60代・70代からギターを始めた人の体験談と、シニアの始め方完全ガイド

60代・70代からギターを始めた人の体験談と、シニアの始め方完全ガイド

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「60代・70代からギターを始める」という選択

定年退職を機に、あるいは子育てが一段落して自分の時間が持てるようになったタイミングで、「ずっとやってみたかったギターをそろそろ始めてみようか」と思い立つ方が増えています。

ただ、同時にこんな不安も頭をよぎります。

  • 「60代からでは指が動かないのでは?」
  • 「覚えることが多くて、この年齢では無理かもしれない」
  • 「若い頃に始めなかった自分には、もう手遅れかもしれない」

この記事では、こうした不安に一つひとつ答えながら、60代・70代からギターを始めた方の実際の体験談と、シニアが無理なく上達するための具体的な始め方を解説します。

結論から先に言うと、60代・70代からギターを始めることに遅すぎるということはありません。むしろ、この年代だからこそのアドバンテージがあります。

60代・70代からギターを始めた人の体験談

62歳・男性「定年後の暇つぶしのつもりが本気になった」

長年のサラリーマン生活を定年で終え、「何か趣味を持たないと時間を持て余す」と思ってギターを始めたという男性の話です。若い頃にビートルズを聴いてギターに憧れていたものの、仕事・家庭・子育てで後回しにし続けて40年が経っていました。

始めた当初は指先の痛みと格闘しながら、毎日20分だけ練習を続けたそうです。最初の1ヶ月はなかなか音がきれいに出ず、「やっぱり無理かな」と思い始めた矢先、2ヶ月目に入ったあたりから急に指先の感覚が変わり、コードを押さえると音がきれいに鳴るようになったとのこと。

「その瞬間が忘れられない。60年以上生きてきて、こんな感動があるとは思わなかった」と話しています。始めてから1年が経った現在は、ビートルズの曲を数曲弾けるようになり、同じくギターを始めた同世代の仲間と月に一度集まって一緒に弾くのが楽しみになっているそうです。

68歳・女性「若い頃の夢をやっと叶えた」

20代の頃から「ギターを弾きながら歌えたら素敵だな」と思っていたという女性の話です。結婚・出産・子育てでずっと後回しにしてきて、末の子どもが独立したタイミングでようやく始める決心をしました。

最初の心配は「この年齢で指が動くかどうか」でした。実際に始めてみると、指が思うように動かないもどかしさは確かにあったものの、毎日少しずつ練習することで少しずつ動くようになっていったとのこと。動画教材を使って自宅でマイペースに練習し、3ヶ月後には好きな曲のサビ部分を弾けるようになりました。

「毎日練習する時間が、自分だけの大切な時間になっている。子育てが終わって『自分のための時間』を持てるようになって、ギターがその中心になった」と話しています。現在は弾き語りができるよう、コードをひとつひとつ増やしながら練習しているそうです。

74歳・男性「記憶力への不安は杞憂だった」

70代での挑戦に一番不安を感じていたのは「コードを覚えられるかどうか」という記憶力の問題だったという男性の話です。実際に始めてみると、最初のうちはコードの形がなかなか頭に入らず苦労したものの、毎日繰り返すうちに自然と指が覚えていくことに気づいたそうです。

「頭で覚えるより、指が先に覚える感覚がある。考える前に指が動くようになってくる。これは脳とは別の記憶の仕方なんだと思った」と話しています。現在は地域の老人会でギターを披露することもあり、「人に聴かせるという目標ができてから、練習の質が変わった」とのことです。

また、「ギターを始めてから指先を動かすことで頭が冴えるようになった気がする。老化防止にも良いと思っている」という言葉が印象的です。

「60代・70代には無理」という思い込みを一つひとつ解消する

「指が動かないのでは?」という不安

これは最も多い不安ですが、実際のところギターは「指先の器用さ」よりも「慣れ」の問題です。

ギターのコードは、最初は複雑に見えても、繰り返すことで指が自然と形を覚えていきます。子どもより大人の方が「反復による記憶の定着」は優れているという研究もあります。動きを繰り返すうちに、考えなくても指が動くようになる——これは年齢に関わらず起きることです。

