テレキャスターとは?フェンダー社が1950年に発表したエレキギターの裏側

テレキャスターとは?フェンダー社が1950年に発表したエレキギターの裏側

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テレキャスターってよく聞くけど、そもそもどんなギターなの?
そんな人に向けて、この記事ではフェンダーが1950年に発表したテレキャスターの誕生の背景から、当時なぜこの形になったのか、そして今どんなメーカーがテレキャス型を作っているのかまでわかりやすく解説します。世界初の量産型エレキギターがどうやってロックの定番になっていったのか、歴史と今をつなぎながら紹介していきます。

エレキギターはいつ頃生まれたのか

今では当たり前になっているエレキギターですが、もともとは「もっと大きな音でギターを鳴らしたい」というところから始まっています。
1930年代、ビッグバンドが流行していたアメリカでは、アコースティックギターの音量ではブラスの音にかき消されてしまいました。そこで、弦の振動をマイクのように拾ってアンプで鳴らす電気的なギターが考えられ、リッケンバッカーのフライパンと呼ばれるラップスティールなどが登場していきます。

ただ、この頃のものはまだ普通のギターの完全な代わりというより、特殊楽器のような扱いでした。本当に今のエレキギターに近い姿になるのは、1940年代後半〜1950年ごろのアメリカです。

レオ・フェンダーが目指したもの

テレキャスターを作ったのは、カリフォルニアの修理屋さん出身のレオ・フェンダーです。彼はもともと楽器メーカーというより、ラジオやアンプを直す仕事をしていました。だからこそ「ステージで故障しないこと」「工場で大量に作れること」「プレイヤーが自分で部品を替えられること」をとても大事にしていました。

当時主流だったアーチトップのエレキは、製作も修理も手間がかかりました。そこでフェンダーは、もっとシンプルな構造で、工業製品のようにパーツをどんどん組み替えられるギターを考えます。
この修理しやすさ・量産しやすさ・ステージで使いやすさを全部まとめた答えが、のちのテレキャスターでした。

エスカイヤ、ブロードキャスター、そしてテレキャスターへ

フェンダーが最初に形にしたのは、1950年に発表されたEsquire(エスカイヤ)です。

これはシングルピックアップ1基のシンプルなモデルでした。 同じ年、ピックアップを2基にしたBroadcaster(ブロードキャスター)という名前で販売を始めますが、グレッチ社のドラム「Broadkaster」と名前がかぶってしまいます。

そこでフェンダーは急いで名前を変えることになり、1951年からTelecaster(テレキャスター)という名前になります。「テレビの時代が来る」と言われていた頃で、そのTeleを取ったと言われています。ここからテレキャスターの長い歴史が始まります。

テレキャスターのいちばんの特徴

テレキャスターのいちばんの特徴

テレキャスターには、ほかのエレキギターと違う分かりやすいコンセプトがいくつもあります。

1つめはボルトオンのメイプルネックです。ネックをボディにネジで止める構造にしたことで、修理も交換も簡単になりました。

2つめは平らなソリッドボディです。アコースティックのように中が空いていないのでハウリングが少なく、工場で切り出すのも楽でした。

3つめは2基のシングルコイルピックアップと3ウェイスイッチです。リアはカリッと歯切れのいいカントリー風の音、フロントはちょっと太めでジャジーな音、と1本で違うキャラクターが出せるのが受けた理由です。
さらにテレキャス特有の金属プレート一体型ブリッジがリアピックアップを包むように付いていることで、あのパキッとしたアタックの音色が生まれます。

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テレキャスターの音はなぜああいう音なのか

テレキャスのリアピックアップは、ブリッジのすぐ横にあって、しかも金属プレートで囲われています。これによって弦の振動がダイレクトに伝わり、明るく、硬質で、輪郭のはっきりした音になります。カントリー、ロカビリー、後のロックンロールでこのサウンドが愛されるのは当然でした。

一方フロントピックアップは、リアに比べると落ち着いた太めの音です。ジャズギタリストの中にもテレキャスでやる人がいたのは、このフロントがなかなか歌うからです。つまりテレキャスはシンプルだけど2つの顔を持っているギターといえます。

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テレキャスターの価格帯はどれくらい?

テレキャスターという名前はフェンダーのものですが、今はいろんな価格帯があります。ざっとイメージしやすいように表にします。

ライン・ブランドおおよその価格帯(新品)特徴
Squier by Fender(スクワイヤ)3〜7万円前後初心者・入門向け。見た目はちゃんとテレキャス
Fender Player / Made in Mexico10〜15万円前後現役でライブに使えるコスパ帯
Fender Made in Japan13〜20万円前後日本製で仕上げが丁寧。クラシック仕様も多いです
Fender American Professional / Original20〜35万円前後本家USA。伝統的なテレキャスの質感
Custom Shop / ヴィンテージ40万円〜50〜60年代スペックの再現や relic など

初めて買うならSquierかメキシコ製フェンダー、日本製フェンダーあたりが現実的です。オリジナルの仕様にこだわるならUSAやカスタムショップという流れになります。

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今テレキャスター型を作っているのはフェンダーだけじゃない

テレキャスターは構造がシンプルで、音のキャラクターも分かりやすいため、現在は多くのメーカーがテレキャス型のギターを出しています。たとえば次のようなブランドです。

G&L

レオ・フェンダーがフェンダー退社後に作った会社で、ASATというテレキャス系モデルがあります。

Suhr / Tom Anderson / Nash などのブティック系

高級パーツやモダンなネックシェイプを取り入れたハイエンド・テレを製作しています。

日本ブランド(Bacchus, Momose, Atelier Z, Fujigenなど)

国産ならではの精度でテレキャス型をたくさん出しています。

Sire のような、最近のコスパ系ブランドもテレキャススタイルを採用することが増えました。

つまり、形はテレキャスでも、中身は現代仕様になっているものがたくさんある、ということです。ボディを軽量化したり、ピックアップをハムバッカーにしたり、ブリッジをモダンにしたりと、用途に合わせて選べる時代になっています。

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テレキャスターの何が歴史的なのか

テレキャスターが偉大と言われる理由は、「世界最初の量産型ソリッドエレキギターとして成功したから」です。
それまでギターは職人が1本ずつ作るものでしたが、フェンダーは工業製品のようにネックもボディもすべて別パーツとして作り、組み上げることで、誰でも手にできる価格に近づけました。
この考え方はその後のストラトキャスターにも受け継がれ、ロックの時代を一気に作っていきます。

つまりテレキャスターは、単なる1本のギターではなく、「エレキギターってこういうものだよね」というスタンダードを決めたギターなのです。

テレキャスは最初の一歩にも最後の一本にもなる

テレキャスターは、1950年に登場したにもかかわらず、今でもほとんど同じ形で売られているめずらしいギターです。
それは、最初のコンセプトがよくできていたことと、サウンドに今でも通用する個性があるからです。

これからギターを始める人にとっては歴史があるのにシンプルでわかりやすい一本ですし、
すでに何本も持っている人にとっては“テレでしか出ないあのカッティングが欲しい”と思わせる一本でもあります。
フェンダーの歴史を知ると、ただのシンプルなギターに見えていたものが、ちょっと特別に見えてくるはずです。

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