ギター初心者が最初の1ヶ月でやること・やらなくていいこと

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ギター初心者が最初の1ヶ月でつまずく理由
ギターを買ったばかりの最初の1ヶ月は、これから続けられるかどうかを左右する大切な時期です。
「ギターを始めたけど、何から練習すればいいかわからない」「コード表を見ても指が動かない」「毎日練習した方がいいのはわかるけど、何をやればいいのかわからない」と感じている方は多いのではないでしょうか。
実は、ギター初心者が最初の1ヶ月で挫折しやすい理由は、才能や年齢の問題ではありません。多くの場合、最初にやるべきことと、まだやらなくていいことの順番を間違えていることが原因です。
ギターは、いきなり難しい曲を弾けるようになる楽器ではありません。最初は指も痛くなりますし、コードチェンジも思ったようにできません。弦を押さえても音がビリビリ鳴ったり、きれいに響かなかったりすることもあります。
しかし、それは初心者なら誰でも通る道です。最初の1ヶ月で大切なのは、「上手く弾くこと」ではなく、「ギターに慣れること」「毎日少しでも触ること」「小さな成功体験を作ること」です。
この記事では、ギター初心者が最初の1ヶ月でやること・やらなくていいことを整理し、独学でも挫折しにくい練習の進め方を解説します。
最初の1ヶ月の目標は「うまくなること」ではなく「続けること」
ギターを始めると、どうしても「早く曲を弾けるようになりたい」「かっこいいフレーズを弾きたい」と思ってしまいます。
もちろん、その気持ちはとても大切です。憧れの曲があるからこそ、ギターを始めた方も多いでしょう。
ただし、最初の1ヶ月から完成度を求めすぎると、ほとんどの人が苦しくなります。なぜなら、最初は指が思うように動かず、音もきれいに鳴らないのが普通だからです。
最初の1ヶ月のゴールは、「1曲を完璧に弾くこと」ではありません。
むしろ、次のような状態になれば十分です。
- ギターを構えることに慣れる
- 毎回チューニングする習慣がつく
- 右手で弦を鳴らす感覚がわかる
- 簡単なコードを2〜3個押さえられる
- 短時間でも練習を続ける習慣ができる
この段階を飛ばして、いきなり難しいコードや速いストローク、ソロフレーズに挑戦すると、ギターが楽しいものではなく「できないことばかりの苦行」になってしまいます。
最初の1ヶ月は、ギターを生活の中に入れる期間です。うまく弾くよりも、「今日も少し触れた」という積み重ねを優先しましょう。
ギター初心者が最初の1ヶ月でやること
①チューニングを毎回やる習慣をつける
ギターを弾く前には、必ずチューニングをしましょう。
初心者のうちは「昨日合わせたから大丈夫」と思いがちですが、ギターの弦は少しずつ緩みます。気温や湿度、弾いた時間、弦の状態によっても音程は変わります。
チューニングが合っていない状態で練習すると、正しい音を出しているつもりでも、実際にはズレた音を聞き続けることになります。これでは耳も育ちにくく、コードを弾いても気持ちよく響きません。
最初はスマートフォンの無料チューナーアプリで十分です。アプリを開いて、6弦から1弦まで順番に合わせるだけで構いません。
慣れれば30秒から1分程度で終わります。チューニングは練習前の準備ではなく、ギター練習の一部だと考えましょう。
②正しい構え方を覚える
意外と見落とされがちなのが、ギターの構え方です。
最初から構え方が崩れていると、左手に余計な力が入ったり、右手が弾きにくくなったりします。その結果、「指が痛い」「コードが押さえにくい」「手首が疲れる」といった悩みにつながります。
アコースティックギターの場合は、椅子に浅く座り、背中を丸めすぎないようにします。ギターのボディを体に近づけ、ネックが下がりすぎないように構えましょう。
左手でネックを支えすぎると、コードチェンジがしにくくなります。ギター本体は右腕と体で軽く支え、左手は弦を押さえるために使う意識が大切です。