ただし、若い頃と比べると習得に時間がかかることは正直に言います。20代なら1ヶ月でできることが、60代では2〜3ヶ月かかることもあります。でも、急ぐ必要はありません。時間はたっぷりあります。

「記憶力が衰えているから覚えられないのでは?」という不安

コードの形や曲の構成を「頭で記憶する」という意味では、確かに年齢とともに速度は落ちます。ただ、楽器の習得における「体の記憶(身体記憶)」は別物です。

同じ動きを繰り返すことで、筋肉と神経が自動的に動きを記憶するこの仕組みは、60代・70代でも十分に機能します。大切なのは「速く覚えること」ではなく「繰り返すこと」です。

「今さら始めても弾けるようになる前に…」という不安

言いにくいことですが、この不安を持つ方もいます。だからこそ、はっきり言います。「今日が一番若い日」という事実は変わりません。

1年後、「あの時始めていれば今頃弾けていたのに」と思うか、「1年前に始めてよかった」と思うか。始めるかどうかを迷っている時間も、同じように過ぎていきます。

シニアがギターを始めるときに選ぶべき楽器

アコースティックギター(スチール弦)

弾き語りやフォークソング・ポップスを楽しみたい方向けです。アンプ不要で手軽に始められる反面、スチール弦は指先が痛くなりやすく、慣れるまでに2〜3週間かかります。弦のテンション(張り)が強いため、指への負担は最も大きいです。

クラシックギター(ナイロン弦)

クラシック音楽やボサノバ、フラメンコを楽しみたい方向けです。ナイロン弦はやわらかく、指先への負担が少ないのが特徴です。シニアの方には指先に優しいクラシックギターから始めるのも選択肢の一つです。ただし弦と弦の間隔が広めで、指のストレッチが必要な場面もあります。

エレキギター

ロック・ポップスを演奏したい方向けです。弦が細く柔らかいため、実はコードを押さえるのはアコースティックより楽という側面があります。アンプが必要ですが、ヘッドフォン対応のミニアンプを使えば自宅でも問題なく練習できます。

60代・70代の方には、弾きたい曲のジャンルで選ぶことが一番の基準です。「昔の歌謡曲を弾き語りしたい」ならアコースティック、「クラシックをゆったり楽しみたい」ならクラシックギター、「ビートルズやロックが好き」ならエレキ、という選び方で問題ありません。

シニアのギター練習|無理なく続けるための具体的なやり方

1日の練習時間は15〜30分から始める

やる気があっても、最初から長時間の練習は体に負担がかかります。特に指先・手首・肩への負担は、年齢とともに回復に時間がかかります。最初の1ヶ月は「毎日15〜20分」を目標にして、慣れてきたら少しずつ増やしていくのが長続きするペースです。

重要なのは時間の長さではなく、「毎日触ること」です。週に1回2時間練習するより、毎日15分練習する方がはるかに上達が早い。これはシニアに限らず全ての年代に言えることですが、特にシニアには「短時間・高頻度」が体への負担も少なく、効果的な練習スタイルです。

練習前後のストレッチを習慣にする

ギターを弾くとき、指・手首・肩の筋肉を使います。年齢とともに筋肉や腱の柔軟性が落ちるため、準備なしで弾き始めると腱鞘炎などのトラブルにつながることがあります。

練習前の2〜3分、指を一本ずつゆっくり反らすストレッチと、手首をゆっくり回す動作を取り入れましょう。練習後も同じストレッチをすることで、翌日に疲れを残しにくくなります。

最初に弾きたい曲を1曲決める

漠然と「ギターが弾けるようになりたい」という目標より、「この曲のサビだけ弾けるようになる」という具体的なゴールを持つと、練習に方向性が生まれます。

60代・70代の方には、青春時代に聴いた懐かしい曲や、ずっと好きだったアーティストの曲が「弾きたい曲」の候補として自然に出てくるはずです。その曲を目標にすることが、練習を続けるエネルギーになります。

覚えられなくても焦らない

コードを一度で覚えられなくても、次の日には忘れていても、焦らなくて大丈夫です。繰り返すうちに少しずつ定着していきます。「今日もできなかった」ではなく、「今日も触った」という事実に目を向けることが、長く続けるためのメンタルの持ち方です。

