したのを覚えています。
ただ、ケンタウロスのクローンはいくつか販売されているので、機会があれば使ってみたいと思いました。
ケンタウロスのエフェクターはなぜ高いの総括
記事のポイントをまとめます。
- ケンタウロスは生産数が少なく市場に出回りにくい
- 高品質なパーツと手作業による製造がされている
- 音の「太さ」と「抜け」が特徴でプロからの評価も高い
- クリーンブーストやローゲイン用途で多彩に使える
- バッファード・バイパスによる音質維持が可能
- 中古市場での価格が高騰し続けている
- プロアーティストの使用が価値をさらに高めている
- 投資やコレクション目的での需要も多い
- クローンモデルが多く、選び方が重要
- 見た目やシリアルで真贋を見分けるポイントがある