最初は鏡を見ながら構えてみるのもおすすめです。自分では自然に構えているつもりでも、実際には肩が上がっていたり、手首が曲がりすぎていたりすることがあります。
③開放弦を一本ずつ鳴らす練習をする
最初の数日は、いきなりコードを押さえなくても構いません。
まずは左手で弦を押さえず、右手だけで開放弦を一本ずつ鳴らす練習をしましょう。
6弦、5弦、4弦、3弦、2弦、1弦と順番に鳴らします。次に、1弦から6弦へ戻ります。
この練習の目的は、右手の感覚を覚えることです。
初心者は、狙った弦を弾けなかったり、隣の弦に当たってしまったりすることがよくあります。コードを押さえる前に、まずは右手で弦を鳴らす感覚を身につけると、その後の練習がスムーズになります。
ピックを使う場合は、力を入れすぎないようにしましょう。強く弾こうとすると音が硬くなり、手首も疲れやすくなります。最初は小さな音でもよいので、弦に引っかからず自然に鳴らせることを目指します。
④基本コードを3つだけ覚える
ギター初心者が最初に混乱しやすいのが、コードの多さです。
コード表を見ると、C、G、D、Em、Am、F、Bmなど、たくさんのコードが出てきます。これを最初から全部覚えようとすると、ほとんどの人が嫌になります。
最初の1ヶ月は、コードを3つだけに絞りましょう。
おすすめは、G、C、Emです。
この3つは比較的押さえやすく、明るい響きや切ない響きも出しやすいコードです。簡単な曲の練習にも使いやすいため、最初の成功体験を作りやすくなります。
最初は、コードを押さえたときに全部の弦がきれいに鳴らなくても大丈夫です。むしろ、最初からすべての音が完璧に鳴る人の方が珍しいです。
まずは指の形を覚える。次に、鳴らない弦を少しずつ減らしていく。この順番で十分です。
⑤コードチェンジはゆっくり練習する
コードをいくつか覚えたら、次はコードチェンジの練習です。
初心者が最初に苦戦するのは、コードそのものよりも、コードからコードへ移る動きです。
Gは押さえられる。Cも押さえられる。Emも押さえられる。でも、曲の中で切り替えようとすると指が止まる。これはとても自然なことです。
最初はテンポを気にせず、GからC、CからEm、EmからGというように、ゆっくり指を動かしましょう。
このとき大切なのは、何度も止まりながら雑に弾くことではなく、ゆっくりでも正しい形で移動することです。
最初から原曲の速さで弾こうとすると、指が追いつかず、焦って力が入ります。テンポは遅くて構いません。ゆっくり正確に動かせるようになってから、少しずつ速くしていきましょう。
⑥毎日15〜20分だけ弾く
最初の1ヶ月で一番大切なのは、長時間練習することではなく、毎日少しでもギターに触ることです。
週に1回だけ2時間練習するよりも、毎日15分練習する方が上達しやすくなります。
ギターは、指先の感覚や手の形が少しずつ体に覚え込まれていく楽器です。間隔が空きすぎると、前回覚えた感覚を忘れてしまいます。
また、最初のうちは指先が痛くなります。長時間まとめて練習すると痛みが強くなり、翌日弾きたくなくなることもあります。
そのため、最初は短時間で切り上げるくらいがちょうどよいです。
「もっと弾きたい」と思う日でも、最初の数週間は無理をしすぎない方が長続きします。
最初の1ヶ月でやらなくていいこと
Fコードを無理に攻略しようとしない
ギター初心者にとって、Fコードは有名な壁です。
人差し指で複数の弦を押さえるバレーコードのため、最初は音が鳴りにくく、手も疲れやすいです。
ただし、最初の1ヶ月でFコードを完璧に押さえる必要はありません。
むしろ、ここで無理をしすぎると「自分にはギターが向いていない」と感じてしまう原因になります。
Fコードは、指の力や手の形、押さえる位置の感覚がある程度育ってからでも遅くありません。最初はFを使わない曲や、簡易コードで代用できる曲を選ぶ方が現実的です。
初心者の段階では、Fコードを倒すことよりも、ギターを続けることの方が大切です。