最初の3ヶ月の目標設定

期間目標具体的にやること
1ヶ月目音を出すことに慣れるチューニング・開放弦のピッキング・コード2〜3個
2ヶ月目コードチェンジができるようになる基本コード5〜6個・簡単な曲のAメロだけ練習
3ヶ月目1曲通して弾く目標曲を最初から最後まで通して弾けるようにする

この目標はあくまでも目安です。時間がかかっても問題ありません。「3ヶ月で1曲」を目標にしながら、半年かかっても構いません。ゴールに向かって少しずつ進んでいる実感があれば、続けられます。

教室か独学か|シニアにとってどちらが向いているか

教室のメリット・デメリット

教室に通うと、先生がその場でフォームや音の出し方を確認・修正してくれます。間違いをすぐに直してもらえる環境は、上達スピードという点では独学より優れています。また、先生との会話や他の生徒との交流が、定年後の社会的なつながりになるという側面もあります。

一方で、週1回の決まった時間に通い続ける必要があること、月謝が毎月かかること(相場は月8,000〜15,000円)、自分のペースで進められないことがデメリットです。体調が悪い日や出かけたい日も、レッスン日は縛られます。

独学のメリット・デメリット

自分のペースで、好きな時間に、体調に合わせて練習できる自由さが独学の最大のメリットです。費用は教材費だけで済み、月謝のように継続的な出費がありません。

デメリットは、自分のフォームが正しいかどうかを客観的に確認する手段が限られること。間違いを誰かに指摘してもらえない環境で練習すると、変な癖がついてしまうリスクがあります。

シニアに「動画教材での独学」が向いている理由

教室のデメリットを補いながら、独学のメリットを活かす方法として、プロ講師のレッスンを収録した動画教材が注目されています。

映像で正しいフォームと動きを確認できるため、独学の「正しいかどうかわからない」という弱点をかなり補えます。自分のペースで進められ、体調の悪い日は休んで、元気な日に2本分進む、という柔軟な使い方ができます。シニアの生活スタイルに、この学び方はとても合っています。

ギター1本でかっこよく弾ける!はじめての「ソロギター講座」は、ギター未経験から1本のギターでメロディと伴奏を同時に弾く「ソロギター」スタイルを習得できる動画教材です。バンドや誰かと合わせる必要がなく、一人で完結した演奏ができるようになることが目標です。「一人でギターを楽しみたい」「自分の好きな曲を一人でかっこよく弾けるようになりたい」というシニアの方のニーズにとても合っています。

段階的なカリキュラムで順番通りに進められるので、「次に何をやればいいかわからない」という迷いがなく、自分のペースで進めながらも道に迷わない。定年後の新しい趣味として、落ち着いて取り組める構成になっています。

ギターを始めた60代・70代が語る「始めてよかったこと」

実際にギターを始めたシニアの方々から聞こえてくる「よかったこと」は、演奏技術の向上だけではありません。

  • 毎日の楽しみができた——「今日の練習で昨日よりうまくなった」という小さな達成感が、生活にリズムと張りを与えてくれる
  • 指先を動かすことで頭が冴える感覚がある——ギターの練習は指・目・耳を同時に使うため、脳への刺激が大きい
  • 同じ趣味を持つ仲間ができた——同年代のギター仲間との交流が、新しい社会的なつながりになる
  • 家族に聴かせられるようになった——孫や子どもに演奏を聴かせると喜ばれる体験が、練習のモチベーションになる

ギターを始めることは、演奏技術を習得するだけでなく、定年後の生活の質そのものを豊かにする可能性があります。

まとめ:今日が一番若い日

60代・70代からギターを始めることについて、この記事でお伝えしてきたことを整理します。

  • 指が動かない・覚えられないという不安の多くは、実際に始めてみると杞憂に終わる
  • 体の記憶(身体記憶)は60代・70代でも十分に機能する
  • 時間・焦りのなさ・好きな曲という明確な動機——シニアには独自のアドバンテージがある
  • 1日15〜20分・毎日続けることが、年齢に関わらず最も効果的な練習スタイル
  • 教室か独学かではなく、自分の生活スタイルに合った方法を選ぶことが大切

「今さら遅い」と思っている方に、始めた方々は口をそろえてこう言います。「始めてよかった。もっと早く始めればよかった」と。

裏を返せば、始めた人だけが味わえる感動が、ギターにはあります。今日が、あなたが一番若い日です。

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