スケール練習から始めなくていい
ギターについて調べると、「スケール練習が大事」「ペンタトニックスケールを覚えよう」といった情報を見かけることがあります。
これは間違いではありません。スケールは、ソロやアドリブ、音楽理論の理解に役立ちます。
しかし、ギターを始めたばかりの最初の1ヶ月から、スケール練習を中心にする必要はありません。
まだコードも押さえられない段階でスケール練習をしても、「何のためにやっているのか」がわかりにくく、退屈に感じやすいです。
まずはコードを押さえて、簡単な曲を少しでも弾けるようになることを優先しましょう。スケール練習は、もっとギターに慣れてからでも十分です。
音楽理論を最初から勉強しすぎない
コードの仕組み、キー、スケール、ダイアトニックコードなど、音楽理論を学ぶことはとても大切です。
しかし、最初の1ヶ月で理論から入る必要はありません。
初心者が最初に知りたいのは、「なぜこのコードが使われるのか」よりも、「どう押さえれば音が鳴るのか」です。
理論を学ぶこと自体は良いことですが、弾く時間が減ってしまうほど勉強に寄りすぎると、ギターを始めた楽しさが薄れてしまいます。
まずは手を動かす。音を出す。コードを鳴らす。曲の一部を弾いてみる。
理論は、その後に「もっと理解したい」と思ったタイミングで学べば十分です。
高価な機材を買い足さなくていい
ギターを始めると、アンプ、エフェクター、カポ、ピック、弦、スタンド、教本など、いろいろなものが気になってきます。
もちろん必要な道具もありますが、最初の1ヶ月からあれこれ買い足す必要はありません。
特にアコースティックギターの場合は、ギター本体、チューナー、ピック、替え弦、カポがあれば十分です。エレキギターの場合でも、最初は小型アンプやヘッドホン環境があれば練習できます。
道具を揃えることに意識が向きすぎると、肝心の練習時間が減ってしまいます。
最初の1ヶ月は、「買う」より「弾く」を優先しましょう。
初心者が最初の1ヶ月でよく感じる悩み
指が痛い
ギター初心者が最初に感じる悩みのひとつが、指先の痛みです。
弦を押さえる左手の指先が痛くなり、練習を続けるのがつらくなることがあります。
これは多くの人が通る道です。最初は指先の皮膚が柔らかいため、弦を押さえると痛く感じます。しかし、短時間でも毎日触っていると、少しずつ指先が慣れてきます。
痛みが強い日は無理をしないことも大切です。完全に休むのではなく、開放弦のピッキングだけにする、チューニングだけする、コードの形を軽く確認するなど、負担の少ない練習に切り替えましょう。
コードの音がきれいに鳴らない
コードを押さえても音がビリビリする、鳴らない弦がある、こもった音になる。これも初心者にはよくある悩みです。
原因として多いのは、指がフレットから離れすぎていることです。
弦は、フレットのすぐ近くを押さえると少ない力できれいに鳴りやすくなります。フレットから遠い場所を押さえると、力を入れてもビビりやすくなります。
また、指が寝てしまい、隣の弦に触れていることもあります。最初は指を立てる感覚が難しいですが、少しずつ慣れていきましょう。
練習しているのに上達している気がしない
最初の1ヶ月は、上達を実感しにくい時期です。
なぜなら、昨日できなかったことが今日急にできるようになるというより、少しずつ体に染み込んでいく段階だからです。
上達を感じにくい場合は、練習を録音してみましょう。
スマートフォンで簡単に録音するだけで構いません。1週間前、2週間前の音と比べると、コードの切り替えや音の鳴り方が少し変わっていることに気づける場合があります。
また、練習した日をカレンダーに記録するのもおすすめです。上達が目に見えなくても、「続けている」という事実が自信になります。
最初の1ヶ月におすすめの練習メニュー
何を練習すればいいかわからない方は、以下のような流れで進めると迷いにくくなります。
1週目:ギターに慣れる
1週目は、ギターを構える、チューニングする、開放弦を鳴らすことを中心にしましょう。
この段階では、まだ曲を弾けなくても問題ありません。ギターを持つこと、弦を鳴らすこと、音を聞くことに慣れるのが目的です。
2週目:基本コードを覚える
2週目は、G、C、Emなどの基本コードを覚えていきます。
最初はコードを押さえるだけで時間がかかりますが、それで構いません。音が全部鳴らなくても、まずは形を覚えましょう。
3週目:コードチェンジを練習する
3週目は、覚えたコード同士をつなげる練習をします。
GからC、CからEm、EmからGというように、ゆっくりコードを切り替えます。最初は止まりながらでも大丈夫です。
大切なのは、毎回同じ指の動きで移動することです。
4週目:簡単な曲の一部を弾いてみる
4週目は、簡単な曲の一部分に挑戦してみましょう。
1曲全部を弾こうとしなくても構いません。Aメロだけ、サビだけ、コード進行だけでも十分です。
「曲っぽく聞こえる」という体験ができると、練習のモチベーションが大きく上がります。
独学で迷いやすい人は、練習の順番を決めることが大切
ギター独学の最大の弱点は、「次に何をやればいいかわからない」ことです。
教室に通えば、先生がその人のレベルに合わせて課題を出してくれます。しかし独学の場合、自分で練習内容を決めなければいけません。
そのため、ネットや動画でいろいろ調べているうちに、情報が多すぎて逆に迷ってしまうことがあります。
「Fコードをやるべきなのか」「スケールを覚えるべきなのか」「ストロークを練習すべきなのか」「曲を弾いた方がいいのか」と迷っているうちに、練習時間そのものが減ってしまうのです。
独学で続けるためには、練習の順番を決めることが重要です。
最初の1ヶ月は、チューニング、構え方、開放弦、基本コード、コードチェンジ、簡単な曲。この順番で進めれば十分です。
順番が決まっている動画教材を使うのも一つの方法
「独学で進めたいけれど、完全な自己流は不安」という方には、順番が決まっている動画教材を使う方法もあります。
特に初心者の場合、文字やコード表だけでは、手の形や力の入れ方がわかりにくいことがあります。動画で実際の手元を見ながら練習すると、イメージしやすくなります。
ギター1本でかっこよく弾ける!はじめての「ソロギター講座」は、1本のギターでメロディと伴奏を同時に弾くソロギタースタイルを、初心者向けに段階的に学べる講座です。
最初から難しいことを詰め込むのではなく、順番に進められる構成になっているため、「次に何をやればいいかわからない」という独学の悩みを減らしやすくなります。
教室に通う時間がない方、自宅で自分のペースで学びたい方、YouTubeを見ても情報がバラバラで迷ってしまう方には、こうした教材を活用するのも選択肢のひとつです。
まとめ:最初の1ヶ月は「できることを増やす」より「続く形を作る」
ギター初心者が最初の1ヶ月でやること・やらなくていいことを整理すると、次のようになります。
| やること | やらなくていいこと |
|---|---|
| 毎回チューニングする | Fコードを無理に攻略する |
| 正しい構え方を覚える | スケール練習から始める |
| 開放弦を一本ずつ鳴らす | 音楽理論を最初から勉強しすぎる |
| 基本コードを3つだけ覚える | 高価な機材を買い足す |
| 毎日15〜20分触る | 毎回長時間練習しようとする |
最初の1ヶ月で大切なのは、完璧に弾けるようになることではありません。
ギターに慣れること、音を出すこと、基本コードを少しずつ覚えること、短時間でも続ける習慣を作ることです。
Fコードやスケール、音楽理論は、必要になったタイミングで学べば十分です。最初から全部やろうとすると、かえってギターが重たく感じてしまいます。
まずは1ヶ月、毎日少しだけギターに触れてみてください。
最初はうまく鳴らなかったコードが少しずつ響くようになり、昨日より少しスムーズに指が動くようになります。その小さな変化の積み重ねが、ギターを続ける一番の力になります。

